概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
二ノ瀬 陸 (にのせ りく)
会社員の男性。黒縁の眼鏡をかけている。年齢は32歳。怨霊の二ノ瀬麗美の夫で、会社の後輩の面前で無自覚に惚気(のろけ)るほどの愛妻家。しかし、妻が怨霊なので婚姻届を提出できず、戸籍上は独身である。怨霊と暮らしていながら心霊が苦手で、きもだめしでは10歳の少女の背中に隠れるほどの臆病者。麗美がまれに見せる穏やかな笑みに惚(ほ)れ込んでいるが、感情が昂(たかぶ)ると顕著になる怨霊としての側面にはいまだに恐怖を感じている。出会って間もない頃に暴走した麗美に首を絞められ、殺されかけたこともあるが、現在は冷蔵庫のプリンを巡って口喧嘩(くちげんか)するほど良好な関係を築いている。「麗美」という名前も「怨みを捨て麗らかに生きて欲しい」との、陸の願いを込めて名づけられた。なお、10歳の頃に父親を病気で失っており、母子家庭で育てられた。母親の二ノ瀬葵は心霊嫌いということもあり、麗美との結婚を認めておらず、俗にいう嫁姑(しゅうとめ)問題が発生している。一方で、父親の幽霊は陸と麗美の関係を認め、応援している。
二ノ瀬 麗美 (にのせ れみ)
二ノ瀬陸の妻で怨霊の女性。青白い肌と腰まである髪をワンレングスにしている。傷んだ白ワンピースを着て、左手首に包帯を巻いている。素足で歩いているように見えて、少し地面から浮いている。「ガーデンヒルズ曙」402号室のクローゼットに封印されていたが、住人の陸がお札を剝がしたことで解放され、お互いに一目惚れして夫婦になった。強い怨念と霊力の持ち主で、霊感が弱い人間の目にもはっきり認識できる。そのため、その姿を見た人々はパニックに陥るが、そんな時はコスプレと言い張って誤魔化すことが多い。生物や物質に触れることも可能で、家事全般を担当している。透過も可能だが、家具に足をぶつけて悶絶するなど、怨霊とは思えぬ失敗ばかりしている。また、喜怒哀楽の感情が昂ると怨霊の地が出て、身体中から血を流しながら白目を剝き、奇声を発してしまう。この際は低級霊を刺激したり、ポルターガイストを起こしたりと、周囲にトラブルを巻き起こす。かつて「怨美」と名乗っていたことがある。お供え菓子のおはぎや落雁(らくがん)が大好き。
書誌情報
怨霊奥様 全10巻 フレックスコミックス〈フレックスコミックス〉
第1巻
(2018-11-09発行、 978-4866750378)
第10巻
(2023-02-10発行、 978-4866752631)