世界観
本作『天牢のアヴァロン』は、ソヴィエト連邦が多くの世界大戦に勝利し、地球を支配下に収めたという架空の歴史のもと展開される。月すらも領土としたソヴィエト連邦は新たなる領土として新惑星を求め、恒星間移民船団「アヴァロン」の派遣を行った。しかし、人類が生活するのに十分な環境が整った新惑星を目指す旅路の途中で、アヴァロンは爆発事故により予定外の惑星に墜落してしまう。酸素が薄く、重力が高く、人を襲う謎の怪物「黒炎」が巣くう、過酷な惑星での新生活を余儀なくされたアヴァロンの人々は、それでもあきらめることなく惑星で生き抜いていく。本作の物語は、人類がそんな惑星で過ごすようになってから400年経った世界で、冷凍睡眠していた青年のアズマが目を覚ましたところから始まる。400年のあいだに変化した現実のギャップに戸惑いながらも、目をそらすことなく戦っていくアズマの姿勢が一つの大きな作品テーマとなっており、400年の歴史の中で生み出された新たな価値観や宗教、文化の中で生きる人々にとっての現実が、アズマにさまざまな選択や葛藤をもたらしていく。
あらすじ
第1巻
地球のすべてを支配下に置いたソヴィエト連邦は、新惑星を新たな領土とするべく、恒星間移民船団「アヴァロン」を送り出した。アヴァロンの一員である青年のアズマは、宇宙船の中で指導者となる「管理官」を目指し、その候補生として冷凍睡眠中の仮想現実での生活を学習に費やしていた。そんな中、同じく管理官候補生である女性のアナスタシアと共に、10年に一度の目視によるメインコンピュータの点検を行ったアズマは、業務終了時の別れ際に、彼女から「次は君の方から会いに来てほしい」と告げられる。しかし、冷凍睡眠についたアズマが再び目を覚ますと、彼を出迎えたのは不毛の荒野と巨大な騎士鎧に身を包んだ見知らぬ女性のアイシャだった。彼女はここがアヴァロンが不慮の事故によって墜落した惑星であり、アズマが眠りについてから400年の時間が経過していることを告げる。アズマは現実を受け入れられずにいたが、かつての宇宙船のメインコンピュータからアイシャの語ったことが事実であると知る。絶望に囚われたアズマは、「黒炎」と呼ばれる惑星固有の生物に蝕まれてしまう。生死の境を彷徨(さまよ)うアズマだったが、辛くもアイシャによって救い出されると、彼女の手によってフスプィーシカという街へと連れて行かれることとなった。アイシャに案内され、街の中心にある教会を訪れたアズマは、街を統治下に置く天牢教会の聖地であるこの場所で、突然剣を握らされる。そしてアズマは、天牢教会の女神であるアナスタシアの神託によって捜し出すよう命じられた「鷹の子」の候補であることを告げられ、否応なしに騎士鎧に身を包んだ男との戦いを強要される。
第2巻
天牢教会の新たな指導者候補である「鷹の子」として担ぎ上げられることとなったアズマは、女神のアナスタシアの身柄を狙って街を訪れたロジーナ帝国との戦いに巻き込まれつつあった。しかし、ロジーナ帝国の軍司令官であるジュノーによって見るように勧められたのは、冷凍睡眠装置のまね事をした棺桶がまつられる「氷の祭壇」と呼ばれる墓地だった。アナスタシアのように死からよみがえることができるという、いびつな願いが込められた不条理な光景に打ちのめされるアズマに、ジュノーは先人としての知識を自分のもとで活かすよう誘いをかける。街へと戻り、何としても生き延びようと思いを新たにしたアズマは、そのためにも自分の騎士鎧を手に入れようと考える。そしてアズマは「磨き屋」と呼ばれる騎士鎧の整備場を訪れ、廃材の山へと案内してもらい、一から騎士鎧を組み立てる計画を立てるのだった。一方その頃、街の郊外では天牢教会とロジーナ帝国の兵士によって戦端が開かれていた。圧倒的劣勢に置かれた天牢教会の陣営は、現れた騎士に対抗するためアイシャをはじめとする騎士鎧を着込んだ騎士を派遣する。アイシャたちは三対一で優勢な状況を作り上げるが、増援として現れたジュノーの騎士鎧によって瞬く間に騎士を撃破され、一転して不利な状況に追い込まれてしまう。そして敵指揮官のジュノーへの、死を覚悟したアイシャの突撃も不発に終わる。そんな中、突如として謎の黒い騎士鎧が現れ、死体漁りをしていたロジーナ帝国の騎士を一瞬で無力化する。黒い騎士鎧の人物は、自らの手で新たな騎士鎧を組み立てたアズマであった。
登場人物・キャラクター
アズマ
