概要・あらすじ
華族の跡取り息子の榊原雪那は、端正な顔立ちをしており、社交界でも注目の的。父から結婚を急かされていたが、本人にまだその気がなかった。友人の麿人は時間稼ぎのため、妾でも持ったらいいという。そんな話をしている時、病気の母の治療費がなく、困っている姉妹に出会う。姉の小春は雪那の妾になる事を決め、妹の小菊と共に榊原家の屋敷に住む事になった。
自分にも優しく接してくれる雪那に小菊は淡い恋心を抱く。まだ幼かった小菊は、ある夜、雪那と小春の夜の営みを目撃してしまい、妾の役割を知る。小菊は複雑な気持ちになるが、雪那に愛されている姉の小春に嫉妬し始める。雪那が自分の部屋を訪れた時、小菊は「自分も姉と同じように触って欲しい」と雪那を誘ってしまう。
その後、後ろめたさから、姉を避けるようになった小菊。そんな中、元々病弱だった姉の小春が急死してしまう。