概要・あらすじ
29歳の区役所職員の市松海路は、7年前、突如失踪してしまった元カノの日下部日和のことを忘れられないでいた。大学生時代、映画を作っていた市松は、あるパーティーで日和と出会う。彼女は『星の三姉妹』という有名なエッセイ漫画のモデルであり、作者の日下部由紀の長女であった。日和の美しさに惹かれた市松は、自分の映画に出演してくれないかと話しかける。以来、自分の撮った映画の上映会に、日和を誘い続けること3年。ある日市松は、意を決して日和に告白した。彼女もそれを承諾し、二人は付き合うことになったが、その1か月後、日和は市松の前から姿を消す。それから7年。市松は日和のことを忘れられず、合コンでは「元カノと結婚したい」と発言。いつか彼女が帰ってくるかもと、学生時代に借りたアパートに住み続けていた。そんなある日、市松の住むアパートが落雷で火事になる。日和との思い出の品のすべてが灰になり、絶望した市松は生きる気力を失い、自殺しようとする。電車に飛び込もうとしたまさにその時、市松のスマートフォンが鳴る。電話の相手は日和だった。頼み事があるという日和の言葉に、市松は「今から会おう」と、昔二人でよく行っていた喫茶店を指定する。7年ぶりに市松に会った日和は、自分の出産記録を撮って欲しいと言う。ただし、父親もいらない、セックスもしない。ただ子供が欲しいのだと言って、市松の精子が欲しいと微笑んだ。
実写ドラマ
登場人物・キャラクター
市松 海路 (いちまつ かいろ)
29歳の会社員の男性。細い黒縁のメガネが特徴でT大学卒業。在学時は映画を撮っており、『降伏』という映画で国際映画賞を受賞している。10年前、先輩に誘われていったパーティーで日下部日和と出会い、3年後に交際を開始するも1か月で破局。自分の前から突然姿を消した日和のことが忘れられず、今でも彼女と結婚したいと思っている。
日下部 日和 (くさかべ ひより)
26歳の女性。ショートカットと左右二つの赤いヘアピンが特徴。著名な作家の日下部由紀の長女であり、『星の三姉妹』というエッセイ漫画のモデル。市松海路と交際していたが、ある日突然姿を消す。7年ぶりに市松の前に現れ、彼の精子が欲しいという。
書誌情報
往生際の意味を知れ! 8巻 小学館〈ビッグ コミックス〉
第1巻
(2020-06-30発行、 978-4098606344)
第2巻
(2020-09-30発行、 978-4098607433)
第3巻
(2020-12-25発行、 978-4098607860)
第4巻
(2021-06-30発行、 978-4098610488)
第5巻
(2022-05-30発行、 978-4098613403)
第6巻
(2022-10-28発行、 978-4098614554)
第7巻
(2023-02-28発行、 978-4098615889)
第8巻
(2023-08-30発行、 978-4098617074)