ソヴィエト連邦の恒星間移民船団「アヴァロン」で、人々を導く管理官の役職を目指していた青年。現実に向き合って生きたいという信念のもと、毎日を学業に費やして生活しており、管理官候補生として選ばれるほどに優秀な人物。一方で、仮想現実の中で享楽的に過ごす人々を見下している。ある日、冷凍睡眠装置から目を覚ますとアヴァロンは墜落しており、「黒炎」と呼ばれる謎の怪物がはびこる400年後の惑星に放り出されることとなった。さらには、女神のアナスタシアの神託に示された「鷹の子」として、天牢教会という宗教組織に担ぎ出される内に、ロジーナ帝国との戦争に巻き込まれてしまうなど、突如として過酷な状況に放り出された。アヴァロンで管理官候補生として働いていた時に親しくしていた同僚の女性と女神の名前が同じであることから、同一人物なのではないかと疑問を抱いている。そのため、過酷な惑星での現実と向き合いながら、彼女とかつて交わした再会の約束を果たすために現実と戦っている。400年後の惑星においてもその頭脳は健在で、戦争の主力兵器として用いられている騎士鎧が宇宙船で使用されていた船外活動服であることを見抜き、自作の騎士鎧を作り出して見せた。
アナスタシア
恒星間移民船団「アヴァロン」でアズマと共に管理官候補生として働いていた女性。当初は「ナーシャ」と名乗っていたが、のちに本名が「アナスタシア」であることをアズマに明かす。アズマのことを「いつか凄いことをやる人」と直感的に信じており、彼と親しく接していた。3回目に共に仕事をした際、別れ際に交わした、アズマの方から会いに来てほしいという言葉を最後に、アヴァロンは惑星に墜落することとなった。墜落後の惑星で10年おきに目覚めては人々を導いているうちに信仰の対象となり、400年後の惑星では天牢教会という宗教組織の女神として崇められている。9年前に目覚めた際、「若き鷹、アズマを探せ」という神託を下したことが、アズマが眠る冷凍睡眠装置の発見につながった。しかし、神託の内容は天牢教会によってアズマである事よりも、新たなる指導者としての意味を持つ「若き鷹」、すなわち「鷹の子」を捜し出すことが重要であると解釈されてしまい、アズマに試練をもたらすことにもつながった。
アイシャ
アズマを冷凍睡眠装置から見つけ出した女性。天牢教会に所属する傭兵であり、騎士鎧を所有する。ふだんは天牢教会に所属する兵士たちに稽古をつけたりしながら、家族である身寄りのない子供たちと暮らしている。また二児の母でもあり、自分の子供たちもほかの子供たちと同じく生活をしている。かつて黒炎に襲われていたところを、旦那である騎士に命を助けられたことがある。その時の傷痕が今も背中に残っている。また、彼女の騎士鎧は本来は旦那の持ち物であるが、旦那が彼女を助けた際に両腕にケガを負って動かすことができなくなったため、彼女が借り受けている。この星の過酷な環境に思う所がありながらも懸命に今を生きている強い精神の持ち主であり、敬けんな天牢教会の信者でもある。一方で、ウォツカを水と称して日頃から飲みふけっている酒乱でもある。
エリザ
アイシャが保護している子供の一人。右足を失っている女の子で、家では松葉杖を突いている。幼いうえに障害も抱えているが、家計を支えるため、しっかりと働きに出ている。アイシャが連れて来たアズマのことも慕っており、アズマが騎士鎧を作っていた時には飲み物を届けるなどサポートをしていた。
ルハシェンスキー
ロジーナ帝国の貴族の男性。皇帝の命に従い「大征服計画」を遂行する人物で、天牢教会の持つプラントを手に入れ、かつ国内の信者の反発を抑えるために女神のアナスタシアの身柄をロジーナ帝国に移すという計画を立案した張本人。魔剣騎士団を率いる騎士であるジュノーを配下に従える。
ジュノー
ロジーナ帝国の伯爵。魔剣騎士団を率いる眼鏡をかけた男性で、「先人」としての知識を有する謎多き人物である。ルハシェンスキーの命令に従い、惑星の各地の国を滅ぼし、帝国の新たな領土に加えてきた騎士。愛機である騎士鎧は「マレンゴ」と呼ばれており、人型ではなく馬のような四脚型をしている。また、剣ではなく砲を武器としており、その一撃は遠距離から騎士鎧を盾ごと貫くほどに強力な威力を誇る。戦士として卓越した能力を持ちつつ、同時に非常にカリスマ性があり、魔剣騎士団の面々からは皇帝以上に忠誠を誓われている。また懐も深く、魔剣騎士団へ誘うに当たってその身分や過去にかかわりなく、必要と感じたならば団員に勧誘する。その度量の広さは400年前の知識を持った「先人」であるアズマまでも配下へと誘うほどである。一方で、戦場で命令違反から独断専行したルヴェを見捨て、騎士鎧の確保を優先するなど司令官として非情な一面も持ち合わせる。「平民も貴族もない新しい世界」をもたらすという革命思想を掲げており、そのための戦いを繰り広げている。
