怨み屋本舗 EVIL HEART

自らを「必要悪」と称する怨み屋が、頭脳を駆使して悪を成敗する「怨み屋本舗」シリーズの第5部。続編に『怨み屋本舗 WORST』がある。短編から中編で1つの復讐を完了させる、連作形式で描かれたドラマティック・サスペンスだが、最後に展開される「怨み屋本舗」と「EVIL HEART」との戦いの伏線が、物語序盤から随所に張られている。「グランドジャンプ」2014年23号から2017年12号にかけて掲載された作品。

正式名称
怨み屋本舗 EVIL HEART
作者
ジャンル
復讐
レーベル
ヤングジャンプコミックス(集英社)
関連商品
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あらすじ

邪悪な心(第1巻)

倉疋星也は謎の人物、EVIL HEARTのアドバイスを受け、雨の日に吸水ポリマーを階段にまくという悪質なドッキリを行い、女性が転んで死亡する動画を投稿した。女性の父親から1000万円で倉疋への復讐依頼を受けた怨み屋は、倉疋が今まで仕掛けてきたドッキリと同じ方法で復讐を敢行、その動画をネットに投稿する。そんな中、EVIL HEARTと名乗る男は、自分の依頼人である田沢野に接触する。

上海の怨み屋(第1巻~第2巻)

怨み屋寄木聡警部を仲間に引き入れようと思っていた矢先、窃盗を働いた中国人の趙剣鋒劉永斌に聡が襲われて殉職。聡の後輩で怨み屋の協力者でもある秦野誠一は、依頼人として聡の妻、寄木葉華を怨み屋に紹介し、葉華は怨み屋に聡のカタキを討ってほしいと復讐を依頼する。一方、「怨み屋本舗」の沖縄支店長、相果川剛志は、具志川兼人から中国人女性の宣端麗への復讐依頼を受けていた。端麗はホストファミリーと強引に肉体関係を持ち、その動画で金をゆする「ホームステイ詐欺」を繰り返していたのだ。また、怨み屋は、飲食店を中国に進出させて金を騙し取る「進出詐欺」の被害にあった六町真人から、間津竹育男への復讐依頼を受けていた。怨み屋は十二月田猛臣と上海に飛び、相果川と合流するが、間津竹が端麗を「ホームステイ詐欺」に手引きし、また「進出詐欺」を趙剣鋒劉永斌に手伝わせていた首謀者だと知る。上海の地図を頭に入れた十二月田の導きで、趙と瀏を「地溝油(工場の廃油を濾過して精製した油)」の原料となる廃油が貯まるマンホールに追い込む。次に、怨み屋は間津竹の支配から逃れたい端麗の心の闇につけ込み、彼らへの復讐を開始する。

寄木桜花(第2巻)

寄木桜花は、夜な夜な街に繰り出してはチンピラに制裁を加えていた。変な正義感に駆られて必要以上に暴力を楽しむ桜花に、怨み屋は暴力で身を滅ぼした杉河里奈の姿を重ねていた。そんな中、情報屋は、雫緑俊次と不倫関係にあった寄木葉華が彼にそそのかされ、「闇のハローワーク EVIL HEART」で中国人の趙剣鋒劉永斌に、寄木聡警部の殺害を依頼していた事を突き止める。のちに趙と劉に一億円を脅し取られそうになった葉華が、怨み屋に彼らへの復讐を依頼したのだ。「怨み屋本舗」の事を他言した葉華を、ルール違反として標的にした怨み屋は、あえて雫緑から、桜花を殺害しなければ、警察にばらすという脅しを受ける。桜花に接触した怨み屋は、自分は聡の殺害を中国人に依頼した葉華に騙され、葉華の愛人、雫緑に脅されて桜花の殺害を命じられたと、桜花に仲間意識を持たせるよう仕向ける。桜花の殺害実行の日、確認に来た雫緑は桜花にボコボコにされ、桜花に呼び出された葉華は「お父さんが可哀想」だと、自首を勧められる。これに対し、葉華は子育てを押し付けられた自分の方が可哀想だと言い放つのだった。

邪悪な親子(第3巻)

寄木桜花が中学2年生の頃、幼なじみの最早素寿美が首吊り自殺で死亡。素寿美から「首にトカゲのタトゥがある男」にストーカーされていると聞いていた桜花は、「邪」の道にはいればタトゥの男も見つけやすいと、怨み屋から「怨み屋本舗」の工作員にスカウトされる。桜花の初仕事にふさわしいと怨み屋が目を付けた標的の新野見乃愛は、息子の新野見菓雄翠をだしにして、古昌夫婦を卑劣な手段で恐喝。怨み屋は桜花に乃愛を監視するよう命じ、桜花は、出会い系で売春している乃愛が自分の母親と重なる。そんな桜花は自分の人生は自分で切り開こうと、古昌夫婦から復讐依頼を取り付けるべく、行動を起こす。

償いたい男(第3巻~第4巻)

同棲相手の野瀬田麻美とその息子に暴力を振るって刑務所に入っていた伴港雪次は、他人に親切を押し売りし、断られた際にはその相手に暴力を振るう危険な人物だった。さらに彼は、「前科者相談所掲示板」で知り合ったEVIL HEARTに金銭的な援助を受ける代わりに、架空口座を提供。そして麻美の彼氏を襲い、麻美は怨み屋に伴港への復讐を依頼する。伴港が接触していたEVIL HEARTは「首にトカゲのタトゥがある男」だった。また、情報屋によると、EVIL HEARTは凄腕のハッカーだという。怨み屋は伴港に襲われた老女と麻美の彼氏だった男性からも、彼への復讐依頼を取り付け、伴港の親切をわざと断って復讐をスタートさせる。

飲酒ドライバー(第4巻)

温池真彦の妻と子供が、飲酒運転の割川京夏にひき逃げされて死亡。割川は幼なじみの仲間と共に、使い走りとして利用していた山西照博に罪をなすりつけ、酒を飲ませて海で溺死させる。事故現場に偶然居合わせた十二月田猛臣寄木桜花により、情報屋がwebカメラをハッキングした事で、割川達の悪事を知る。怨み屋は、割川達が温池の家族の悪質なネット記事を投稿するよう誘導する。その記事が山西幸一の仕業だと思った温池が山西一家に詰め寄る中、怨み屋が登場し、割川達の犯行の証拠を見せる。結束した温池と幸一は、怨み屋に割川とその仲間への復讐を依頼。十二月田が割川達を陽動し、割川に自分の仲間を轢き殺させるよう仕向ける。

DV妻の真実(第5巻)

寄木桜花が一人暮らしをするマンションの上階では、木佐本真一が妻の木佐本優香から毎日DV被害を受けていた。それを桜花が怨み屋に報告、情報屋が調べると、息子の木佐本瑛斗は真一の息子でないと判明。結婚前に真一と同じ会社に勤めていた優香は、真一の上司である愛甲だけではなく、真一の同僚の厚木とも付き合い、妊娠したので、真一とできちゃった婚に持ち込んだのだった。怨み屋はその事を真一に告げ、優香と愛甲、厚木への復讐依頼を取り付ける。情報屋はハッキングによって、優香のそれぞれの不倫現場を取引先に流出させ、その結果、優香に養育費を払っていた愛甲と厚木は取っ組み合いになる。

