女帝エカテリーナ

女帝エカテリーナ

北ドイツの地方貴族の娘ゾフィー・フォン・アンハルト=ツェルプストが、深い教養と知性を武器に、ロシア帝国ロマノフ朝・第8代ロシア女帝エカテリーナ二世となり、絢爛たる運命を切り開いていく姿を描く。原作:アンリ・トロワイヤ、作画:池田理代子。

正式名称
女帝エカテリーナ
作画
原作
ジャンル
伝記
レーベル
中公コミックス(中央公論社)
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概要

北ドイツの地方貴族の娘ゾフィー・フォン・アンハルト=ツェルプストは、己が支配する側の道を進むべき人間だという自負があった。凡庸な容姿を補うために、10歳から教養と知性を身につけるべく努力を重ねたゾフィーは、ピョートル大帝の孫ピョートル・ウルリックと出会い、ロシア帝国の玉座を夢見るようになる。

そして、知識を武器に困難を乗り越え、遂にロシア帝国皇太子ピョートル・ウルリックの公妃の座を射止めたゾフィーは、誰よりもロシア人らしいロシア人になるため、ドイツ名を捨ててエカテリーナ=アレクセーエヴナと名乗り、玉座への階段を1歩踏み出した。しかしエカテリーナが歩む道の先には、皇帝の座をかけた激しい権力争いの陰謀が待っていた。

登場人物・キャラクター

主人公

北ドイツ地方の田舎貴族の父と、ロシア皇室とも縁がある名門ホルシュタイン=ゴッドルプ家出身の母の間に生まれた少女で、美人の母に似ず不器量であることにコンプレックスを抱いていた。しかし幼い頃から自分が支配... 関連ページ:ゾフィー・フォン・アンハルト=ツェルプスト

『女帝エカテリーナ』の登場人物で、ゾフィー・フォン・アンハルト=ツェルプスト、後のエカテリーナ二世のいとこであり、夫となる少年。ピョートル大帝の孫であり、叔母にあたるロシア女帝エリザヴェータより皇位継... 関連ページ:ピョートル・ウルリック

『女帝エカテリーナ』の登場人物で、ゾフィー・フォン・アンハルト=ツェルプストの実母。スウェーデンの王位継承権を持ち、ロシア皇室とも縁がある名門ホルシュタイン=ゴッドルプ家の出身で、実兄カール・アウグス... 関連ページ:ヨハンナ

『女帝エカテリーナ』の登場人物で、ロシア帝国初代皇帝ピョートル大帝の第2皇女。1741年、クーデターにより第5代皇帝イヴァン六世と摂政アンナを追放し、第6代女帝の座に就いた。皇位継承者として、甥のピョ... 関連ページ:エリザヴェータ

ベストゥージェフ

ロシア帝国第6代女帝エリザヴェータが、最も信頼を置く副宰相。反プロシアを標榜しており、ゾフィー・フォン・アンハルト=ツェルプストと皇太子ピョートル・ウルリックの結婚を阻止するため、様々な陰謀を巡らせる。後に宰相に昇格する。歴史上の実在の人物、アレクセイ・ベストゥージェフ=リューミンがモデル。

マリア・セミョーノヴナ・チョグローコヴァ夫人

ロシア帝国皇太子妃となったエカテリーナ=アレクセーエヴナを監視するため、女帝エリザヴェータと宰相ベストゥージェフが付けた素行監視係。エカテリーナが特定の侍女と親しくすることや自由に外出することを厳しく制限する。

アンドレイ・チェルヌィショーフ

ロシア帝国皇太子ピョートル・ウルリックの友人として宮廷に招かれ、エカテリーナ=アレクセーエヴナと出会う。エカテリーナの叔父ゲオルクによく似た容姿をした心優しい美青年で、ピョートルが天然痘にかかった際に、不安に陥ったエカテリーナを精神的に支えた。 エカテリーナとは、互いに好意を抱くようになる。

セルゲイ・サルトゥイコフ

エカテリーナ=アレクセーエヴナの素行監視係・マリア・セミョーノヴナ・チョグローコヴァ夫人の別荘に招かれていた青年貴族で、名うてのプレイボーイ。恋の手管は宮廷一という自負があり、皇太子妃であるエカテリーナに熱い視線を送る。

