天上天下

武道に優れた者が集う統道学園を舞台に、異能の力を持つ者と持たざる者のバトルを描いた学園アクション漫画。

正式名称
天上天下
作者
ジャンル
バトル
レーベル
ヤングジャンプコミックス・ウルトラ(集英社)
巻数
全22巻
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

柔剣部と執行部の戦い編(第1巻~第3巻)

「鉄拳(ナックル・ボム)」を名乗るケンカ屋の凪宗一郎ボブ牧原は、武芸の学園統道学園に入学する。入学早々乱闘騒動を起こした二人は、柔剣部部長の棗真夜と出会う。真夜に返り討ちにされ無力を自覚した宗一郎とボブは、柔剣部へ入部し、さまざまな出会いと戦いに身を投じていく。宗一郎とボブは、同じ柔剣部部員の棗亜夜高柳雅孝達と共に成長していくが、次第に柔剣部は執行部と対立するようになる。のちに柔剣部は、棗家で強化合宿を行う。しかし、合宿の最終日に執行部が動き出し、執行部の最強メンバー達が次々と宗一郎達に襲い掛かって来る。その戦いは、統道学園の力の象徴であり執行部の会長でもある高柳光臣の登場によって、一時的に終結。しかしこの事件により、部長の真夜は退学する事になり、柔剣部のあいだでは不安が漂い始める。

真夜と光臣の過去編(第4巻~第7巻)

棗真夜の兄、棗慎の愛刀「零毀」が過去の扉を開き、真夜と高柳光臣の出会いから始まる過去が語り出されていた。統道学園1年生の真夜は光臣と出会い、楽しい学園生活を送っていた。しかし「真の武」を求める高柳道現の策略に、真夜と光臣、慎が巻き込まれ始める。高柳家による不気味な策略が密かに動きを見せる中、数々の思いが交錯し、悲劇の始まりが訪れ始めていた。そんな中、天覧武會予備選が始まるが、道現の計略により、その戦いは非情に血生臭いものとなってしまう。予備選の最中に龍眼が暴走し始めた慎は、唯一の心の支えだった真夜の心が光臣に向いている事を悟り、孤独に疲れて、その運命を呪いながら、さらなる狂気を見せ始める。光臣は暴走する慎を止め、彼の呪縛から真夜を解放するために戦う事を決意するのだった。

凶祓い覚醒編(第8巻~第9巻)

棗亜夜が、棗慎の愛刀「零毀」を持ち出してしまい、棗真夜高柳光臣は亜夜を追い掛ける事になる。亜夜に追いついた真夜は零毀を取り戻すと同時に、光臣に対し、1か月後の天覧武會予備選で2年以上の長い戦いに決着をつける事を宣言する。それぞれの過去を知った凪宗一郎ボブ牧原は、柔剣部部員として、真夜や亜夜達と共に戦う道を選ぶ。そして予備選に向け、宗一郎は凶祓いの血を覚醒させるため、特別コーチとして派遣された十二宗家の元当主達の特訓を受ける事になる。宗一郎が順調に成長を遂げる中、「F」の一員である穹撤仙が密かに動き始めていた。そして宗一郎の前に穹が現れ、「誰のために戦うのか」を問い始める。亜夜の目の前で、二人の壮絶な戦いが始まり、激戦の末に宗一郎はケガをして入院する事になる。一方、九州の厭魅家には、動き出した「F」の魔の手が伸びようとしていた。

厭魅家編(第10巻~第11巻)

柔剣部の創設メンバーが戻り、棗真夜の提案でミーティングを兼ねた出陣式が棗家で行われる事になった。ささやかな宴の夜、亜夜は「F」に襲撃された厭魅家から逃げて来た少年、厭魅魍鬼と出会う。「F」が本格的に動き出した事で、彼女達は再び戦いの渦に巻き込まれていく。そして亜夜は凪宗一郎暮井新一郎と共に、魍鬼を連れて九州へ向かう事になる。襲撃された厭魅家では、「F」の一人であり颯家現当主でもある颯又左が待ち受けていた。魍鬼は監禁されていた厭摩を救出し、宗一郎は又左達との激戦の中で、その力を覚醒させていく。一方、残った柔剣部のもとでは、「零毀」が謎の再発動を見せ、鳴動していた。宗一郎と又左の激戦の末、寵宗魄浄雲に宗一郎が連れ去られ、亜夜と暮井のみが柔剣部に戻って来た。真夜は九州に旅立ち、高柳雅孝ボブ牧原も立ち上がるのだった。