ルヴェ
魔剣騎士団に所属する騎士の一人。女にだらしのない男性で、実力は確かなのだが、自身の享楽のために他人を犠牲にする残忍な性格をしている。天牢教会とロジーナ帝国の戦いに参加した際には、任務を無視しての独断専行や略奪目的の襲撃など問題行動を多々起こしていた。結果、アズマとの戦いに敗れ、騎士鎧のマスクを破壊された際には、騎士鎧の確保を優先され、上官であるジュノーたちに見捨てられることとなった。
エミーリア
魔剣騎士団に所属する騎士の一人。長髪の女性で、騎士団の団長を務めている。かつてジュノーの手によって故郷を滅ぼされた過去があるが、彼の掲げる「平民も貴族もない新しい世界」を作り出すという革命思想に心酔し、現在ではジュノーのことを愛するようになっている。一方でそのような心変わりを果たした自分のことを許せない正義感も持ち併せており、革命がウソだった場合はジュノーを殺す、という決意を固めている。
ヨハン
ロジーナ帝国に故郷を焼かれ、剣闘士として貴族に飼われていた男性。全身に黒炎による傷痕があり、特に額には大きく×の字型の傷痕が刻まれている。反骨精神の塊のような人物で、騎士鎧を与えて自分のいいようにこき使う貴族たちと、その道具となっている騎士を毛嫌いしている。剣士としての腕前は非常に優れており、短剣一本でハンマーを持った大男を制してみせるほどの技量を持つ。さらに優れた身体能力も有しており、300キログラムはある騎士鎧を生身で投げ飛ばして見せた。のちにジュノーによってその身柄を預けられるが、反抗的でまったく従う素振りを見せなかった。しかし、エミーリアから聞いたジュノーの「平民も貴族もない新しい世界」をもたらすという革命思想には思うところがあり、その言葉がウソだった場合はジュノーを殺すという条件で、魔剣騎士団の新たな騎士として加わることとなる。
シモン・バルテス
天牢教会の大神官を務める男性。特徴的な角張った顔をした信心深い人物で、実質的な指導者の立場にある。女神であるアナスタシアの教えに忠実で、9年前にもたらされた「若き鷹、アズマを探せ」という神託に従い、信者たちにアズマを捜索させていた。見つけ出した当初はアズマのことを特別な存在として捉えていなかったが、ロジーナ帝国との戦いの中で利用価値を見い出すと、実力を発揮したアズマに対して天牢教会の兵を率いる司令官として任命し、乾坤一擲の戦いへと送り出した。しかし、その背後ではロジーナ帝国と通じて自分たちの安全と引き換えにアナスタシアの身柄を引き渡す密約を交わしており、アズマを裏切る算段をしていた。
アレクサンドル・ニコラーエヴィチ・ズヴォルーイキン
ソヴィエト連邦の物理学者にして、宇宙開発指導者でもある男性。恒星間移民船団「アヴァロン」に用いられる、光速の7パーセントに達するというプラズマを用いたエンジンの基礎理論を生み出した。また美しい林檎が実るという楽園の地にたどり着くことを祈って、船団に「アヴァロン」と名付けた人物でもある。理論は完成したものの実現するための技術が存在せず、アレクサンドル・ニコラーエヴィチ・ズヴォルーイキンは実現に100年はかかると考えていた。
集団・組織
天牢教会 (てんろうきょうかい)
恒星間移民船団「アヴァロン」が不時着した惑星で、広く信仰されている宗教を統括する組織。女神のアナスタシアの教えと預言に従うことを教義としており、過酷な環境にあるこの星で生きていく人々の、心の支えとなっている。一方で、アナスタシアのようになりたいという願望にもつながっており、冷凍睡眠装置を模した棺桶に眠ることで、アナスタシアがいつの日か理想の世界をもたらした時には、よみがえらせてもらえると信じている人も多く存在している。アナスタシアが眠る冷凍睡眠装置を聖地としており、「天牢教会」という寺院と共に、周辺にはフスプィーシカという街が築かれている。
魔剣騎士団 (くおでねんつ)
ロジーナ帝国のジュノー伯爵直属の騎士団。ジュノーが目をかけた人物によって構成されている。団員の多くは、ロジーナ帝国を「平民も貴族もない世界」に変えるというジュノーの掲げた革命思想に共感し、彼に忠誠を誓っている。
場所
ロジーナ帝国
恒星間移民船団「アヴァロン」が不時着した惑星で、一大勢力を築いている国家。首都は「プラーヴァ」。貴族による階級社会となっており、国は皇帝によって統治されている。現在、皇帝の掲げる大征服計画によって方々への侵略行為が行われており、数多くの国や集落に戦火をもたらしてきた。背景には、いにしえの遺産と化した大気生成や水浄化を行うプラントを新たに製造することができないため、新たなプラントを探し出して確保するために領土を広げざるを得ないという事情がある。そのため、良質なプラントを所有する天牢教会を新たな標的としており、ロジーナ帝国にその宗教組織ごと取り込もうと、女神として崇められるアナスタシアの身柄を求めた。