邪悪な勘違い女(第5巻~第6巻)

書店で万引きした天宮寺アカネは、店長の巻田清久に悪質なストーカー行為を繰り返していた。さらにアカネに出鱈目なネット記事を投稿された巻田は、会社から自宅待機を言い渡され、怨み屋にアカネへの復讐を依頼。だが、アカネを尾行していた寄木桜花は、アカネの奇襲を受けて負傷してしまう。そこへアカネに指示を出していた「EVIL HEART」を名乗る火川海拓が現れる。彼が「首にトカゲのタトゥがある男」だと気づいた桜花は、火川から最早素寿美の事件の真相を聞き出す。今度はアカネを使って十二月田猛臣を襲わせた火川だが、それは怨み屋が仕掛けた罠だった。アカネに成下鞘華が応戦する中、過去の犯罪の証拠を怨み屋に突き付けられた火川は逃亡。そんな中、「闇のハローワーク EVIL HEART」に巻田への復讐を依頼していた黒幕が、巻田の親友の岸竹岩夫だと判明する。

歪んだ動物愛護(第6巻)

上川真司夫婦は、野良猫に餌をやっているとなりの不二園夫婦に苦情を申し立てるが、自分達が正しいと信じて疑わない不二園夫婦から、陰湿な嫌がらせを受ける。不二園夫婦は猫を殺し、上川夫婦に毒殺の罪をきせ、町内の猫好き仲間に噓を吹き込んで上川夫婦を追い込む。上川から依頼を受けた怨み屋は、寄木桜花に、不二園夫婦の猫好き仲間の家に「西洋マタタビ」をこっそり植えさせるのだった。

地獄のセミナー(第6巻~第7巻)

松日野キヌエから能力開発セミナー「峻斬会」への復讐依頼を受けた怨み屋は、巣来間風介をセミナーに潜入させる。一方、「峻斬会」の塾長、東風谷峻斬を裏であやつる薦田春文は、愚鈍な会社員の屯川重矢を標的に据える。セミナーの合宿で脱法ドラッグを吸わされた屯川は、もう1人の参加者を殺害させられ、その動画をネタに薦田に恐喝される。薦田は屯川に母親を殺害させて財産を奪おうとするが、巣来間は「怨み屋本舗」のルールを破り、屯川を自首させる。そんな中、怨み屋は東風谷を懐柔し、薦田と衝突するよう仕向けるのだった。

歪んだ嫉妬(第7巻)

怨み屋が「相葉夏美」という名で通うジムには、「入会年数こそが正義」という階級制度(ヒエラルキー)があった。そのジムの古株で、夫婦で通っている蕪崎陽也は、妻に内緒で奥野奏を食事に誘い、ラブホテルに連れ込もうとするが、逃げられてしまう。それが原因で蕪崎夫婦と揉めた奏は、ジムの中で孤立するよう嫌がらせを受ける。「怨み屋本舗」の名刺を忍ばせた怨み屋により、奏は情報屋に復讐を依頼。怨み屋はジムのヒエラルキーを利用し、蕪崎夫婦を陥れていく。

下流老人の正義(第8巻)

わずかな年金で細々と暮らす老人の丸寺昇造は、ある日、友人の髭岡徳次に再会。彼がギャンブル漬けの生活を送って来たにもかかわらず、生活保護により、まじめに働いてきた自分よりいい暮らしをしている事を自慢され、殺害してしまう。さらに丸寺は、その場に現れたEVIL HEARTを名乗る人物に、社会のクズを駆除するという正義を焚きつけられ、生活保護の不正受給者達を次々に始末していく。ある日、EVIL HEARTからの依頼で、多額の年金を損失させた盛山良夫元副総理の殺害を実行した丸寺は、盛山から奪った現金の9割をEVIL HEARTに搾取された事に腹を立て、EVIL HEARTと同じフードの服を着ていた寄木桜花に襲い掛かる。

DEVIL HEART(第8巻~第9巻)

EVIL HEARTにパソコンをハッキングされた事により、丸寺昇造が起こした一連の事件の首謀者に仕立て上げられた寄木桜花は、警察に拘束される。一方、EVIL HEARTは「DEVIL HEART」に名を替え、子供を人質にされた親を使い、復讐依頼が来た人物をタダで殺害させるという方法を思いつく。そんな中、怨み屋は桜花と同じマンションに住む中学生の春木偉人が事件に絡んでいると察知。偉人は怨み屋をおびき出し、取松美晴に尾行させるが、怨み屋に真相をしゃべりすぎた美晴は偉人に殺害される。偉人は、自分の家族は桜花のせいで死んだと彼女を逆恨みし、EVIL HEARTとして彼女の家族を殺したのだった。警察から解放された桜花を狙い、偉人は外国人殺し屋を引き連れて現れる。怨み屋達は応戦するが、偉人は廃墟となったビルに逃げ込む。追う怨み屋を待ち受けていたのは、偉人に弱味を握られた秦野誠一だった。

登場人物・キャラクター

怨み屋 (ウラミヤ)

復讐代行業「怨み屋本舗」の社長を務める女性。ロングヘアのクールな雰囲気を持つナイスバディの美人。上海では私立探偵「内村緑」と名乗り、ジムでは「相葉夏美」という偽名を使っている。職業柄、本名は伏せており、部下には「怨み屋」と呼ばせている。自分達は「悪をもって悪を制する」必要悪だと割り切っており、報酬はきっちり取る主義だが、所得が低いであろうシングルマザー等からは比較的安い金額で引き受け、資産がある依頼人からは相応の価格を徴収する。 場合によっては、依頼金額を作る方法を教授する事もある。性格は慎重に見えて楽天的な面があり、冷酷ながら近しい者には優しい。心に「氷」と「炎」といった矛盾を抱えており、だからこそ、物事を決めつけない臨機応変さを持つ。 「怨み」のない仕事はしない主義で、復讐の方法よりも、依頼人が満足する報復を大事にしている。依頼人と会う際には、尾行者の有無を確かめるため、必ず「見張り」を付ける慎重さがある。プロ意識が高く、部下に対して普段は厳しいが、要所要所で甘い飴を与えるのを忘れないので、部下から信頼されている。寄木桜花が暴力を楽しむ姿を懸念し、自分が育て方を間違えた杉河里奈の姿と重ね合わせ、間違った方向へ行かないよう「怨み屋本舗」の工作員にスカウトする。 世間に見捨てられたオタクの十二月田猛臣の能力をうまく引き出して優秀な工作員に育て上げており、彼からは「上司」と呼ばれている。

寄木 桜花 (ヤドロギ オウカ)