かご目の聖域編(第12巻~第14巻)

F」の一人、圓円統道学園に乗り込み、ボブ牧原がそれに応戦するが、無数の刃をあやつる円に苦戦していた。そこに「F」の動きに警戒する五十鈴絵美も参戦し、さらに高柳雅孝が駆けつけた事で戦いは収まるものの、ボブが負傷して倒れてしまう。残った柔剣部メンバーは円を匿うが、再び「F」の襲撃が起こって棗亜夜が連れ去られ、柔剣部はバラバラになってしまう。激闘の末「F」の差し金を追い払うものの、一見穏やかに見える日常の中で、それぞれに葛藤が生まれつつあった。そして九州から棗真夜が戻り、亜夜と雅孝は連れ去られた凪宗一郎の行き先を知る。宗一郎は寵宗魄浄雲のもとで幽閉される中、生贄を食らうように戦いを繰り返して力を目覚めさせ、黒龍へと変貌し始めていた。そこで再会した穹撤仙と再戦する宗一郎を止める形で、真夜と高柳光臣が現れる。真夜と再会を果たした宗一郎は、彼女達と共に宗魄の屋敷へ踏み込む事になる。彼らの行く手を阻むのは、「真の魔人」となった炬鉄人だった。殺戮人形と化した炬を足止めするため、真夜は一人残り彼に立ち向かう。一方、龍眼の力で過去へ旅立った亜夜は、未来のために宗魄を信じながら苦痛に耐え続ける凪真貴子顕悟の姿を目にする。

戦国歴史絵巻編(第15巻~第16巻)

炬鉄人との戦いで力尽き、目の前で朽ち果てる棗真夜を見た棗亜夜は、悲しむ間もなく再び「零毀」に導かれ、龍眼の力でさらなる過去へと遡る。向かった先は戦国の世の爛熟期。そこで亜夜は、先祖の棗亜文、そして凪宗一郎の先祖である凪一葉顕悟の姿を見る。そして大阪城には赤羽の者達が集い、この時代の寵宗魄浄雲は「天海僧正」を名乗って結界を張り巡らせた大阪城に籠っていた。戦乱の時代を利用し、赤羽による支配のため十二宗家と対立する宗魄に対し、亜文は龍眼の力を使って宣戦布告をする。こうして、宿敵の宗魄を倒し戦乱の世を終わらせるため、一葉達の大きな戦いが始まる。

天覧武會予備戦編(第17巻~第18巻)

執行部や高柳家、そして死んだはずの寵宗魄浄雲が復活し、さまざまな思惑が渦巻く中で、統道学園では天覧武會予備選が始まった。しかし、1回戦の日に高柳雅孝が寝坊してしまい、柔剣部はさっそくピンチに陥ってしまう。何とか4回戦まで勝ち進んだ柔剣部は、第伍柔術部と1対1の勝ち抜き戦をする事になる。先鋒の菅野影定が第伍柔術部部長の小海川と戦う中で、棗亜夜龍眼で小海川が何者かにあやつられている事に気づく。不審に思った亜夜は屋上に向かい、屍妙雲比呂彦繭壺の君に遭遇する。繭壺が異能力で作り出した「蟲」を使って生徒達をあやつっている事に気づいた亜夜は、繭壺を守ろうとする比呂彦と戦う事になる。しかし、異能の力も戦闘経験も桁違いの比呂彦が作り出す無数の刃が、容赦なく亜夜を襲い、「零毀」を持たない彼女は苦戦を強いられる。そして亜夜は髪の毛から零毀を作り出し、その戦いが終わりに向かう中、凪宗一郎達が現れる。雅孝の裏当てによって繭壺の蟲は死に、その日の予備戦はすべて終了となる。そして眠り続けている棗真夜の胸元には、謎のアザが浮かび上がっていた。俵文七は眠ったままの真夜を連れ、高柳光臣のもとへ殴り込む。怒りと悲しみを込めた文七の拳が光臣に激突するが、文七が戦っていた相手は、光臣の影武者となっていた猩徳庵蜜色だった。

