概要・あらすじ
昭和初期。東京市小石川区小日向第六天町に、徳川慶喜家の大邸宅、通称「第六天」があった。ここで暮らす慶喜の孫娘の徳川久美子は、大変なおてんば姫として知られ、お次(女中)が定まらなかった。そこで渋沢栄一の孫の渋沢敬三は、病気の母と幼い弟を抱えながらも明るく元気な少女の前田はなをお次に推薦した。こうして「第六天」にやってきたはなは、男装したり、夜中に屋敷を抜け出そうとしたりする久美子に驚きながらも、次第に彼女に魅了されていく。一方久美子も、いつも一生懸命で、全力で自分にぶつかってくるはなに、心を寄せるのであった。こうして固い主従関係で結ばれた久美子とはなは、波乱に満ちた日常を二人で乗り越えてゆく。
登場人物・キャラクター
徳川 久美子 (とくがわ くみこ)
徳川慶喜の孫娘。女子学習院に通う、13歳の少女。ショートボブが特徴で、好奇心旺盛でいたずら好き。破格のおてんば娘で、前田はなが来るまでは、お次(女中)が長続きしなかった。祖父の慶喜にそっくりと言われることや、特別扱いされることに複雑な思いを抱き、自分らしく生きることにこだわっている。徳川慶喜の孫娘である実在人物・井手久美子がモデル。
前田 はな (まえだ はな)
徳川久美子のお次(女中)として仕える13歳の少女。二つ結びのおさげ髪が特徴。会津出身で、病気の母、二人の弟とともに、養育院(現在の東京都健康長寿医療センター)に世話になっていた。徳川慶喜と縁の深い、渋沢栄一の孫の渋沢敬三が、養育院を視察に訪れた際、目に留まり、久美子のお次に推薦される。溝口派一刀流、大東流合気柔術の心得がある。無茶苦茶ながら謎めいた久美子に魅了され、生涯彼女に仕えたいと願う。
クレジット
- 原作
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井手 久美子
書誌情報
徳川おてんば姫 ~最後の将軍のお姫さまとのゆかいな日常~ 6巻 秋田書店〈ヤングチャンピオン・コミックス〉
第1巻
(2022-07-20発行、 978-4253308212)
第2巻
(2022-08-19発行、 978-4253308229)
第3巻
(2023-02-20発行、 978-4253308236)
第4巻
(2023-09-20発行、 978-4253308243)
第5巻
(2024-03-18発行、 978-4253308250)
第6巻
(2024-08-20発行、 978-4253308267)