フリーターの女性。年齢は18歳。寄木聡と寄木葉華の娘。幼い頃から父親の聡に武道を習っており、戦闘能力が非常に高い。中学生の頃、幼なじみの最早素寿美が自殺するが、「首にタトゥがある男」に殺された可能性があるとして、父親に再調査を頼む。しかし、「そんな事」にかまっているヒマはないと言われ、父親とのあいだに溝ができてしまった。 聡が中国人の趙剣鋒と劉永斌に殺害される前に、悪態をついた事から、父親の死は自分のせいだと思うようになる。じゃじゃ馬だが真っすぐな性格で、初めて見た時から怨み屋を惹きつけるものを持っていた。その後、正義をふりかざして街でチンピラ狩りをするようになるが、それを見た怨み屋が、杉河里奈のように暴力で身を滅ぼす懸念を感じ、間違った方向へ行かないよう、「怨み屋本舗」の工作員にスカウトした。 初仕事で新野見乃愛の調査を任され、自分の母親も、出会い系で売春をしている乃愛と何ら変わらないと感じ、「自分は母親みたいにならない、自分の人生は自分で切り開く」と、仕事に熱く燃えるようになる。「トラブルに出会う運」を持っており、工作員になってからはいくつもの仕事を取ってきている。 正義感が強く、根性があり、父親譲りの推理力を持っている。5年前、素寿美とその仲間にカツアゲされていた春木アヤを助けたが、春木偉人にはこれが原因で家族が亡くなったと思われ、逆恨みされている。十二月田猛臣に生意気な口をきく事が多いが、意外に相性は悪くない。 ヘアスタイルがボブカットである事から、十二月田に「コケシ姫」と呼ばれている。

情報屋 (ジョウホウヤ)

復讐代行業「怨み屋本舗」の協力者の男性。怨み屋のよき理解者。ハッキングのスペシャリストで、インターフォンで室内を覗き見る事もお手の物。電話番号さえわかれば、あらゆる手段を使ってハッキングでき、その気になれば総理大臣の預金残高さえ調べられる。裏情報に精通し、協力者にはトミー・ヴィスコンティー等がいる。戦闘訓練の経験がない事から、武器を持っている相手とは戦わない主義。 「怨み屋の筋書きにより母親の寄木葉華が殺された」と知ったら、寄木桜花は将来敵になるかもしれないと、桜花を「怨み屋本舗」の一員にするのを強く懸念していた。十二月田猛臣には「ヒゲオ」「ヒゲタヒゲオ」と呼ばれているが、本名は「獅堂詠示」。

十二月田 猛臣 (シワスダ タケオミ)

復讐代行業「怨み屋本舗」の工作員の男性。年齢は27歳。「クールジャパン」を支える、日本の宝だと自称するオタク。尾行の達人であり、ストーカーでの逮捕歴もある。ロングヘアにメガネ、チェックのシャツにリュックサックというスタイルで、シンナーを手袋から発射する「死ね死ね光線」が得意技。上海出張の際は、短時間で地図を記憶できる特技を発揮する。 マラソン選手の両親のもとに生まれ、自らもマラソン選手だった事から運動能力は非常に高く、車を追う時はリュックサックに忍ばせているインラインスケートで尾行する。戦闘能力は高くないので、交戦時には私的な部下の成下鞘華を使う。「ナメられキャラ」である事から、「陽動作戦」において重宝されている。 語尾に「チュ」と付ける独特の話し方をし、「チュチューン」と奇声を発する。アニメと漫画とフィギュアとプラモデルとマラソンが大好き。また、人にあだ名を付けるという特技もある。

巣来間 風介 (スクルマ フウスケ)

復讐代行業「怨み屋本舗」横浜支店のNo.2の工作員。昼は公務員、夜はマジシャンという2つの顔を持つ男性。左眼元にホクロがあるイケメン。家族や愛する人を失った過去があり、怨み屋の反対を押し切り、母親の殺害をそそのかされた屯川重矢を制して自首させるなど、情が深く正義感の強い一面がある。自分達は「必要悪」であり、「悪」ではないという考えの持ち主。

シュウ (シュウ)

復讐代行業「怨み屋本舗」の協力者。怨み屋の実弟。クラブ「SYU」のオーナーであり、元ホスト。山西春香に絡んでいた割川京夏達を撃退する等、戦闘能力は高い。EVIL HEARTが改名した「DEVIL HEART」に、賞金首として自身のサイトに掲載された事により、一般人にメッタ刺しにされ、意識不明の重体となる。 本名は「宝条脩」で、十二月田猛臣からは、上司の弟(ブラザー)である事から「ジョシブラ」と呼ばれている。

相果川 剛志 (アイカガワ タケシ)

復讐代行業「怨み屋本舗」の沖縄支店長を務めている男性。腰をクネクネさせながら「キュンキュン」「イエーイ」と発するオネエで、「お仲間ネットワーク」を世界中に持っている。8か国語を話せるので、怨み屋の上海出張のメンバーに選ばれた。中指第2関節で急所を突く琉球唐手、筋壊流の使い手であり、戦闘能力は非常に高い。 同時に、自然物や自然生物を使って標的を抹殺するのが特徴であり、EVIL HEARTを倒すべく、復讐の標的、暮町亜輝人を利用するため、沖縄に生えているマジックマッシュルームを吸引させた。愛称は「アイちゃん」だが、十二月田猛臣からは「アイカマ」とのあだ名を付けられた。

知念 夕子 (チネン ユウコ)

相果川剛志の助手の若い女性。ツインテールの髪型をしている。ネットで標的である宣端麗の足取りやブログを見つけ、相香川をサポートしている。以前と比べて成長した様子であり、相果川に信頼を寄せられている。

杉河 里奈 (スギカワ リナ)

復讐代行業「怨み屋本舗」の工作員だった女性。圧倒的な暴力を身につけた事から、暴力に溺れて自滅し、以前の「恨み屋商会」との抗争で殺害された。怨み屋は、寄木桜花にかつての杉河里奈の姿を重ねており、里奈のように間違った方向へ行かせるわけにはいかないと、桜花を「怨み屋本舗」の工作員にスカウトした。

成下 鞘華 (ナリシタ サヤカ)

十二月田猛臣の私的な部下。「カプセル怪獣」と呼ばれている巨漢の女性。お尻まである長い髪を後ろで1つに束ねている。年齢は37歳。「キーン、キーン、キーン、サヤカの耳は故障中」と叫びながら、十二月田の命令にだけ忠実に従う。十二月田からの命令は、近くにいても携帯電話で受ける。巨体を武器に戦う事を得意としている。以前、「恨み屋商会」に成下鞘華が利用された事件と、EVIL HEARTが天宮寺アカネを使って起こした事件が酷似しているので、EVIL HEARTを装う火川海拓が鞘華を知っていると睨んだ怨み屋により出動し、アカネと戦った。

トミー・ヴィスコンティー (トミーヴィスコンティー)