凄王の再誕編(第20巻~第22巻)

高柳光臣との戦いで倒れた俵文七を見た高柳雅孝は、兄の目を覚まさせるために戦う決意をする。一方、雅孝を追って高柳家に来ていた凪宗一郎は、屍妙雲比呂彦とその妹の屍縫に遭遇する。宗一郎は二人との戦いの中で力を覚醒させ、結界によって世界中から集められた赤い氣をまとい、蛇のような姿に変貌していく。それは2000年の時を超える、「凄王」の再誕を意味していた。光臣が一人で凄王に立ち向かう中、「天照」の力を目覚めさせた棗真夜が覚醒する。宗一郎も自分の精神世界の中で、寵宗魄浄雲と戦い続けていた。激戦のあと、世界中に存在する膨大な氣と魔、そして片目に宿っていた宗魄を取り込んで凄王となった宗一郎は、そのまま姿を消してしまう。その際に雅孝と交わした約束、それは統道学園の大桜が季節外れの花を咲かせた時、再会し1対1の再戦をする事だった。そして時は流れ、天覧武會予備選がすべて終了し、柔剣部メンバーは統道学園が誇る最強の戦士に成長していた。雅孝は棗亜夜に自分の思いを告げ、宗一郎と戦う覚悟を決める。そして宗一郎と雅孝の約束の時が訪れ、二人は柔剣部の道場にて、大勢の生徒が見守る中、己のすべてをかけた最後の戦いを開始する。

登場人物・キャラクター

凪 宗一郎

統道学園に通う1年生で、『赤羽十二宗家』の眷族・凪家の長男。中学生時代からの親友にして悪友・ボブ牧原と共に、入学早々、学園内で乱闘騒ぎを起こすなど、かなりの問題児。その際、学園でも有数の武道部・柔剣部の部長・棗真夜に為す術もなく敗れたことで好意を持つようになる。また、その時に偶然出会った棗真夜の妹・棗亜夜に一目ぼれされ、付きまとわれることにもなった。 棗姉妹との出会いをきっかけに、柔剣部へ入部した凪だが、その素行の悪さから学園の執行部会に目を付けられてしまう。柔剣部での活動の中で、次第に自身が異能の者であることに気づかされ、やがて凪家独自の竜門(チャクラ)である龍拳の力に目覚める。 不良としてアウトローに立ち回ることを好むが、根が優しいため、空回りすることも少なくない。また、ボブとは対照的に、女性の扱いは苦手。

棗 亜夜

統道学園に通う1年生で、赤羽十二宗家の眷族・棗家の次女。長男である棗慎と同様に、棗家独自の竜門(チャクラ)である龍眼の力を持つ。入学早々、姉・棗真夜が部長を務める柔剣部に入部するが、部室でシャワーを浴びていたところを凪宗一郎に目撃され、棗家の家訓に従って求婚。 ただし、自身の一目ぼれでもあったことで、以後頻繁にアプローチを仕掛けるようになった。幼い頃から棗家の次女として武道に精通しており、かなりの武芸者。中でも、刀の扱いを得意とするほか、棗剛真流の使い手である。天然な性格で、また思い込みが激しい。ときおり内向的な一面を見せることもあるが、基本的には活発である。

棗 真夜

統道学園に通う3年生で、柔剣部の『部長』。同じ柔剣部の棗亜夜は妹。普段は、気の発散を防ぐため、身体操術によって子供の姿をしている。棗剛真流皆伝の腕前を持ち、学内でも指折りの実力者。柔剣部では、凪宗一郎や高柳雅孝をはじめとする部員たちの指導に当たっている。入学当初は、同級生で執行部の会長である高柳光臣と共に、柔剣部で切磋琢磨した中であったが、ある事件をきっかけに距離を置くようになった。

ボブ牧原

統道学園に通う1年生。統道学園に入学後、己の未熟さを理由に凪宗一郎と共に柔剣部へ入部した。アメリカ人と日本人のハーフで、黒人特有のしなやかな筋肉とバネの持ち主。リズム感にも優れ、カポエイラをベースとした戦い方を得意とする。幼少期に、父親でアメリカ海軍に属するジェーン・ロドリゴ中尉の本国帰国による別居により、日本の小学校へ転入。 その際、同じ小学校に通っていた凪と友情関係が芽生え、以後、爆拳(ナックル・ボム)というコンビ名で数々の不良行為を行った。鴻ノ池千秋とは恋人関係にあり、アパートで同棲している。

