概要・あらすじ
東京から転校してきたタダシは弱虫だが祭りで麒麟送子に選ばれてしまう。同じ頃、魔人・加藤はナンジャラモンジャラによって人間への復讐を開始した。ナンジャラモンジャラは大天狗の聖剣を持つ麒麟送子にしか倒すことができない。麒麟送子となったタダシが妖怪達の助力を得ながら魔人・加藤と戦う妖怪漫画。
登場人物・キャラクター
タダシ
離婚した母ちゃんについて境港へやってきた。いじめられっ子の弱虫だが麒麟神社の祭礼で麒麟送子に選ばれる。麒麟送子は大天狗の山へ聖剣を取りに行かないといけないが、初めて山に入ったときタダシは恐ろしさのあまり逃げ出してしまい、そのときにスネコスリと出会う。スネコスリの仲間が魔人・加藤に大勢捕まっていることを知ったタダシは再び大天狗の山へと入り、妖怪達から真の麒麟送子として認められ、大天狗から聖剣を渡される。 聖剣を手に麒麟に乗ったタダシは真の麒麟送子として魔人・加藤の操るナンジャラモンジャラと対決する。
母ちゃん (かあちゃん)
タダシの母親。妖怪のことには全く気がついていない。
じいちゃん
普段はぼけているようだが、タダシが麒麟送子として魔人・加藤と戦うことについてはしゃきっとして応援している。
タタル
タダシの姉。離婚した父親について東京に住んでいる。タダシの相談相手。
大天狗 (だいてんぐ)
『妖怪大戦争』に登場する天狗。もともとは人に悪さをする天狗だったが麒麟送子に退治され、性根を入れ替えて麒麟送子の家来となり、境港の守り神となり、麒麟送子から聖剣を預けられる。麒麟送子に選ばれた者は大天狗の元へ聖剣を取りに行かなくてはならない。
スネコスリ
『妖怪大戦争』に登場する臆病な妖怪。多くの仲間が花子によって捕らえられる中、からくも逃げることのできた1匹。タダシに妖怪のことを教え、妖怪達の元へと導き、大天狗の元へ案内する。
猩猩 (しょうじょう)
『妖怪大戦争』に登場する妖怪のリーダー。魔人・加藤のたくらみを察知して、妖怪をまとめて麒麟送子であるタダシを応援する。麒麟神社の祭礼では道化を務めている。
村神 (むらかみ)
麒麟送子の取材と妖怪会議に出席するために境港に来ている妖怪ウォーカー。夜の境港をほろ酔い気分で歩いているときに、タダシとナンジャラモンジャラの戦いを目撃する。
川姫 (かわひめ)
『妖怪大戦争』に登場する妖怪。元は洪水の際に川が氾濫しないために人柱とされ死んだ少女で、人を恨んではいないので人に悪をなすことはなく、溺れた子供を助けたりしている。人柱にされた際、魔人になる前の加藤が川姫を助けようとしたが断っている。
加藤 (かとう)
『妖怪大戦争』に登場する魔人。人間だった頃に人間によって虐げられ、人間を恨み、魔界に転生して恨みをはらそうとしている。ヨモツモノを利用してナンジャラモンジャラを復活させ、人間に復讐しようとしている。
花子 (はなこ)
『妖怪大戦争』に登場するいたずら好きの魔女。魔人・加藤の手下。妖怪捕獲器で次々と妖怪を捕まえてはヨモツモノ工場の溶鉱炉を使ってナンジャラモンジャラへと変えている。最後は加藤に捨てられる。
ナンジャラモンジャラ
『妖怪大戦争』に登場する木の根のような形の妖怪で空を飛ぶ。中には空洞があって魔人・加藤や花子が乗り込むことができる。ヨモツモノ工場で魔人・加藤と魔女・花子によって、ヨモツモノと妖怪を使って人間を葬るために甦らされた。触手を使って巨大な口から妖怪を呑み込み、人間を食らって巨大化し、より邪悪なものへと膨張する。
その他キーワード
麒麟送子 (きりんそうし)
『妖怪大戦争』に登場する、麒麟神社の祭礼で麒麟獅子に噛まれたものが務める役。麒麟送子に選ばれたものは大天狗の山に住む大天狗の元に聖剣を取りに行かなくてはならない。麒麟送子は聖剣を操り麒麟に乗ることができる。
ヨモツモノ
『妖怪大戦争』に登場する人間への怨念を具現化した大怨霊で霊エネルギー。