バーを経営するアメリカ人の男性。拳銃に関する情報屋でもある。情報屋に寄木聡を殺害した中国人の趙剣鋒と劉永斌の銃の入手経路と潜伏先を売った。情報屋とは毒を吐いているかのような過激な言葉を交わし合うが、仲はいい様子。

姫岸 杏 (ヒメギシ アン)

復讐代行業「怨み屋本舗」の協力者。モグリの医師を営む女性。ロングヘアに黒縁のメガネをかけている。年齢は37歳。天宮寺アカネと火川海拓にケガを負わされた寄木桜花の傷を手当てをし、自身の専門外である事から、「裏」の整形外科医を紹介した。

EVIL HEART (エヴィルハート)

「邪悪な心で正義を遂行する」謎の人物。「闇のハローワーク EVIL HEART」というサイトを開設し、危険な裏の仕事を依頼したい人と請けたい人を有料でマッチングするほか、自ら復讐依頼も受けている。情報屋と同じ手口でスマートフォンを乗っ取るなど、凄腕のハッカーでもある。新野見乃愛の夫のケイマン諸島の隠し口座から国が差し押さえする前に、伴港雪次の架空口座に送金するなど、本作『怨み屋本舗 EVIL HEART』のほぼすべての事件に、裏でかかわっている。 殺人をゲーム感覚で楽しむ悪魔のような冷酷さを持ち、子供を誘拐し、その親に復讐依頼のあった標的をタダで殺害させるなど、非情な手段を好む。終盤には「DEVIL HEART」と名前を変える。

寄木 聡 (ヤドロギ サトシ)

松島警察署の警部の男性。年齢は44歳。寄木葉華の夫で、寄木桜花の父親。元神奈川県警警部補の寄木和哉のいとこ。怨み屋に対して疑惑を持っている刑事で、ノンキャリアながら現場たたき上げで、異例の若さで警部に昇進した武骨な人物。妻の葉華との夫婦仲は悪く、最早素寿美が自殺した事件を詳しく調べる時間がなかった事から、桜花にも嫌われるようになり、家庭内では孤立している。 だが、それまでは桜花に柔道や合気道を教えていた。怨み屋が仲間に引き込もうと思っていた矢先、中国人犯罪者の趙剣鋒と劉永斌に殺害されてしまう。殉職により2階級特進で警視正に昇格。昔気質の刑事魂を持っている点を、怨み屋に高く評価されていた。

寄木 葉華 (ヤドロギ ヨウカ)

寄木聡の妻で、寄木桜花の母親。夫の不規則な生活に耐えられず、13年前から夫婦生活も会話もなくなっていた。桜花に柔道や合気道を教える夫に、「女の子は女の子らしく」育てたいと、遠巻きに夫が娘と、接するのを禁じていた。聡が中国人の趙剣鋒と劉永斌に殺害され、「家族愛」から聡の復讐を怨み屋に依頼。その際、遺族に大金が入るという足元を見られ、怨み屋から3000万円を要求される。 実は浮気の常習犯で、5年前から雫緑俊次と不倫関係にあり、彼にそそのかされて「闇のハローワーク EVIL HEART」で聡の復讐を依頼した張本人。聡を殺害した劉達に1億円脅された事から、怨み屋に復讐を依頼するに至った。のちに、「怨み屋本舗」の存在を雫緑に他言した事がばれ、ルール違反として怨み屋の標的にされる。 最終的には相果川剛志に扇動された劉の兄に、桜花の目前で殺害される。

最早 素寿美 (モハヤ スズミ)

寄木桜花と姉妹同然に育った幼なじみの女性。受験で私立中学校に落ちてから親と不仲になり、不良になった事で桜花とも疎遠となっていた。春木アヤをカツアゲしていた時、桜花に邪魔され、その腹いせに、翌日からアヤに出会い系で売春を強要。その後、中学2年生の時に「首にタトゥがある男」にストーカーされていると桜花に連絡したが、翌日危険ドラッグを吸引し、首吊り自殺した。

秦野 誠一 (ハタノ セイイチ)

松島警察署の巡査長の男性。年齢は29歳。寄木聡といつも行動を共にしている。飲酒運転で妹を亡くしており、怨み屋に怨みを晴らしてもらう見返りとして、協力者となった怨み屋の「犬」。道路を挟んだ目の前で聡が殺害され、聡を慕っていた事から寄木葉華を怨み屋に紹介する。飲酒運転を憎んでいるため、割川京夏を陥れるべく、持ち主がアウトローで任意保険に入っていないレッカー車を用意する等、要所要所で怨み屋を助ける。 だが、怨み屋といっしょにいるところをEVIL HEARTに目撃され、彼に寝返ろうとして怨み屋に向けて銃の引き金を引くが、その銃には怨み屋が細工をしており、銃の暴発によって死亡する。

倉疋 星也 (クラビキ セイヤ)

エピソード「邪悪な心」に登場する。無職の男性。年齢は32歳。右眼の下に2つのホクロがある。EVIL HEARTのアドバイスを受け、悪質なドッキリ動画をネットに投稿し、広告収入を得ている。EVIL HEARTのサイトに辿りつき、彼にチャットでそそのかされ、動画の再生回数が上がるよう標的やドッキリの具体的なアドバイスを受けて行動していた。 ドッキリを仕掛けられて死亡した女性の父親から依頼を受けた怨み屋の標的となる。

田沢野 (タザワノ)

エピソード「邪悪な心」に登場する。EVIL HEARTに、別れた彼女への復讐を依頼した男性。その女性はEVIL HEARTにあやつられた倉疋星也に、ドッキリを仕掛けられて死亡した。帝都大学卒業を鼻にかけた嫌味な人物で、別れた彼女をストーカーしていたため、彼女からも復讐依頼を受けていたEVIL HEARTに毒殺される。

趙 剣鋒 (チョウ ジェンフォン)

エピソード「上海の怨み屋」に登場する。犯罪の出稼ぎにきた中国人。少し長めのヘアスタイルをしたキツネ顔の男性。「闇のハローワーク EVIL HEART」で復讐依頼を請け負い、朋友の劉永斌と共に寄木聡を殺害した。上海では間津竹育男の手下として行動しており、「進出詐欺」の手伝いをしている。人を殺す事を何とも思っておらず、自分を見張っていた張もためらいなく殺害した残忍な人物。

劉 永斌 (リュウ ヤンビン)

エピソード「上海の怨み屋」に登場する。犯罪の出稼ぎに来た中国人。頬骨が出張った無表情な顔の男性。「闇のハローワーク EVIL HEART」で復讐依頼を請け負い、朋友の趙剣鋒と共に寄木聡を殺害した。上海では間津竹育男の手下として行動しており、「進出詐欺」の手伝いをしている。犯罪はばれるから犯罪だという持論を有する。 利用価値がなくなったら、間津竹を殺そうと考えている冷酷な人物。

(チャン)