鴻ノ池 千秋

ボブ牧原とは恋人同士で、アパートで同棲している。ボブの親友である凪宗一郎とも仲が良く、中学校からの付き合い。また、通う学校は違うが柔剣部メンバーとも親交があり、合宿や歓迎会の際には、家事や治療を手伝うなどしてサポートした。料理が得意。

高柳 雅孝

統道学園に通う2年生で、柔剣部所属。武門の名家・高柳家の次男として生まれたが、兄である高柳光臣が起こしたクーデターにより家を追われ、以後高柳家とは距離を置く形で父とアパートでふたり暮らし。武術に関しては、高柳家の子息ということもあって秀でた才能を持つ。しかし、凪宗一郎や棗亜夜のように異能の才の持ち主ではない。 戦闘スタイルとしては、心意六合拳などの中国武術を主としつつ、高柳家に伝わる発勁技・鍛針功も扱う。性格面においては、凪たちより一学年上ということもあって威厳を持とうと努力するが、心優しい性格や天然な面もあり、やや頼りない先輩として扱われている。 また、亜夜に対し好意を持っているものの、なかなか気づいてもらえない。逆に圓円に好意を持たれていることにも気づいていない。

暮井 新一郎

統道学園3年生で、柔剣部副部長。電子機器の扱いに長けており、情報収集と分析を任されている柔剣部のブレーン。宇宙人のような風貌をしており、凪宗一郎たちと初対面した際には、マスコミに売りつけられそうになった。武道に関してはからっきしであるが、車のハイビームを使った太陽拳なる目くらましをするなどして凪たちをサポートする。 また、小柄であると同時に体が柔らかく、ボストンバックに入るなどして尾行するという離れ業をやってのけた。

菅野 影定

統道学園に通う3年生で、柔剣部所属。入学時、喧嘩には絶対の自信を持っていたが、同校の武道のレベルを知らずに不用意な発言をしたことがきっかけで、クズ男のあだ名をつけられてしまう。柔剣部設立時、人数合わせのために棗真夜に強制的に入部させられ、創立メンバーの一人となった。端正な顔立ちで女性人気は高く、女子生徒のみで構成された親衛隊が存在する。

高柳 光臣

統道学園の3年生にして、学園内で強大な権力を持つ執行部の会長。武門の名家・高柳家に生まれ、真の武人の完成を目指した父の教育方針により、幼少期から武道の英才教育を受けた。棗家の長男・棗慎を慕い、高校入学後は棗真夜や俵文七と共に柔剣部の設立メンバーとして活動する。 しかし、棗慎が持つ龍眼の力の暴走により起きた事件の際、心臓に大量の龍気を放たれたことで3分以上の戦闘ができなくなってしまう。その副作用として得た常人を逸した身体能力と反射神経を利用し、高柳家でクーデターを起こした。高柳家の力の全てを手に入れた彼は、その力で異能力者に対する計略を立て始め、これまで交流のあった真夜や文七とは距離を置くように。

俵 文七

統道学園3年生だが、2度の留年により年齢は20歳。執行部顧問。普段は実家の米屋で働き、学校にはあまり顔を見せない。棗真夜の兄・棗慎とは親友で、棗慎が過去に統括していた不良集団・KATANAの特攻隊長として活躍。また、柔剣部創立メンバーのひとりでもあり、真夜や高柳光臣とも交流がある。 棗慎が過去に引き起こした事件では、武術の心得や異端の力を持たないものの、異能者と渡り合い見事勝利。また、その豪腕からダブルインパクト俵の異名を持ち、中学生時代には数多くの武勇伝を持つ。ただし、基本的には面倒なことを嫌う性格で、寸前まで行動を起こさない。

