巨人獣

巨人獣

突然体が巨大化した男トド・ウタマロの苦悩と、彼=巨人獣の出現による社会の混乱が描かれる。

正式名称
巨人獣
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
レーベル
QJマンガ選書(太田出版)
巻数
全1巻
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概要・あらすじ

ある日、一人の男が突然巨大化する。初めのうち、人々はこの巨人に同情するが、巨大さゆえ食事や排泄など基本的な生活さえ社会問題となり、巨人を疎むようになる。いつしか巨人獣と呼ばれるようになった彼は自暴自棄となるが、新たに現れた女の巨人獣と出会い、希望を取り戻す。しかし政府は巨人獣を脅威として、秘密裡に葬ろうとするのだった。

登場人物・キャラクター

トド・ウタマロ (トドウタマロ)

土佐から上京してきた平凡な青年だったが、突然体が巨大化してしまう。最初は10メートル程度だったが巨大化は続き、最終的には50メートル級に。人々から巨人獣と呼ばれ、着る服もなく裸で追いたてられるうちに自暴自棄となるが、同じ境遇のマリ子と出会い、共に無人島へ旅立つ。しかし日本政府の裏切りに会い、復讐のため日本に舞い戻る。

マリ子 (マリコ)

大阪に出現した第2の巨人獣で「女巨人」とも呼ばれる。身長は20メートル。既婚で子を身ごもった女性であったが夫を交通事故で失い、泣き暮らすうちに突然体が巨大化した。本人の意思とは関わりなく大阪をパニックに陥れてしまい、人々から追われる事となる。トド・ウタマロと出会い、人々からの迫害から逃れ、出産するために共に無人島へ旅立つ。

巨人獣 (キョジンジュウ)

『巨人獣』に登場する、数十メートルに巨大化した人間の呼称。巨大化した人間がトド・ウタマロのみの時点では彼を指していたが、マリ子の出現により巨大化した人間の総称となる。いずれも巨大化の原因は不明。巨大化前の人格を保っており基本的に善良だが、巨大ゆえに人間社会をパニックに陥れてしまう。

マリ子の母 (マリコノハハ)

マリ子の実母で、娘を連れ去ろうとするトド・ウタマロに食ってかかる気丈さを見せる。マリ子の境遇を訴え、巨人獣への世論を好意的に傾かせた。

ケン (ケン)

『巨人獣』に登場する新聞記者。怪物扱いされる巨人獣を人間として見ており、彼を救うため度々説得を試みる。

ブン (ブン)

『巨人獣』に登場する新聞記者。ケンの相棒であり、共に巨人獣の立場を守ろうとする。おもに車の運転を担当している。

村山船長 (ムラヤマセンチョウ)

『巨人獣』に登場する、タンカー栄光丸の船長。巨人獣たちを南の島へ輸送する役目を負い、2人とは朗らかに接していたが、実は巨人獣抹殺の命を受けており、密かに乗員ら退避して船の原子炉を爆破させる。復讐鬼となって日本に帰還したトド・ウタマロに謝罪しようとするが、黒幕の指示を受けた何者かの手により、不審な死を遂げる。

黒幕 (クロマク)

『巨人獣』に登場する、謎の人物。村山船長に巨人獣の抹殺を支持した。帰還したトド・ウタマロに謝罪しようとする村山船長を止め、口封じのため自殺に見せかけ殺害したと思われる。マスコミや警察も手が出せない政界の大物。物語の最後まで正体は明かされなかった。

集団・組織

自衛隊 (ジエイタイ)

『巨人獣』に登場する、日本の防衛組織。移動するトド・ウタマロの護衛、監視として出動しているが、巨人獣に対する恐怖や怒りから、威嚇という名目でしばしば発砲する。50メートルとなった巨人獣にとっては大砲も空気銃程度のダメージしかなく、戦車は軽々と投げ飛ばされてしまう。

その他キーワード

栄光丸 (エイコウマル)

『巨人獣』に登場する大型タンカー。作中では「世界最大のマンモス原子力タンカー」とされ、南の島へ移住しようとする巨人獣たちの輸送船となった。しかし巨人獣を葬ろうとする何者かによって、乗員が退避したのち原子炉が爆破され、巨人獣たちを船体もろとも吹き飛ばしてしまう。

書誌情報

巨人獣 全1巻 太田出版〈QJマンガ選書〉 完結

第1巻

(1998年4月発行、 978-4872333886)

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