概要・あらすじ
毎回キャラクターやシチュエーションが変わる、6ページのショートギャグ時代劇漫画であるため、全体のあらすじは存在しない。戦国時代か江戸時代を舞台にしているようだが、特定はされていない。簡略化された自由な線で描かれた剣豪、侍、奥方、女忍者などのキャラが、時にゆるく、時にハードボイルドに交錯する。
時折、『宮本武蔵』のパロディめいた状況で、話が展開することがある。
登場人物・キャラクター
白目でアゴが出た剣豪 (しろめであごがでたけんごう)
眉毛がいつもつり上がっている。「妙」(たえ)という女性から、「タケゾー」と呼ばれた回がある、武者修行中のように見える男性の剣豪。二刀流を用いることもあった。蝶や小石などに、妙に優しく接する。外見は同じでも、性格は各エピソードで違うことが多い。
ギョロ目で団子鼻の侍 (ぎょろめでだんごはなのさむらい)
太い眉毛の下に瞳の小さいギョロ目がついた、ほうれい線がある中年男性。理不尽にやたらと怒って人を斬りまくる人物や、道場主のような役を演じることが多い。
月代を伸ばした浪人風の男 (さかやきをのばしたろうにんふうのおとこ)
前髪を伸ばして白い着流しを身につけた、丹下左膳か『南総里見八犬伝』の網乾左母二郎のような浪人風の男性。辻斬をしたり荷を運ぶ集団を襲ったりと、わりと凶悪であるが、一本抜けているところもある。
女忍者 (おんなにんじゃ)
屋敷に忍び込もうとして、迎撃されてエロチックな風情を画面にさらす。別キャラととして、女盗賊なども登場し、同様の目に遭う。作者が後に執筆する『しのび姫』の原型となったと思われるキャラクター。