概要・あらすじ
立ち入り禁止の蔵に入った罰で、離れに住むことになった奇異太郎。そこには座敷童子のすずがいた。かくれんぼで勝負し、見つけた方が家の主となる条件で、奇異太郎は勝つ。座敷童子のすずとの奇妙な生活が始まった。
登場人物・キャラクター
奇異 太郎 (きい たろう)
中学生。離れにいる座敷童子すずと住み始め、さまざまな妖怪に出会っていく。
すず
座敷童子。身なりが整っているため、座敷童子としての地位は高い方。奇異太郎との賭けに負け、下僕となる。妖怪について詳しく、出会った妖怪について説明してくれる。
狐面の女 (きつねめんのおんな)
三尾の狐だが、化けると胸のでかい狐面をつけた女性となる。妖怪たちがあまり村人の迷惑にならないよう見張る役目を持っている。奇異太郎のことが好き。
雪母 (ゆきはは)
妖怪、雪女で、離れの北の山に住んでいる。娘がいる。常にクールだが、口を開くと罵詈雑言卑語などが出てくる。
雪娘 (ゆきむすめ)
雪母の娘。離れの北の山に住んでいる。体があまり強くない。
塗り壁 (ぬりかべ)
道を歩いていると、とうせんぼをする妖怪。壁の下を棒きれで払うと消えると言われている。
目目連 (もくもくれん)
障子などに無数の目が現れ、こちらを見つめてくる妖怪。見つめるだけなので、無害。奇異太郎の家に住み着いている。
加牟波理入道 (がんばりにゅどう)
便所を覗きこむ妖怪。「加牟波理入道ほとどぎす」と唱えると、この妖怪に会わないと言われる。
垢嘗 (あかなめ)
掃除していない風呂桶を嘗める妖怪。「すずたんハァハァ」などと言って風呂桶を嘗めていた。
天井嘗 (てんじょうなめ)
「すずさんハァハァ」といって天井を嘗めていた変態妖怪。天井に詳しいので、屋根の保守係となる。
影女 (かげおんな)
月明かりの障子に映る影だけの女。影絵が得意。
泥田坊 (どろたぼう)
田んぼを大切にしないと、「田を返せ~」と叫ぶ妖怪。米を作るのが無理ならば、麦を作ってくれと奇異太郎に頼む。
件 (くだん)
牛の身体、人間の顔の妖怪。男と女がいる。男の件は不幸な予言をして、その後すぐに死ぬ。その姿を書き写しておき、持っていると難を逃れる。女の件は、その予言を回避する方法を教えてくれるという。
河童 (かっぱ)
山の中の沼に住む妖怪。妖怪と言っているが、宇宙人のようで、機械化された家に住んでいる。前任者はアンドロメダへ帰った。