概要・あらすじ
都会から雛見沢村に引っ越してきた中学生前原圭一は、小中学生がひとつの教室でいっしょに学ぶ分校で、仲間たちと楽しい日々を送っていた。だが一見平和に見える山村では毎年謎の事件が起きていた。囁かれる「鬼隠し」、「オヤシロさまの祟り」という言葉の謎。そして年に一度の祭り、「綿流し」の夜、またしても事件は起こり、圭一は疑心暗鬼にかられるようになっていく。
登場人物・キャラクター
前原 圭一 (まえばら けいいち)
ひぐらしのなく頃にシリーズを通しての主要登場人物である。東京から雛見沢に引っ越してきたばかりの中学生。小学生から中学生までが同居する分校に通っている。好奇心旺盛でお調子者。仲間たちと毎放課後、「部活」を楽しむ日々を送っていたが、連続殺人事件の謎を追ううちに疑心暗鬼にかられるようになり、ついには竜宮レナ、園崎魅音を撲殺してしまう。
竜宮 レナ (りゅうぐう れな)
ひぐらしのなく頃にシリーズを通しての主要登場人物である。前原圭一と学年も同じクラスメイトであり「部活」の仲間。面倒見が良く、転校して来たばかりの圭一をあれこれ気づかっている。本名は「礼奈(れいな)」であるが、「レナ」と自称し、周囲にもそう呼ばせている。「かぁいいもの」を「お持ち帰り」するのが趣味で、不法投棄されたゴミの山へ宝探しに出かけたりもする。 小学校入学前に茨城へ引っ越して行ったが、去年雛見沢に戻ってきた。茨城で学校中のガラスを叩き割って歩き、謹慎処分を受けたり、金属バットで男子生徒3人を暴行したことがあるらしい。
園崎 魅音 (そのざき みおん)
ひぐらしのなく頃にシリーズを通しての主要登場人物である。前原圭一のクラスメイトであり1年年上で親分肌。園崎家は雛見沢の有力者の一族のひとつで、かつてのダム反対運動の中心であり、魅音自身も反対運動の際に軽犯罪や公務執行妨害で補導歴がある。放課後いろいろなゲームをして遊ぶ「部活」のリーダーでもある。
北条 沙都子 (ほうじょうさ とこ)
ひぐらしのなく頃にシリーズを通しての主要登場人物である。前原圭一のクラスメイトであり「部活」の仲間。相手の行動を予測してトラップを仕掛ける名人。3年前に父親が事故死し母親は行方不明となる。さらに昨年「沙都子」を引き取ってくれていた叔母が撲殺されて死亡。またその時、いっしょに引き取られていた兄の北条悟史も行方不明となっている。
古手 梨花 (ふるで りか)
ひぐらしのなく頃にシリーズを通しての主要登場人物である。前原圭一のクラスメイトであり「部活」の仲間。住民の皆から可愛がられている。オヤシロさまを祭る「古手神社」の娘であり、巫女。2年前に父親が急死、母親は入水して行方不明となっている。
大石 蔵人 (おおいしくろうど)
県警興宮(おきのみや)署の刑事で,まもなく定年。雛見沢で起きる連続殺人を追っている。祭りの晩に起きた富竹ジロウの殺害事件以後前原圭一に付きまとい、クラスメイトが教えてくれない過去の事件のあらましなどを教えている。連続怪死事件は園崎家を中心とした村ぐるみの犯行ではないかと疑っている。
北条 悟史 (ほうじょう さとし)
北条沙都子の兄。1年前、沙都子と悟史を引き取っていた叔母が撲殺されて死亡した際に、行方不明となっている。行方不明になる直前、突然バットを持ち歩くようになり、意味もなく素振りをしていたらしい。
オヤシロさま
『ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編』に登場する架空の神。古手神社の祭神。雛見沢の守り神とされる。祭りで執り行われる綿流しの日、5年連続で怪死事件が発生するが、これを住民たちはオヤシロさまの祟りと呼ぶ。また「レナ」が茨城で事件を起こした時、「雛見沢を捨てた人は…必ずオヤシロさまに追われる」と、カウンセラーに語った。
場所
雛見沢 (ひなみざわ)
『ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編』の舞台となる架空の集落。某県鹿骨(ししぼね)市の雛見沢地区。人口2000人以下の過疎の集落で、住民の連帯が強固な地域でもある。平和な寒村に見えるが、かつては「鬼ケ淵」と呼ばれ、鬼の住む里として近隣から恐れられていた。過去にダム建設をめぐる反対運動の最中に殺人事件が起きて以後4年、毎年綿流しの祭りの晩に必ず人が死ぬ。
その他キーワード
鬼隠し (おにかくし)
『ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編』に登場する用語。雛見沢では毎年綿流しの祭りの晩に、人が怪死する事件が発生し、住民はこれをオヤシロさまの祟りと呼ぶ。そして同時に行方不明事件が起きているのだが、これを鬼隠しと呼んでいる。元々は土地の伝承で、人が鬼にさらわれて忽然といなくなってしまうことであった。
クレジット
- 原作