凪 真貴子 顕悟

凶祓いの一族である、赤羽十二宗家・凪家の前当主。寵宗魄浄雲と駆け落ちし、その後、凪宗一郎を身ごもった。名前にある顕悟は、凶祓いの嫡子が代々継承する忌名。夫の寵宗魄浄雲の計画の一環で左目を、彼の暴走を止める際に左腕を失う。元々は体に龍紋と呼ばれるあざがあったが、それも寵宗魄浄雲により奪われた。 彼女の力の一部は炬鉄人に移されている。

寵 宗魄 浄雲

赤羽十二宗家・寵家の現当主。凪真貴子顕悟の夫にして、凪宗一郎の父。赤羽十二宗家のすべてで殺戮の限りを尽くし、以来行方不明となっていた。過去に凪真貴子顕悟が持つ凶祓いの力を利用し、真の武を得ようとするも失敗。利用価値のなくなった凪真貴子顕悟のもとを去り、炬鉄人や圓円など、異能の者を集めた新たな赤白の十二神将Fの黒幕として彼らを操り、再び自身の計画を遂行する。 寵家の死を操る能力を持つため、体の一部が残れば蘇る不死の存在。

炬 鉄人

赤白の十二神将Fのひとりで、寵宗魄浄雲に仕える。炬家の末裔。常に寵宗魄浄雲と行動を共にし、凪宗一郎をはじめとする、多くの者の敵として立ちふさがった。炬家の血筋から、刀を通さない鉄の肌と鉄の拳を持ち、また、寵宗魄浄雲の計画の一環で凪真貴子顕悟の体に封じられた異能を眼球に集め、それを移植したことにより、他の宗家の能力を扱える。 モヒカンヘアーが特徴。

圓 円

圓家の現当主にして、赤白の十二神将Fのひとり。卓越した剣術の腕前を持ち、様々な刀を体のいたるところに仕込んでいる。過去に寵宗魄浄雲によって両親を殺害されたが、傀儡術によって記憶を改変され寵宗魄浄雲の手駒となっていた。だが、柔剣部メンバーを襲撃した際に、ボブ牧原や高柳雅孝との戦いに敗れ、その際棗亜夜により術を解かれたことで我に返る。 その後、統道学園に入学して柔剣部の一員となった。また、自身を救った高柳雅孝に対し好意を抱くようになり、彼が想いを寄せる亜夜にライバル心を見せる。

凪 一葉 顕悟

戦国時代の凪家当主で、凶祓いの力を持つ。少年時代から武芸に秀で、異能の力を悪用しようとする寵宗魄浄雲の野望を止めるために立ち上がった。その後、凶祓いの力・龍拳を使って100を超える魔を封じるが、一代では祓いきれず、後世にその役目を託す。

棗 慎

統道学園に通う3年生の男子生徒で、2年前の執行部の会長を務めていた。棗真夜と棗亜夜の兄。執行部会長だけでなくチーム「KATANA」のリーダーとして、戦闘力はもちろん行動力やカリスマ性を持っており、特に高柳光臣には大きな影響を与えた。龍眼に目覚めた際はその制御のために高柳家を頼り、身元引受人となった高柳道現の監視下に置かれていた。 妹の真夜に特別な感情を抱いており、心の唯一の寄りどころにしていた。しかし、戦いの中で真夜の心が光臣に向いている事に気づき、孤独の中で自分の運命を呪いながら死亡する。

棗 亜文

戦国時代での棗家当主の少女で、棗亜夜の14代前の先祖。また、当時の零毀の所有者でもある。見た目は亜夜によく似た女性だが実年齢は9歳で、普段は龍眼によって大人の女性のふりをしている。凪一葉顕悟をいじめるなど、一見わがままで意地悪な少女だが、根は心優しい。一葉達と共に寵宗魄浄雲を倒そうとするものの、一葉の作戦で宗魄の暗殺を試みた際に不意打ちを食らい死亡する。

高柳 道現

元高柳宗家総頭の老人で、十二宗家を従える日本武道会の支配者でもある。通称「道現師父」。高柳光臣と高柳雅孝の父親。また武道を総括・管理する高柳家の最終目的として、棗慎を利用して、息子の光臣を「真の武人」として覚醒させようとする。しかし、光臣のクーデターにより失脚して地位を失い、現在は雅孝とアパートで二人暮らしをしている。

