大予言

大予言

未来の世界の恐るべき破滅を予知した1人の男性の姿を描いた短編。彼の予知した内容を探るミステリー風の筋書きと、皮肉に満ちた結末が特徴。「SFマガジン」1976年7月号に掲載された作品で、『藤子・F・不二雄異色短編集2 気楽に殺ろうよ』に収録されている。

正式名称
大予言
ふりがな
だいよげん
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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概要・あらすじ

予言者として有名なノストルタンマは、師匠である田呂都のもとを訪れていた。タロット占いの名手だった田呂都は、何か恐ろしい未来を予知したらしく、恐怖からノイローゼ状態になっていた。ノストルタンマは、田呂都が何を予知したのか聞き出そうとするが、田呂都は話をすることを拒む。

登場人物・キャラクター

ノストルタンマ

有名な予言者で、若い男性。第三者に催眠術をかけ、トランス状態にして未来を予知させる手法を取る。とある暗殺事件を言い当ててから売れっ子になり、テレビ出演もしている。テレビ出演時はミステリアスな格好をしているが、普段の服装はごく普通。

田呂都 (たろと)

かつてタロット占いで有名だった占い師で、年老いた男性。ノストルタンマとは師弟関係で、「先生」と呼ばれている。4~5年越しのノイローゼ状態で、何かにひどく怯えている。未来について恐ろしいことを予知したと思われるが、何を予知したのかは頑なに話そうとしない。

しん一 (しんいち)

田呂都の孫の少年。ノイローゼ状態となった田呂都は家族ともろくに口をきかなくなったが、しん一だけは部屋の出入りを許されている。まだ幼いため難しいことを理解できず、田呂都とノストルタンマが話している時も横で積み木で遊んでいた。

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