エピソード「上海の怨み屋」に登場する。中国人のオネエの男性。相果川剛志が世界中に持っている「お仲間ネットワーク」の友人。ヘアスタイルはツーブロックで、カジュアルな服装を好んでいる。中国人である事に誇りを持っているが、日本に6年間留学した際、日本人の礼儀正しさや親切さに感銘を受けて親日派になった。相果川を手伝い、劉永斌を見張っていたが、見つかってしまい、劉に殺害された。 その際、怨み屋達について絶対口を割らないという男らしい一面を見せた。

具志川 兼人 (グシカワ ケント)

エピソード「上海の怨み屋」に登場する。沖縄県那覇市に住む会社社長。妻は洋子。年齢は58歳。希少フルーツに狙いを定めた商売で成功を収めている。娘も息子も大阪の大学に進学したので、個人取引を掲載するサイトでホームステイ希望者を募り、ホストファミリーをしている。自称、中国人留学生の宣端麗を受け入れるが、強引に性的関係に持ち込まれ、3か月で1000万円を脅し取られてしまう。 怨み屋本舗の沖縄支店長、相果川剛志に端麗への復讐を依頼する。

宣 端麗 (シェン レイリー)

エピソード「上海の怨み屋」に登場する。中国から来た留学生の女性。年齢は28歳。日本にホームステイし、その家の主人と性的関係を持ち、それをネタにゆする「ホームステイ詐欺」を働いている。農村部出身であるため、都市部でもいい仕事が見つからないため、風俗サウナで働いていた。そんな時、客の間津竹育男に拾われて「ホームステイ詐欺」の手引きを受け、上納金を半分収める約束で詐欺を繰り返している。 間津竹を通さずにした詐欺の報酬まで取り上げられそうになり、間津竹への復讐心を募らせている。

間津竹 育男 (マツタケ イクオ)

エピソード「上海の怨み屋」に登場する。旅行会社の中国営業所に勤務していた日本人男性。中国進出する日本企業の経営コンサルタントをしている。裏の顔は、日本にホームステイし、その家の主人と性的関係を持ち、それをネタにゆする「ホームステイ詐欺」の手引きと、中国に進出したら儲かると出店させて金を騙し取る「進出詐欺」を働いている悪党。 中国ヤクザや蛇頭(密入国を斡旋する組織等の名称)、官僚ともつながっている。風俗サウナで働いていた宣端麗に「ホームステイ詐欺」を手引きし、上納金として騙した金額の半分をせしめている。ちなみに、会社の経費で風俗サウナで豪遊していたのがバレて、旅行会社をクビになった。趙剣鋒と劉永斌に「進出詐欺」を手伝わせており、「ボス」と呼ばれている。

六町 真人 (ロクチョウ マサト)

エピソード「上海の怨み屋」に登場する。和風居酒屋「ろくちょう亭」を経営する男性。中国に進出する企業や飲食店の手助けをしているという間津竹育男の口車に乗せられ、予算より1000万円オーバーで中国に出店したが、1か月で転売されるという「進出詐欺」の被害に遭う。怨み屋に500万円で、間津竹への報復と被害額をいくらか取り返す事を依頼する。

雫緑 俊次 (シズクミドリ トシツグ)

エピソード「寄木桜花」に登場する。派遣のアルバイトをしている独身男性。年齢は46歳。寄木葉華と5年前から不倫関係にあり、葉華に寄木聡の殺害を「闇のハローワーク EVIL HEART」というサイトに依頼するよう、そそのかした人物。聡が殉職した事により入って来る大金で、居酒屋を開く事を目論んでいる。世間がバカだから自分は評価されないと思っている幼稚な性格で、実家に寄生し、上げ膳据え膳の生活を送っている。 次第に寄木一家の全財産を狙うようになり、怨み屋の存在を警察にばらすと脅し、寄木桜花の殺害を依頼する。最終的には相果川剛志が扇動した劉永斌の兄に殺害される。

新野見 乃愛 (ニイノミ ノア)

エピソード「邪悪な親子」に登場する。地方出身者で、田舎の暴走族に入っていた元ヤンキーの女性。年齢は29歳。夫は詐欺罪で逮捕されている。新野見菓雄翠の母親で、息子には「乃愛先輩」と呼ばせている。ヤンキー魂さえ持っていれば、大卒の人間も支配できるとの処世術を息子に教えており、世界は自分中心に回っていると思い込んでいる。 図太くズル賢い性格で、夫がオレオレ詐欺で得た5000万円はタックス・ヘイブンのケイマン諸島の隠し口座にあり、それを生活費としている。生活保護を不正受給しており、密かに出会い系で売春もしている。

新野見 菓雄翠 (ニイノミ カオス)

エピソード「邪悪な親子」に登場する。新野見乃愛の息子。ヤンキー魂さえ持っていれば大卒の人間も支配できると、乃愛から処世術として悪質な恐喝を教えられている。金に執着しており、痛い目に遭うと簡単に口を割る根性なしだが、母親にいいように利用されている気の毒な一面もある。

古昌 壮真 (コショウ ソウマ)

エピソード「邪悪な親子」に登場する。気が弱い小学生の男の子。新野見菓雄翠にカツアゲされた事から、気が弱い子供の親も気が弱いはずだと、古昌が新野見乃愛のターゲットになってしまう。

古昌 (コショウ)

エピソード「邪悪な親子」に登場する。古昌壮真の両親。父親の直樹は一流企業に勤めている。母親の優菜は新野見菓雄翠にダニ付きの古着を押しつけたと、新野見乃愛に脅され、50万円の慰謝料を承諾してしまう。金で解決できるならトラブルは避けたいと思うタイプと乃愛に見抜かれ、乃愛にさらなる因縁をつけられて恐喝される羽目になる。

伴港 雪次 (バンコウ ユキジ)

エピソード「償いたい男」に登場する。同棲相手の麻美とその息子に暴力を振るい、刑務所に入っていた男性。年齢は38歳。暗い顔つきから、年齢より10歳は老けて見える。インターネットの「前科者相談掲示板」で出会ったEVIL HEARTに、架空口座と引き換えに住む場所や金銭の援助を受けている事から、彼を神と仰いでいる。 一日一善を自分に課しており、他人に親切を断られると暴力を振るう危ない性格。

野瀬田 麻美 (ノセダ アサミ)

エピソード「償いたい男」に登場する。ユウという息子を持つシングルマザーの若い女性。アツシという彼氏と結婚の約束をしている。1年前同棲していた伴港雪次につきまとわれ、アツシが指を切断されてしまった事から、怨み屋に伴港への復讐を依頼する。

割川 京夏 (ワルカワ キョウカ)

エピソード「飲酒ドライバー」に登場する。21歳の男性。飲酒運転で母子を轢き殺し、幼なじみの山西照博に罪をなすりつけ、自殺に見せかけて殺害した凶悪な人物。高校を中退して職を転々としながら、幼なじみの3人といつもつるんでいる。手取りの給料は少ないが、偽のサインでオークション詐欺を働き、乱交パーティをインターネットで募って粗利を稼いでおり、家賃8万円のアパートに住んでいる。 幼なじみから「京ちゃん」と呼ばれている。

山西 照博 (ヤマニシ テルヒロ)

