夢で見たあの子のために

夢で見たあの子のために

13年前に家族を殺した犯人に復讐し殺害するため、高校生の不良少年、中條千里が裏社会に足を踏み入れていくクライムサスペンス。

正式名称
夢で見たあの子のために
ふりがな
ゆめでみたあのこのために
作者
ジャンル
復讐
レーベル
角川コミックス・エース(KADOKAWA)
巻数
全11巻完結
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あらすじ

第1巻

中條千里は13年前に家族を殺された復讐をするために、火の男と自ら名乗る犯人の行方を追っていた。その傍ら、「奪り返し屋」というかつあげ手段を使って、復讐のための資金集めをしていた。ある日、一仕事終えて仲間の三バカと金を分配し終えた千里は、テレビに火の男が出ているのを発見する。火の男が勤めていたという工場の関係者から、火の男が住んでいる雲雀荘「奥」を教わった千里がその場所に行ってみると、同じく火の男の行方を追っていた「金貸し」を名乗る二人組と遭遇。危うく殺し合いになりかけたが、琴川恵南が割って入った事でその場は収まる。数日後、奪り返し屋がカモにした板倉という少年から、千里は奪り返し屋の違法行為にかかわる隠し撮りの写真を渡される。ハメられた事に気づいた千里は三バカのもとに向かおうとするが、不意打ちを喰わされて昏倒させられ、ヤクザの集団に拉致されてしまう。

第2巻

中條千里が目覚めると、板倉三バカの一人である瀬島の身代金として、「奪り返し屋」で稼いだ金を要求して来た。千里はおとなしく預金を引き出し、板倉に渡す。千里はこれを契機として、板倉の部下であるヤクザの加東と接触を持つようになる。千里は前に会った金貸しの伝手を求めて、加東から「板倉の借金の返済先」を聞き、そして百宮金融の事を教えられる。早速その日のうちに百宮金融に向かった千里だが、その構成員である富樫に尾行を悟られてしまう。だが、その窮地を救ったのは、千里を二重尾行していた加東であった。千里がドジを踏んだら自分達にも累が及ぶ事を恐れていた加東は、千里のあとをつけていたのである。しばらく百宮金融には近づくなと加東から念を押された千里は、琴川恵南を連れて幼い頃の秘密基地に向かう。そこでぼんやり星を見ていると、不意に双子の兄、中條一登との視覚共有が生じ、千里は一登が生きているという確信を得る。

登場人物・キャラクター

中條 千里 (なかじょう せんり)

18歳の男子高校生。両親を失い、現在は祖父母の家で暮らしている。見た目は優等生風の外見をしているが、三バカと手を組んで「奪り返し屋」と称する詐欺行為を働くなど、犯罪に手を染めている。13年前に家族を殺した犯人を「火の男」と呼び、彼に復讐するために、がむしゃらに金を集めている。

中條 一登 (なかじょう かずと)

中條千里の双子の兄。現在、公的には行方不明という事になっており、その生死も不明とされている。千里と相互に感覚を共有する能力があり、その感覚は視覚および痛覚など多岐にわたる。長らく千里との視覚共有が途絶えていたため、死んだものと思われていたが、久しぶりに千里に視覚共有が生じた事で、その生存が確信された。

琴川 恵南 (ことかわ えなん)

中條千里の幼なじみで、同じ高校に通う女子高校生。琴川恵南本人はまったくのふつうの生徒ではあるが、「奪り返し屋」の事も含めて千里や三バカの素行を知っており、彼らに対してよく説教をし、また心配もしている。千里の祖父母とも交流がある。

三バカ (さんばか)

中條千里の友人である不良少年達。それぞれ瀬島暁、戸塚真広、内藤仁志という名前の三人組で、琴川恵南からは「三バカ」と呼ばれているが、やる事は悪どい。千里と組んで、「奪り返し屋」と称してかつあげを繰り返している。三人共に千里には一目置いている。