パーヴェル・ペトローヴィチ

『女帝エカテリーナ』の登場人物で、エカテリーナ=アレクセーエヴナの第1子として誕生した皇位継承者。誕生してすぐに、跡継ぎを切望していたロシア帝国第6代女帝エリザヴェータに預けられ、祖母の手元で養育されることになる。歴史上の実在の人物、パーヴェル1世がモデル。

スタニスワフ・アウグスト・ポニャトフスキ

英国大使チャールズ・ウィリアムズの随員としてロシア帝国を訪れた23歳の美青年で、ヨーロッパのあらゆる宮廷を遍歴してきた経歴と堪能な語学力を持っている。エカテリーナ=アレクセーエヴナに一目惚れし、2人目の愛人となる。ポーランド一の名家の出身。

ロシア帝国第6代女帝エリザヴェータの副宰相。姪のエリザヴェータ・ヴァロンツォーフが、皇太子ピョートル・ウルリックの寵愛を受ける恩恵に与かり、エカテリーナ=アレクセーエヴナを次期皇帝に据えようと画策して... 関連ページ:ミハール・ヴァロンツォーフ

エリザヴェータ・ヴァロンツォーフ

ロシア帝国副宰相ミハール・ヴァロンツォーフの姪で、不美人で有名な姉妹の姉。エカテリーナ=アレクセーエヴナに仕える侍女のひとりだったが、皇太子ピョートル・ウルリックの寵愛を受け公の愛人となり、エカテリーナに対して不遜な態度を取る。歴史上の実在の人物、エリザヴェータ・ヴォロンツォヴァがモデル。

ロシア帝国副宰相ミハール・ヴァロンツォーフの姪で、皇太子ピョートル・ウルリックに寵愛されるエリザヴェータ・ヴァロンツォーフの妹。エカテリーナ=アレクセーエヴナを心から敬愛し、エカテリーナを排除しようと... 関連ページ:エカテリーナ・ヴァロンツォーフ

祖父は、歩兵から将校にまで昇進したロシア帝国初代皇帝ピョートル大帝の忠臣。父はロシア北東の都市ノヴコロド総督になった人物。その息子(次男)であり近衛連隊に所属するグリゴーリー・オルローフたちは、「オル... 関連ページ:グリゴーリー・オルローフ

アレクセイ・オルローフ

「オルローフ家の5人兄弟」の3男。兄グリゴーリー・オルローフと共に、エカテリーナ=アレクセーエヴナに忠誠を誓い、尽力する。

イヴァン・シュヴァーロフ

ロシア帝国第6代女帝エリザヴェータが、その死の間際まで側に置いていた愛人。しかし病床についたエリザヴェータの容態が悪化すると、エカテリーナ=アレクセーエヴナの新たな愛人になるために近づいてくる。歴史上の実在の人物、イヴァン・シュヴァーロフがモデル。

フリードリヒ二世

ロシア帝国と対立するプロシアの国王で、かつてエカテリーナ=アレクセーエヴナを、ロシア帝国皇太子ピョートル・ウルリックのお妃候補として推薦した人物。北ドイツのホルシュタイン公国を治めていたホルシュタイン=ゴットルプ家の出身のピョートルに崇拝されている。 歴史上の実在の人物、フリードリヒ二世がモデル。

ロシア帝国宰相ミハール・ヴァロンツォーフの甥で、エカテリーナ=アレクセーエヴナの忠実な侍女エカテリーナ・ヴァロンツォーフの実兄。ロシア帝国陸軍の中でも、規律の厳しさと戦意の強さで名高いプレブラジェンス... 関連ページ:シモン・ヴォロンツォーフ

ロシア帝国初代皇帝ピョートル大帝の姪の孫で、メクレンブルク伯家のアンナと、その夫ブラウンシュヴァイク公の息子。齢数ヶ月という乳幼児にも拘らず、ロシア帝国第4代女帝アンナが崩御した後にイヴァン六世として... 関連ページ:イヴァン六世

エカテリーナ=アレクセーエヴナが、クーデターを成功させ帝位に就いた折、近衛隊中尉として戦っていた男性。クーデターの立役者であり、エカテリーナ二世の公の愛人として将校となったアレクセイ・オルローフを介し... 関連ページ:グリゴーリー・ポチョムキン