エピソード「飲酒ドライバー」に登場する。小学生の頃から割川京夏の使い走りにされている大学生。年齢は21歳。今でも京夏の財布係として扱われている。黒縁のメガネをかけた穏やかな男性で、飲酒運転で人をはねた京夏の身代わりとして犯人に仕立て上げられ、大量に飲酒させられたあと、自殺に見せかけて海で溺死させられる。

山西 春香 (ヤマニシ ハルカ)

エピソード「飲酒ドライバー」に登場する。山西幸一の娘で、山西照博の妹。照博が「友人の車を盗み、飲酒運転で母子を轢き殺して、自責の念で自殺した犯人」に仕立て上げられた事から、バイト先をクビになり、彼氏にもふられた。割川京夏に本当に兄がやったのかと問い詰める、気が強い性格であり、兄が犯人ではないと当初から信じていた。

山西 幸一

エピソード「飲酒ドライバー」に登場する。山西照博の父親。年齢は50歳。照博が「友人の車を盗み、飲酒運転で母子を轢き殺して、自責の念で自殺した」と報道され、世間から数々の嫌がらせを受けてしまう。のちに怨み屋が仕掛けた戦略により、被害者遺族の温池真彦と和解して結束を固め、怨み屋に割川京夏とその仲間への復讐を依頼する。

温池 真彦 (ヌクイケ マサヒコ)

エピソード「飲酒ドライバー」に登場する。割川京夏に、妻子を飲酒運転の車で轢き殺された男性。年齢は40歳。犯人に仕立て上げられた山西照博の父親、山本幸一を殴るほど怒りに震えているが、根は誠実な人物。怨み屋が仕掛けた戦略により、割川京夏の犯行だと知り、山本家と和解。所有するミニバンの任意保険の「無保険者傷害特約」にも加入していたため、2億円まで支給されると、怨み屋から知らされる。

木佐本 優香 (キサモト ユウカ)

エピソード「DV妻の真実」に登場する。木佐本真一の妻。年齢は37歳。木佐本瑛斗の母親。結婚前は夫と同じ会社で働いていた。夫とできちゃった婚で専業主婦となり、夫へ暴力を振るうようになる。DV妻の特徴である「美人で高学歴、表面上の人付き合いはうまいが、心許せる女友達はおらず、実の親との関係は悪い」という条件にすべて当てはまっている。 実は、夫と同じ会社の厚木と愛甲とは結婚前から男女の関係にあり、双方から瑛斗の養育費を受け取っている。寄木桜花が一人暮らししているマンションの上階に住んでいる事から、怨み屋が調査を開始した。旧姓は「戸留村」。

木佐本 真一 (キサモト シンイチ)

エピソード「DV妻の真実」に登場する。会社員の男性。年齢は39歳。木佐本優香の夫で、木佐本瑛斗の父親。妻から毎日酷いDV被害を受けており、「優しく穏やかで責任感が強く、逃げるのは卑怯だと思っている」という、妻からDVを受けやすい性質を持ち合わせている。妻とは同じ会社の同僚で、忘年会の帰りに酔った勢いでホテルに行った事から、できちゃった結婚をする羽目になった。 寝室は別、エッチもなし、平日は夜0時まで残業というルールを作られ、精神的にも追い詰められている。怨み屋から瑛斗が自分の子供ではないと聞かされ、優香と、彼女と不倫関係にある厚木と愛甲への復讐を依頼する。

木佐本 瑛斗 (キサモト エイト)

エピソード「DV妻の真実」に登場する。木佐本真一と木佐本優香の息子。小学校6年生の男の子。母の許可をもらい、ストレス解消にと、父親に殴る蹴るの暴行を振るっている。入籍して200日以上で生まれた子は、血縁関係がなくても親子として認められるが、木佐本瑛斗は入籍後178日目に生まれており、DNA鑑定の結果次第では親子関係が解消できるとした怨み屋がDNA鑑定した結果、実は厚木の子供であった事が判明する。

厚木

エピソード「DV妻の真実」に登場する。木佐本真一と同じ会社に勤める同期の男性。課長であり、真一の上司にあたる。真一をいつも小ばかににしている嫌味な性格で、既婚者だが、木佐本優香と以前から交際しており、現在も関係は続いている。優香からは木佐本瑛斗の実父だと告げられており、養育費を支払っている。

愛甲

エピソード「DV妻の真実」に登場する。木佐本真一の上司で、部長を務める男性。木佐本優香と以前から交際しており、現在も関係は続いている。真一にはいい上司を演じているが、彼を見て優越感を味わうのが趣味のドSな人物。優香からは木佐本瑛斗の実父だと告げられており、養育費を支払っている。

天宮寺 アカネ (テングウジ アカネ)

エピソード「邪悪な勘違い女」に登場する。無職の女性。年齢は38歳。黒目が異様に大きく、不気味な外見をしている。思い込みが激しく、ストーカー気質であり、書店の巻田清久に悪質なつきまとい行為を行う。中小企業「敷根屋製作所」の社長令嬢だったが、10年前にコンビニ店員を刺す、という刃傷沙汰で殺人未遂事件を起こし、半年前に刑期を終えて出所。 だが出所の前日に、そのコンビニ店員がビルから飛び降りるという謎の死をとげた。それを、神を名乗るEVIL HEARTが自分のためにしてくれた事だと信じ込み、EVIL HEARTの意のままにあやつられて利用されている。金に困った人間やホームレスに報酬を渡して養子縁組させる「戸籍ロンダリング」を行い、名字を旧姓「敷根屋」から「天宮寺」に替えている。

巻田 清久 (マキタ キヨヒサ)

エピソード「邪悪な勘違い女」に登場する。書店の店長を務める男性で、既婚者。株で儲けているが、本が好きで、本に囲まれて暮らすのが夢だった事から、今の仕事に愛着を持っている。天宮寺アカネに悪質なストーカー行為をされ、捏造記事をネットに投稿されたせいで、上司から自宅待機を命じられる。無罪の証明とアカネの社会的抹殺を400万円で怨み屋に依頼、のちに親友の岸竹岩夫がEVIL HEARTに自分への復讐を依頼し、アカネを差し向けていた事を知って、岸竹への復讐も追加依頼する。

岸竹 岩夫 (キシタケ イワオ)

エピソード「邪悪な勘違い女」に登場する。巻田清久の大学生時代からの友人。親友然として巻田となかよくしているが、自分の友人が自分より幸せなのが許せない性格であり、昔から何事もうまくいっている清久を怨んでいる。EVIL HEARTの復讐サイト「闇のハローワーク EVIL HEART」に巻田の復讐を依頼していた。

火川 海拓 (ヒカワ カイタク)