火の男 (ひのおとこ)

13年前、中條千里の両親を殺害し、中條一登をさらった犯人の男。年齢は不詳で、30代にも50代にも見える外見をしている。右腕に四筋の傷があり、それが漢字の「火」に見える事から、千里には「火の男」と呼ばれている。ごく最近まで、「山田」という偽名を名乗ってとある工場で働いていた。

板倉 (いたくら)

中條千里と同じ学校に転校して来た男子高校生。一見いじめられっ子のような風貌をしている。板倉本人も意図的にそう見えるように装っているが、実は任侠組織の関係者で、加東をはじめとする数人のヤクザを従えている。加東からは「坊」と呼ばれている。

加東 (かとう)

板倉に従っているヤクザの中年男性。ピスタチオが好物で、いつも食べている事から、中條千里には「ピスタチオ野郎」と呼ばれている。立場上、板倉の命令に従っているが、板倉がトラブルメーカーであるためにあまり快く思ってはおらず、千里と知り合ってからは千里に協力的な態度を取るようになる。

金貸し (かねかし)

火の男の行方を追っている、正体不明の二人組。外見は二人とも若いサラリーマン風であるが、その素性について、自分達では「金貸し」である、とのみ語っている。火の男とのあいだに何らかの金銭トラブルを抱えている。中條千里を相手に後れを取るなど、二人とも喧嘩にはあまり自信がない。

富樫 (とがし)

百宮金融の構成員である年齢不詳の男性。板倉や加東とは交流がある。慎重な性格で、つねに尾行を警戒しており、また勤務中いつも警棒を携帯している。百宮金融の店内で拘束されて目隠しをされた「お客さん」の前で加東と酒を酌み交わす等、大胆不敵な一面がある。

集団・組織

百宮金融 (ももみやきんゆう)

板倉に金を貸している、闇金融を手がける謎の組織。百宮金融は町中のテナントビルに看板を出している金融業者であるが、それはあくまで「表の仕事」であり、裏ではもっと大きな組織とつながっている。構成員の一人に富樫がいる。

場所

もみじ園 (もみじえん)

中條千里が一時期暮らしていた葛飾区営の児童養護施設。琴川恵南と千里はそれぞれに両親を失ってもみじ園に入れられ、知り合う事になった。千里は現在、祖父母のもとに引き取られているが、恵南は今でもここで暮らしており、小さい子供達の面倒を見たりしている。

雲雀荘「奥」 (ひばりそうおく)

火の男が一時期暮らしていた廃ビルのような建物。1週間ほど前に住人とされる死体が発見されたため、警察により立入禁止のテープが張られている。通称「雲雀荘「奥」」と呼ばれているが、実際は雲雀荘内にはなく、雲雀荘を抜けていったん外に出た、その向こうのどん詰まりにある。

その他キーワード

奪り返し屋 (とりかえしや)

中條千里が主導し、三バカと共に行っている犯罪の手口。まず三バカがかつあげを行い、そのあとに第三者を装った千里が被害者に接近して、奪われた金の一部を取り返してやると約束する。そして実際に金の一部を被害者に返し、残りは千里と三バカの四人で山分けにするというもの。

書誌情報

夢で見たあの子のために 全11巻 KADOKAWA〈角川コミックス・エース〉

第1巻

(2017-12-04発行、 978-4041063125)

第2巻

(2018-05-02発行、 978-4041068373)

第3巻

(2018-12-04発行、 978-4041074817)

第4巻

(2019-06-04発行、 978-4041082386)

第5巻

(2019-12-03発行、 978-4041082393)

第6巻

(2020-08-04発行、 978-4041094563)

第7巻

(2020-12-28発行、 978-4041094570)

第8巻

(2021-07-02発行、 978-4041114582)

第9巻

(2021-12-03発行、 978-4041114599)

第10巻

(2022-06-03発行、 978-4041125496)

第11巻

(2022-09-02発行、 978-4041130513)

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