概要・あらすじ
かつて自分のせいで同級生・千野言葉の人生を狂わせてしまった過去を持つ青年・槙瑛二は、ある日、廃人同然になっている言葉を見かける。激しい後悔と自責の念に駆られる瑛二の前に、謎の少女・ミオが現れ、時間を遡って「青春をやり直してみない?」と提案する。半信半疑だった瑛二だが、実際に4年前の高校生時代に戻れたことを体で感じ、ミオの言っていることが噓でないと確信。
もし、高校時代をやり直すことができれば、言葉の未来を変えられると考えた瑛二は、ミオの提案を受けることとなる。こうして、瑛二の「やり直しの青春」がスタートした。そして言葉だけでなく、自分が変わることが未来を変えることだと知った瑛二は、まず言葉と正面から向き合うことを決意する。
しかし、そんな瑛二の前に現れたのは、瑛二と同じようにミオと契約して青春をやり直している同級生の東ちゆりと黒崎海渡だった。さらには、言葉も青春をやり直していることを知り、驚く瑛二。そんな彼らの前に、ミオが現れ、新たなルールを告げる。それは、「4人のうちの誰かが恋愛を成就させなければ、青春やり直しはすべてなかったことになる」というものだった。
登場人物・キャラクター
槙 瑛二 (まき えいじ)
フリーターの男性。高校時代に、自分のせいで同級生の千野言葉が事件に巻き込まれたと思っている。そのことが原因で、自身も高校を中退している。言葉の現状を知り、「やり直したい」と強く願っていたところにミオと出逢い、「青春のやり直し」をすることとなる。中学生の時に父親を亡くし、母親と妹の3人暮らしをしていたが、瑛二がすさんだ生活をしていたため、妹は海外に留学している。 高校時代、自分に対して偏見なく接してくれた言葉に惹かれていた。
千野 言葉 (ちの ことは)
槙瑛二の元同級生の女性。現在は廃人同然の状態で、車椅子での生活を余儀なくされている。黒崎海渡とは幼馴染み。かつて瑛二のことを逆恨みした不良たちに襲われて負傷。転校を余儀なくされる。感情を表に出すのが苦手だが、本来は好奇心旺盛で茶目っ気もある。
東 ちゆり (あずま ちゆり)
槙瑛二の元同級生の女性。やり直しメンバーの一人。高校時代、千野言葉に自分の文章を褒められて以来、言葉に特別な感情を抱く。1周目の人生では、大学に進学するが周囲に馴染めず、自暴自棄の生活を送っていたところを、ミオに青春やり直しの話を持ちかけられた。文章を書くことが好き。感情第一で突き進むが、友達想いな一面もある。
黒崎 海渡 (くろさき かいと)
槙瑛二の元同級生の男性。千野言葉とは幼い頃からの知り合い。小さい時に事故に遭って喉を負傷。以後、喋ることができなくなる。会話は筆談で行う。かつて自分の行動が言葉を傷つけたと思っている。人との関わり合いを避けるつもりでいたが、本気になって心配してくれた東ちゆりに心を動かされた。
ミオ
謎の少女。時間に干渉する能力を持っている。「暇つぶし」という理由で槙瑛二や東ちゆりたちに、「青春やり直し」を持ちかける。一人称は「ボク」。露出度の高い衣装を着ている。4人がわかり合えたと思った矢先に、追加ルールを持ち出してくるなど、謎が多い。青春やり直しをしている人にしか姿は見えない。
織部 雪彦 (おりべ ゆきひこ)
槙瑛二の元同級生の男性。現在は性転換手術を受け、女性として喫茶店・六華を営んでいる。瑛二とは高校以来のつきあいで、瑛二が高校を中退した後も、何かと力になっていた。頼まれていた千野言葉の消息を調べて、瑛二に教えた。
槙 ひので (まき ひので)
槙瑛二の妹。1周目の世界では、瑛二の妹であるため、いろいろと誹られることに嫌気が差し、家を出てアメリカの高校に進学している。もともとは兄のことが大好きで、やり直しの時空では、かわいい妹をアピールしている。
久遠寺 悠里 (くおんじ ゆうり)
槙瑛二の高校の生徒会長の女性。勝手気ままなマイペース人間で、面白いと思ったことは独断で許可してしまう。また、新入生歓迎会の賞品として自分のブロマイドを提供するなど、自分大好き人間。やり直しの時空では、ミオと対立する存在に、体ごと乗っ取られてしまう。
その他キーワード
青春生徒手帳 (せいしゅんせいとてちょう)
タイムリープする際に、この手帳が記憶媒体となり、未来の記憶を持ったまま、過去の肉体に飛ぶことができる。なお、同意して触れると使用可能になる。