エピソード「邪悪な勘違い女」他に登場する。EVIL HEARTを装って天宮寺アカネに指示を出していた男性。顎ひげを蓄え、耳に3つのピアスを開けている。寄木桜花が探している「首にトカゲのタトゥのある男」。ドラッグの売人であり、無料で薬をくれないと警察に行く、と脅してきた最早素寿美を自殺に見せかけて殺害した人物。 「闇のハローワーク EVIL HEART」でアカネにストーカーされていたコンビニ店員の殺害を請け負った請負人であり、それをEVIL HEARTに脅されて管理人となった。怨み屋が接触する前に、口封じでEVIL HEARTに殺害される。

不二園 (フジゾノ)

エピソード「歪んだ動物愛護」に登場する。74歳の夫、不二園固頑と、70歳の妻、不二園ヌエの老夫婦。動物愛護を掲げており、夫婦揃って自分が「正義」だと信じて疑わない身勝手な性格。朝、公園で鳩に餌をやるのが日課で、家では残飯を猫にやっている。となりに引っ越して来た上川真司に、猫の糞の事で文句を言われた事から、上川夫婦の仕業に見せかけるべく、殺鼠剤で猫を殺している。

上川 真司 (カミカワ シンジ)

エピソード「歪んだ動物愛護」に登場する。「天佑寺将門」というペンネームで小説家をしている男性。妻と小学3年生の息子がいる。約10年前にノリで投稿した携帯ネット小説が大ヒットし、中高生に人気の作家。近所には「IT系の仕事」をしていると言っているが、何をしているかよくわからない怪しい人と思われている。となりの不二園夫婦が野良猫に餌をやっているので、糞の被害を受けており、苦情を申し立てた事により、「猫殺し」をでっち上げられる等の被害に遭う。 寄木桜花の営業により、「怨み屋本舗」に復讐を依頼する。

屯川 重矢 (トンカワ シゲヤ)

エピソード「地獄のセミナー」に登場する。「集英商事」の社員の男性。年齢は30歳。愚鈍で仕事ができず、同僚からバカにされている。身だしなみもだらしなく、母親に世話を焼いてもらっているダメ人間だと薦田春文に見抜かれ、能力開発セミナー「峻斬会」に入会させられる。

薦田 春文 (コモタ ハルフミ)

エピソード「地獄のセミナー」に登場する。能力開発セミナー「峻斬会」の営業部長の男性。トークがうまく、根っからの詐欺師であり、心にスキマのある弱い人間をカモとして入会させている。元暴走族の副総長で、オレオレ詐欺のグループを作って暴利を貪っていた。しかし、競合が増えたため、EVIL HEARTに導かれて悪徳セミナーで儲ける手法を伝授される。 「薦田春文」は偽名で、本名は「金澤秋彦」。

東風谷 峻斬 (コチヤ シュンザン)

エピソード「地獄のセミナー」に登場する。能力開発セミナー「峻斬会」の塾長を務めている男性。本名は「東谷一夫」。売れない舞台俳優だったが、窃盗を繰り返して逮捕され、出所してからはホームレスとなる。そんな時、EVIL HEARTに導かれた薦田春文に悪徳セミナーの塾長としてスカウトされる。

松日野 キヌエ

エピソード「地獄のセミナー」に登場する。資産家の老女。甥の日沢進が脱法ハーブで妻と子供、両親を惨殺するという事件を起こし、怨み屋に、甥が入会していた能力開発セミナー「峻斬会」への報復と、事件の真実を明かしてほしいと依頼する。その後、残金6000万円の支払いを拒む卑怯な側面を見せた事から、怨み屋に、甥をそそのかしたのではないかと急所をつかれてしまい、ペナルティとして1億円を請求される。 実は本家の弟とは仲が悪く、先代からの遺産相続で揉めていた事を、怨み屋に隠していた。

日沢 進

エピソード「地獄のセミナー」に登場する。能力開発セミナー「峻斬会」に入会していた男性。松日野キヌエの甥。脱法ハーブで妻と子供、両親を殺害し、自分も自殺するという事件を起こす。セミナーに入会していた形跡はなく、警察には脱法ハーブの常習者が錯乱して起こした事件と結論づけられた。

蕪崎 陽也 (カブラザキ ハルヤ)

エピソード「歪んだ嫉妬」に登場する。不動産業に従事する男性。蕪崎柚葉の夫。怨み屋が「相葉夏美」という偽名で通うジムの会員。妻に内緒で奧野奏を食事に誘うが、ラーメン屋に連れて行くといったけち臭い男。ラブホテルの誘いを断られた事から、奏に対する嫌がらせを妻と共に開始する。プライドが高く、高慢な性格。

蕪崎 柚葉 (カブラザキ ユズハ)

エピソード「歪んだ嫉妬」に登場する。蕪崎陽也の妻で、専業主婦。怨み屋が「相葉夏美」という偽名で通うジムの会員。ジムの会員歴は20年であり、「入会年数こそが正義」というジム内で幅をきかせている。ジムのロッカールームでは、自分の自慢話ばかりしている高圧的な性格の持ち主。

奥野 奏 (オクノ カナデ)

エピソード「歪んだ嫉妬」に登場する。26歳のOL。怨み屋が「相葉夏美」という偽名で通うジムの会員。負けず嫌いで気の強い性格。蕪崎陽也のラブホテルへの誘いを断った事から、蕪崎夫婦から嫌がらせを受け、ジムで孤立する。怨み屋に忍ばされた名刺から、情報屋に復讐を依頼する。

コズエ (コズエ)

エピソード「歪んだ嫉妬」に登場する。地主で資産家の中年女性。怨み屋が「相葉夏美」という偽名で通うジムの会員。オープン初日からジムに入会した古株で、「入会年数こそが正義」というジムのヌシ的存在。

丸寺 昇造 (マルデラ ショウゾウ)

エピソード「下流老人の正義」に登場する。寄木桜花と同じマンションの1階に住む老人。年齢は72歳。年金生活者で、妻は20年前に他界している。いつもニコニコしたまじめな男性だが、高校時代の友人でもある髭岡徳次が生活保護を受給し、まじめに働いてきた自分の年金より多い金額を受け取っていた事から、怒りが怨みに転化し、髭岡を殺害してしまう。 以降、それを目撃していたEVIL HEARTにそそのかされ、社会のクズを駆除するという名目のもと、安い報酬で生活保護の不正受給者を次々に殺害していく。その殺人はやがて自身にとって正義の遂行となり、生き甲斐となっていく。

髭岡 徳次 (ヒゲオカ トクツグ)

エピソード「下流老人の正義」に登場する。丸寺昇造の高校時代の友人の男性。定職につかず、今までアルバイトや派遣で生活し、ギャンブルに明け暮れ、年金や税金等を払った事もない。だが生活保護で14万円超の金を受け取っている事を丸寺に自慢し、さらに、以前丸寺の妻を寝取った事も暴露したせいで殺害される。

盛山 良夫

エピソード「下流老人の正義」に登場する。前副総理を務めた大物政治家の男性。巨額の税金や年金を損失させたとして、EVIL HEARTの手引きで丸寺昇造に殺害された。その際、盛山家の家族と家政婦も巻き添えになって死亡する。

家政婦の母 (カセイフノハハ)

