概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
ヨシダ ヨシオ
いるか市の水道局に勤務する男性。まじめそうな風貌と性格で、周囲には地味な印象を持たれている。不定愁訴を患っている母親がおり、その介護に追われている。苦痛を味わうことを好む極端なマゾヒストで、SMクラブに通っては苛烈なプレイを楽しんでいる。SMクラブに通っていることを同僚たちも知っているが、真逆のサディストであると誤解されており、酔っぱらったトミ子から告白された時は自らの過激な性癖を見せつけて断った。長らくマゾヒストとしての調教を受けたことからよくも悪くも苦痛に慣れているため、つねに物足りなさを感じている。世間の風潮には少なからず興味を抱いており、SM関連で知り合った女性と市長選について語り合うこともある。
ユキ子 (ゆきこ)
いるか市の選挙事務所で、助手を務めている女性。ヨシダヨシオに負けず劣らずの地味な容姿ながら、かつてはSM嬢として働いていた。ヨシダからは、これまで出会ったどんな女性よりも苛烈なサディストと思われ、神格化されている。ただし、ユキ子自身は他者を痛めつけたいという願望は持っておらず、ヨシダを痛めつけているのも彼が望んでいるからという理由によるもの。現在はごく一般的な生活を送っているが、ヨシダからもう一度痛めつけてほしいと懇願され、彼の望みをかなえるために久しぶりにSM嬢としての手腕を振るう。