葛葉 真魚

統道学園に通う3年生の女子生徒。高柳家の典医の家系で、「葛葉針術」による治療を得意とする。表向きは棗慎の恋人だが、実は高柳道現の命令で慎を監視するお目付け役をしていた。しかし次第に、慎の事を本当に愛するようになる。棗真夜を思う慎が傷つくのを防ぐため、高柳光臣を密かに誘惑し、肉体関係も持つようになる。 のちに光臣との戦いの中で暴走した慎の力で重症を負い、我に返った慎と共に死亡する。

虎 瀉殷

高柳光臣のコーチとして、高柳道現が呼び寄せた台湾人の男性。中国マフィアと裏でつながっている。体と地の接点から発生させた地電流を使って戦う。統道学園の生徒を「モルモット(実験台)」呼ばわりして利用し、棗真夜を襲ったため、慎の逆鱗に触れ瀕死の傷を負う。のちに寵宗魄浄雲に力を与えられ、殺人マシンとなって柔剣部を襲うも、高柳雅孝と俵文七に返り討ちにされる。

五十鈴 絵美

統道学園に通う3年生の女子生徒で、執行部の副会長を務めている。高柳光臣に絶対の忠誠を誓う、彼の忠実な右腕。暗器使いで、投げクナイで戦う。スリムな見た目だが実は肥満体質で、普段は身体躁術で体型を変え、脂肪の隙間に暗器を隠している。高校1年生の時は葛葉真魚の部下として、棗慎を監視していた。この頃、暴走した慎に命を救われたのをきっかけに、光臣を敬愛するようになる。 このため、棗真夜には複雑な感情を抱いている。

神楽坂 忍

統道学園に通う3年生の男子生徒で、執行部部員。また、高柳光臣の親衛隊隊長を務める。頭にバンダナを巻いた、色黒長髪のオカマで、楽天的な性格。キックボクシングを得意としており、統道学園最強クラスの足技をあやつる。

田上 士郎

統道学園に通う3年生の男子生徒で、執行部 3番隊隊長。侍のような風貌で、棍術を得意とする。五十鈴絵美と同様、高柳光臣に強い忠誠を誓っている。フェミニストな面があり、女性の危機にはいち早く駆けつけようとする。絵美には密かに片思いしていたが、病院で彼女の真の体型を見てショックを受けていた。

穹 撤仙

「F」の一人で、弓部隊の名家・穹家の現当主の青年。水に関する能力を持ち、氣を込めた水滴を矢のように放つ技を得意とする。ほかの「F」メンバーとは異なり、高柳光臣には心からの忠誠を誓っており、彼のために動いている。しかし、凪宗一郎との戦いの中で能力を失い、以降筋肉の力だけで放つボウガンの矢を武器にする。のちに寵宗魄浄雲のもとで幽閉された宗一郎と再戦を試みるも、棗真夜と高柳光臣に止められる。

兜 克美

「F」の一人で、軍師の名家・兜家の現当主。筋肉質でサングラスをかけている男性。高柳光臣への忠誠心はなく、心底彼を見下していた。野心家な面があり、一時は穹撤仙を利用しようとするものの失敗し、のちに戦闘不能状態になる。

厭魅 魍鬼

赤羽の血を引く厭魅家の現当主の少年。守護者の一人である厭摩を慕っている。厭魅家が颯又左に襲撃された事により、幼いながらも残酷な戦いに巻き込まれていく。厭摩を助けるために棗家を頼って九州を離れ、棗亜夜達と共に九州に戻り、戦いの中で「士(さぶらい)」として覚醒する。

厭摩

厭魅家の守護者の女性。厭魅魍鬼に忠誠を誓っており、命がけで彼を守り抜く。厭魅家が襲撃された際に颯又左に監禁され、激しい拷問を受ける。のちに九州に戻って来た魍鬼達に救出される。

颯 又左

「F」の一人で、槍部隊の名家・颯家の現当主。黒髪の癖毛で細身の青年。背中に8本の機械儀種を持ち、「八楰槍(アーム)」と呼ばれる8本の槍を自由にあやつれる。残忍かつサディスティックな性格で、数々の拷問器具をコレクションしている。少年期に兄を殺そうとした際に砕かれた槍の破片が目に刺さった過去を持ち、その破片が脳に刺さった事で「龍爪」の異能力に覚醒する。