エピソード「下流老人の正義」に登場する。前副総理を務めた大物政治家の盛山良夫の家で家政婦をしていた女性の母親。年齢は84歳。盛山良夫が殺害された時に、家政婦をしていた自身の娘も殺されており、警察に捕まる前にその犯人を見つけて殺してほしいと、怨み屋に依頼した。

取松 美晴 (トリマツ ミハル)

エピソード「DEVIL HEART」に登場する。「取松偉人」の母親を名乗る30代半ばの女性。痩せていてキツい印象で、直情的で頭がよさそうには見えない人物。本名は「大場宏佳」で、1年前に「IT関連で働く人のコミュニティー」というサイトで春木偉人と出会った。当時、元彼に騙されて借金400万円を背負わされており、偉人に1000万円で「ビジネス母親」として雇われた。 ちなみに、ハッキングの技術は持っている。実際の「取松美晴」はあか抜けない地方出身者のような人物だが、寄木桜花の住むマンションに引っ越すために、偉人と協力して殺害した。偉人が火川海拓を使って憎んでいる男を殺してくれたので、偉人を絶対視している。だが、偉人との出会いを怨み屋にしゃべり過ぎたせいで、偉人にあやつられた一般人に殺害される。

春木 偉人 (ハルキ グレイト)

エピソード「DEVIL HEART」に登場する。中学2年生で春木アヤの弟。年齢は14歳。「DH」というロゴのキャップをいつもかぶっている。小学3年生の頃からスマートフォンのアプリを作り、何千万円も稼いでいた。5年前、最早素寿美とその仲間からカツアゲされているアヤを助けた寄木桜花のせいで、家族が死んだと桜花を逆恨みしている。 だが、家族の死を嘆く心はなく、大金を持っているのに未成年という理由で、不自由な暮らしを強いられているため怨みを募らせている。取松美晴を「ビジネス母親」として雇い、「取松偉人」と名乗っている。自らの復讐の標的である桜花の住むマンションに住むべく、本物の「取松美晴」を殺害した。人の弱味や欲につけ入るのがうまく、秦野誠一が怨み屋の「犬」であるという弱みに付け込み、金で自分側に寝返らせた。 春木偉人が火川海拓といっしょに写る監視カメラの画像に怨み屋が違和感を覚えた事から、偉人がEVIL HEARTだと判明していく。

春木 アヤ (ハルキ アヤ)

エピソード「DEVIL HEART」に登場する。春木偉人の姉。5年前、最早素寿美とその仲間にカツアゲされているところを、寄木桜花に助けられる。その翌日から素寿美とその仲間による壮絶ないじめが始まり、出会い系で売春をさせられ、それを苦に硫化水素で自殺し、となりの部屋で寝ていた両親も巻き添えとなって亡くなった。 日記には復讐したい人間のリストとして、素寿美とその仲間、桜花の名前が記されていた。

暮町 亜輝人 (クレマチ アキト)

エピソード「DEVIL HEART」に登場する。会社員の男性。年齢は23歳。黒縁のメガネをかけ、あごにホクロがある。実家が金持ちであり、自身も学生の頃に株で儲けて3000万円の預金がある。親に「無職は許さない」と言われているので、嫌々働いている。上司の丘本洋一に叱責され、パワーハラスメントだと逆恨みし、EVIL HEARTが運営する「闇の復讐コミュニティー EVIL HEART」に復讐を依頼した。

丘本 洋一 (オカモト ヨウイチ)

エピソード「DEVIL HEART」に登場する。会社員の独身男性。年齢は39歳。部下の暮町亜輝人からEVIL HEARTのサイトに復讐依頼され、「DEVIL HEART」と名乗るEVIL HEARTにあやつられた三野拓彦に殺害された。春木偉人が怨み屋をおびき寄せるべく、丘本洋一の母親の家に「怨み屋本舗」の名刺を入れた事から、怨み屋が息子の復讐依頼を受ける事になる。

岩沢 真次 (イワサワ シンジ)

エピソード「DEVIL HEART」に登場する。「DEVIL HEART」ことEVIL HEARTに、息子のタケルを人質に取られた男性。怨み屋の見張り役をしていた十二月田猛臣を殺害するよう命じられ、「尾行の尾行」がいないか見張っていたシュウにより阻まれる。結果的にEVIL HEARTにタケルを殺害され、怨み屋にEVIL HEARTへの復讐を依頼する。

集団・組織

怨み屋本舗 (ウラミヤホンポ)

間接的に標的を抹殺する復讐代行業を行う会社。社長は怨み屋が務めている。社員である工作員は、十二月田猛臣、のちにメンバーとなる寄木桜花、横浜支店の巣来間風介、沖縄支店の相果川剛志、他多数。協力者に情報屋、シュウなどがいる。「あなたの怨み晴らします」との文言が書かれた黒い名刺には、メニューとして、人探し、社会的抹殺、実質的殺害等が記されている。 「仲間を売った奴には死を」というのが鉄の掟。「怨み屋本舗」は「必要悪」であり、無報酬で事件に巻き込まれた人間を救う事は主義に反する事から、「対人関係」で困っている人を見ても助けない、というルールもある。その人が依頼人になる可能性があり、助けた事により自分達がピンチに陥る恐れがあるという危機回避の意味もある。 モットーは「暴力を使わず頭脳を使って抹殺する事」だが、相果川によれば沖縄支店のモットーは「結果的に事故に見せかけられるなら暴力は使う」。金額は怨み屋の裁量で決められ、金持ちにはそれ相応の金額を提示する。依頼人が残金を払う事を拒むと、ペナルティとして多額の罰金が上乗せされる。 また、「怨み屋本舗」について他言するのも重大なルール違反であり、寄木葉華のように標的にされて殺害される事もある。街に出掛け、トラブルに巻き込まれた人を探し、目につくところに名刺を忍ばせる等、足を使った地道な営業活動を行っており、ネットでの営業活動はいっさい行っていない。検索でヒットする「怨み屋」を名乗る復讐代行業のほとんどは情報屋が作ったダミーページであり、依頼人が「怨み屋本舗」の悪口を書き込んでも、埋もれてしまうよう対策を立てている。

その他キーワード

闇のハローワーク EVIL HEART (ヤミノハローワーク エヴィル ハート)

危険な裏の仕事を依頼したい人と請けたい人を有料でマッチングしており、復讐依頼も受けるサイト。半年前から開設され、EVIL HEARTにより火川海拓が管理人を任されている。以前に「怨み屋本舗」と敵対していた「恨み屋商会」の鎧塚鎧夢が作らせた復讐サイト「AVENGE」を模倣している。のちに、「闇の復讐コミュニティー EVIL HEART」にサイト名を替えるなど、足跡をつけないようにしている。 同時に、復讐したい人間の個人情報を書き、アフィリエイトが100万円に達したら復讐を実行する等、手法もその都度変化している。最終的にはEVIL HEARTが子供を誘拐し、その親に復讐依頼のあった人物をタダで殺害させるという方法に行きついた。

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