エメリアン・プガチョフ

エカテリーナ=アレクセーエヴナ改めエカテリーナ二世のクーデターにより廃位となった、第7代皇帝ピョートル三世の名を騙り、エカテリーナ二世を皇位簒奪者と貶め、農民を率いて叛乱を起こしたヤイク地方出身のコサック農民。歴史上の実在の人物、エメリヤン・プガチョフがモデル。

ロシア帝国の皇位継承者であるパーヴェル・ペトローヴィチの妃。ドイツヘッセン=ダルムシュタット伯爵の娘で、ドイツ名ヴィルヘルミーナから改名し、ナターリアと名乗る。乱暴な夫パーヴェルに愛想を尽かし、パーヴ... 関連ページ:ナターリア

アレクサンドル・パーヴロヴィッチ

ロシア帝国の皇位継承者であるパーヴェル・ペトローヴィチの再婚相手マリア・フョードロヴナが産んだ、エカテリーナ二世初孫。後に誕生した弟コンスタンチンと共に、エカテリーナ二世の元で皇位継承者として教育を受ける。歴史上の実在の人物、アレクサンドル1世がモデル。

アレクサンドル・ランスコーイー

エカテリーナ二世により、実子パーヴェル・ペトローヴィチと共に教育を施される。25歳の知的な美青年に成長してエカテリーナ二世と再会し、グリゴーリー・ポチョムキンが遠征に出ている間に、エカテリーナ二世の新たな恋人となる。歴史上の実在の人物、アレクサンドル・ランスコイがモデル。

集団・組織

ロシア正教

『女帝エカテリーナ』に登場する教派。エカテリーナ=アレクセーエヴナが、ロシア帝国皇太子ピョートル・ウルリックとの婚姻の際に改宗を希望した宗教。ロシア帝国初代皇帝ピョートル大帝により国教会的な組織に改編された後、ロシア帝国の君主はロシア正教を統制下に置くことになる。

ルター派

『女帝エカテリーナ』に登場する教派。エカテリーナ=アレクセーエヴナが、ロシア帝国皇太子ピョートル・ウルリックとの婚姻前に信仰していた、キリスト教プロテスタントのひとつ。臣民の評判など意に介さなかったロ... 関連ページ:ルター派

場所

シュテッティン公国

『女帝エカテリーナ』に登場する国家。エカテリーナ=アレクセーエヴナの出身地である、北ドイツの小国。エカテリーナがロシア帝国皇太子ピョートル・ウルリックのお妃になった後、父アンハルト・ツェルプスト公と母... 関連ページ:シュテッティン公国

ホルシュタイン公国

『女帝エカテリーナ』に登場する国家。エカテリーナ=アレクセーエヴナの夫であり、ロシア帝国皇太子ピョートル・ウルリックの出身地で、北ドイツにあった小国。ドイツ贔屓でプロシア王フリードリヒ二世を敬愛するピ... 関連ページ:ホルシュタイン公国

ポーランド

『女帝エカテリーナ』に登場する国家。エカテリーナ=アレクセーエヴナが、帝位に就きエカテリーナ二世となって初めて直面した外交問題であり、将来の領土拡大の足がかりとなったヨーロッパの王国。エカテリーナ二世... 関連ページ:ポーランド

フランス

『女帝エカテリーナ』に登場する国家。エカテリーナ=アレクセーエヴナが、帝位に就きエカテリーナ二世となった時代、プロシアやイギリスと対立していた、ヨーロッパの大国。当時の国王ルイ十五世は、ロシア帝国のポ... 関連ページ:フランス

オーストリア

『女帝エカテリーナ』に登場する国家。エカテリーナ=アレクセーエヴナが、帝位に就きエカテリーナ二世となった後に、プロシアと共に第1回ポーランド分割の秘密協定を結んだ、ヨーロッパの王国。当時の君主は、ヨー... 関連ページ:オーストリア

トルコ帝国

『女帝エカテリーナ』に登場する国家。エカテリーナ=アレクセーエヴナが、帝位に就きエカテリーナ二世となった後に、ロシア帝国と数十年に渡る長き戦いをすることになる中央アジアの大国。エカテリーナ二世は、敬愛... 関連ページ:トルコ帝国

その他キーワード

啓蒙思想

『女帝エカテリーナ』に登場する思想。エカテリーナ=アレクセーエヴナが、ロシア帝国皇太子ピョートル・ウルリックの妃となった時代に、全ヨーロッパ思想界を支配していた思想。エカテリーナは、フランス啓蒙時代の... 関連ページ:啓蒙思想

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