フスプィーシカ
天牢教会の中心である自治領の街。信仰の対象である女神のアナスタシアの眠る氷の神殿が存在する街であり、「天牢教会」という寺院が存在する。天牢教会の人間によって統治が行われているが、アナスタシアの身柄を狙うロジーナ帝国の標的となり、帝国軍によって攻められることとなった。
その他キーワード
アヴァロン
地球の全体を支配し、月までも領土としたソヴィエト連邦が、新たな領土を求めて未知の惑星へと送り出した恒星間移民船団。新天地である惑星を目指す航路の途中で爆発事故が発生し、過酷な環境下にある、予定しない惑星へと不時着することとなった。本来は100隻以上の宇宙船によって構成される巨大な船団であり、その名前は美しい林檎が実るという幻の大地の名から、エンジンの開発者であるアレクサンドル・ニコラーエヴィチ・ズヴォルーイキンによって恒星間移民船団「アヴァロン」と名付けられた。宇宙船はそれぞれがクラスタ接続されており、最大で光速の7パーセントもの速度が出た。搭乗員たちのほとんどは冷凍睡眠装置によって眠っており、10万人もの人々が仮想現実の中で幸せな学生生活を送る夢を見せられている。夢の中で資質を試された人々は、才能を見いだされなければ夢を見ることさえ許されなくなるという。一方で管理官と呼ばれる役職にある人間たちだけは、各船の中枢であるメインクラスタで働くことを許され、夢の中で才能を見いだされた人物は、その管理官の候補生として働くことが許される。
管理官
恒星間移民船団「アヴァロン」を構成する各宇宙船の中枢・メインクラスタで働き、船を管理する役割を与えられる役職。冷凍睡眠中の仮想現実の中で学生としての生活を送る者たちにおいて、特に優秀であると認められた人物のみが選ばれる特別職で、管理官のみがメインクラスタで働くことを許される。管理官としての資質を見い出された者は、まず管理官候補生に任命され、10年に一度だけ冷凍睡眠から目覚めては、メインコンピュータに異常がないか目視で点検する仕事を与えられる。目的地である惑星にたどり着いてからは、船団の人々を導く役割を果たす予定だった。
先人 (ぷろろーく)
恒星間移民船団「アヴァロン」が不時着してから400年が経過した惑星において、アヴァロンに乗っていた当時の人々を指す呼称。冷凍睡眠から目覚めたアズマのような人物に対しても同じような呼び方をする。また、騎士鎧や大気生成プラントの製造方法など、失われた知識のことを「先人の知識」と呼ぶ。
騎士鎧 (おるらーん)
恒星間移民船団「アヴァロン」が不時着して400年が経過した惑星で用いられている鎧。100ほどの貴族家に代々伝えられるもので、人間よりも二回りほども大きい。着用した人間に圧倒的な身体能力を与えるほか、大気清浄化がされていない環境を探索するためのマスクなど、さまざまな機能を持っている。元はアヴァロンで用いられていた宇宙船の船外活動服であり、戦闘や探索など各種の目的に合わせて改造が施されている。「銀血」と呼ばれる液体金属によって各部の冷却が行われているが、宇宙空間での使用が前提とされているため、大気内では冷却が追いつかないという欠点がある。そのため活動時間には制限があり、それを超えると、着用している中の人間が耐えられないほどの高温となってしまう。
黒炎 (こくえん)
恒星間移民船団「アヴァロン」が不時着した惑星にはびこる謎の生物。不定形で、これといった形のない生物だが、人間を食べる肉食生物。また死体の匂いにおびき寄せられる性質があり、死体にあふれた戦場などに大挙して現れる。生身の人間には抵抗する手段がないが、空気に弱いという性質から大気生成プラントのある街などには現れず、また、騎士鎧によって供給される空気にも弱い。黒炎によって食われながら生き延びた人間には、黒い炎で焼かれたような独特の傷跡が残る。
銀血 (ぎんけつ)
騎士鎧の冷却を行っているための液体金属冷却材。完全気密式である騎士鎧の熱を放出するための手段だが、宇宙空間で赤外線を放出することを前提として作られたものであるため、大気内では想定通りに動作しない。廃熱の限界に達した騎士鎧は内部に熱が籠もり、人間が乗っていられなくなるため、銀血を新たなものに交換する必要がある。
クレジット
- 原作
-
浜村 俊基