禿羅 志鶴

「飛叡旋刃功」を使う少女。足技を得意とする。廃人となった兄の仇討ちのために寵宗魄浄雲の屋敷に潜り込み、宗魄に幽閉されていた凪宗一郎への生贄として連れて来られる。のちに宗一郎達と共に宗魄と戦う事を決意し、穹撤仙と共に敵を足止めする。宗一郎に片思いしている。

犬江 新太夫 典子

赤羽衆筆頭補佐の女性。舌から放つ氣によって他者の体を支配する、「龍砲」の異能力を持つ。寵宗魄浄雲に強い忠誠を誓っており、遥か昔から暗躍しながら何度も宗魄を補佐してきた。宗魄の目的ためにあらゆる者を利用しようとする、傲慢で冷酷な性格。

千姫

戦国時代の徳川家康の孫娘で、「勾璃の巫女」とも呼ばれる。寵宗魄浄雲が篭城としていた大坂城で、外の世界を知らずに幽閉同様の状態で育てられていた。ペットの犬をかわいがっており、その犬が死んだ際に生き帰らせる力を持つ宗魄を慕っている。すべての氣を中和・無効化させ異能力も封じる、「アマテラスの龍門」と呼ばれる異能力を持つ。

屍 妙雲 比呂彦

屍家現当主の青年。盲目で、つねに目を閉じているが、代々受け継いできた優れた嗅覚を持つ。周囲の匂いや微粒子、埃などを連結させて剣をはじめとした武器を作り出して戦う。普段は穏やかで明るいが、戦闘技術だけでなく戦略性にも優れるなど、異能力者の中でトップクラスの実力を持つ。予備戦の途中で棗亜夜と対峙するものの中断する。猩徳庵蜜色とは幼なじみで、少年時代から彼女に好意を抱いており、彼女のために戦う事を決意する。 父親が亡くなり当主となった際に、嗅覚によって真価を発揮する自らの能力のために、自分の目を刺して視覚を断つ。

屍 縫

屍妙雲比呂彦の妹。両目のまぶたを縫い合わせており、兄の比呂彦同様、嗅覚が優れている。また、比呂彦に対しては少々ブラコン気味で、猩徳庵蜜色の事は「あの女」と呼び疎ましく思っている。銃弾を銃器なしで自由に撃ち出す事ができる。

猩 徳庵 蜜色

猩家現当主で、細身で長身の女性。屍妙雲比呂彦とは幼なじみ。他人の姿に自由に変身できる、コピー能力を持つ。代々「他者を映す鏡となる異能力」を受け継いできたため、一族の者は笑い方を忘れている。このため無表情でいる事が多い。

繭壺の君

籠家の分家・六道家の少女。「蟲」を使って他者をあやつり、異能力を持たない者に、異能力に近い力を与える力を持っている。統道学園に潜入し、天覧武会予備戦の参加者を蟲であやつって、予備戦を混乱させた。ただし、繭壺の君自身の体内にいる蟲の親玉を殺す事で、ほかの蟲も無効化される。

凄王

神話時代の「三柱の神」の一人。高柳家と十二神将の始祖で、別名「猛速き凄の王君」「我王紀士猛速凄乃男命」。すべての魔を祓える「真の武人」であり、神に等しい存在。

日ノ巫子

神話時代の「三柱の神」の一人で、「天照(アマテラス)」の力を宿した女性。別名「天照す日ノ巫子」。凄王と並ぶ最強の異能力の持ち主。

壱夜

棗亜夜にそっくりな少女。正体は凄王と日ノ巫子の娘で、2000年前の寵宗魄浄雲の妹。当時の宗魄に殺害されるが、零毀に宿る形で亜夜の前に現れ、彼女に過去の一部を見せた。

集団・組織

柔剣部

統道学園の部活の一つ。2年前は棗慎が部長を務めていた。かつては多くの部員がいたが慎の死後、多くの部員が減り小人数の部となる。現在は棗真夜が慎の跡を引き継ぎ、部長を務めている。のちに新入生の凪宗一郎とボブ牧原、棗亜夜が入部する。執行部を始めとするさまざまな敵と戦いを重ね、統道学園最強クラスの部に成長していく。

