概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
助川 助三 (すけがわ すけぞう)
口ひげを生やした中年男。漫画家だが注文が無く、川原に掘っ立て小屋を建てて石を売っている。知り合いの古本屋で思いがけず原画が3万円になったため、石の仕入れを兼ねて山梨県桂川へ旅行することにする。出発当初こそ浮かれていたものの、何かと思い通りに事が運ばず徐々に疲弊していく。
妻
助川助三の妻。石の仕入れを兼ねた家族旅行に胸を躍らせ、久しぶりに生活から解放されたと喜ぶが、不潔な蕎麦屋やみずぼらしい宿に次第に不機嫌になる。
三助
助川助三の子ども。5歳ぐらいの男の子。家族旅行に行くことになり、前夜からはしゃぐ。電車では「時計係」と称して、発車前に弁当を買いに行こうとする父を必死で止めるなど、初めての旅行に興奮状態となる。
山井 (やまい)
古書店の店主。痩せ型の中年で、病弱そうな外見をしている。主人公・助川助三の知人。助川の原画を欲しがるファンが持ち込んだ助川の処女作を預かる。処女作を手に入れるため、助川の原画を3万円で買い取る。『蒸発』に登場する山井と同一人物。
場所
桂川 (かつらがわ)
『探石行』で助川助三らが石を探して旅行に出かけた川。ほとんど川原が無く、石は川の中央に堆積していて採石することはできなかった。
書誌情報
筑摩書房〈ちくま文庫〉
(2008-10-01発行、978-4480425416)
(2009-01-01発行、978-4480425447)
(2009-06-01発行、978-4480425492)