執行部

統道学園において最高の権力を持つ執行部。毎年の天覧武會予備選によってメンバーが決められ、予備選を勝ち抜いた猛者達が集っている。現在は高柳光臣が会長で、2年前は棗慎が会長を務めていた。

F

表向きは、寵宗魄浄雲が高柳光臣に与えた「翼」とも呼べる組織。武道の名家が集まる白羽六宗家の現当主によって構成されている。一見、光臣を守護するために動いているように見えるが、実際は宗魄の目的のために結成された組織であり、メンバーの大半は光臣への忠誠心を持たない。ただし、穹撤仙のように光臣を心から敬愛し、彼のために戦う者もいる。

場所

統道学園

凪宗一郎達が通っている、武道を志す者が集まる高等学園。元は武術や武道を復興させるために創られた、「統武塾」と呼ばれる武道塾だった。明治時代には御庭番や達人などが集められ、それらの派閥は統道学園では部活という形で残っている。戦闘スタイルは部や個人によって異なるが、生徒の中には棗亜夜のように、異能力と呼ばれる特殊な力を持った者もいる。 生徒の中では執行部メンバーが最大の権力を持ち、このメンバーを選ぶために毎年、天覧武會予備選が開催されている。

その他キーワード

零毀

棗家に代々伝わる、謎の多い霊刀。正式名称は「式刀零毀」。結晶のような刃紋を持ち、人を殺すたびにその刃紋が増えるといわれている。もともとは棗慎の刀だったが、慎の死後は棗亜夜が所有するようになる。また棗真夜はこの零毀の「鞘」となり守護する使命を負っていた。慎や亜夜の龍眼とリンクしており、その力を増幅させる事もできる。

龍眼

棗家に代々伝わる異能力。棗慎や棗亜夜が所有しているが、その能力は謎が多い。常人では見えぬものを見る事ができ、過去や未来、氣の流れなどさまざまなものを見る事が可能。また、棗亜文は相手に幻覚を見せる事に使用していた。強力な半面、発動時は大量の氣を消耗する。

天覧武會予備選

統道学園最大のイベントで、毎年開催されるトーナメント式の武術会。通称「予備選」。統道学園の各部が選抜メンバーを出し合い、学園最強の座と執行部の座を巡って戦う。また、優勝した部から選抜された者が、新たな執行部の会長となる。

凶祓い

自らが魔となって魔を滅ぼす、呪われた一族。凪宗一郎や、先祖の凪一葉顕悟にその力が宿っている。魔を取り込む事で自我をなくす事もある。

アニメ

天上天下

武術の実力者が集う統道学園に入学した凪宗一郎と相棒のボブ牧原。「爆拳」コンビを名乗る彼らは最強のケンカ屋を目指し、入学早々に上級生の教室で大暴れをするも、騒動の末に柔剣部部長・棗真夜の一撃で収められて... 関連ページ:天上天下

書誌情報

天上天下 全22巻 〈ヤングジャンプコミックス・ウルトラ〉 完結

第1巻

(1998年5月発行、 978-4088756561)

第2巻

(1998年12月発行、 978-4088757414)

第3巻

(1999年7月発行、 978-4088758084)

第4巻

(2000年2月発行、 978-4088758862)

第5巻

(2000年11月発行、 978-4088760971)

第6巻

(2001年6月発行、 978-4088761749)

第7巻

(2001年12月発行、 978-4088762531)

第8巻

(2002年7月発行、 978-4088763262)

第9巻

(2002年12月発行、 978-4088763873)

第10巻

(2003年10月発行、 978-4088765198)

第11巻

(2004年4月発行、 978-4088766010)

第12巻

(2004年8月発行、 978-4088766683)

第13巻

(2005年4月発行、 978-4088767925)

第14巻

(2005年11月発行、 978-4088768755)

第15巻

(2006年6月発行、 978-4088771045)

第16巻

(2007年1月発行、 978-4088772097)

第17巻

(2007年7月発行、 978-4088773056)

第18巻

(2008年2月発行、 978-4088774077)

第19巻

(2008年9月発行、 978-4088775166)

第20巻

(2009年5月発行、 978-4088776552)

第21巻

(2010年1月発行、 978-4088777979)

第22巻

(2010年11月発行、 978-4088790688)

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