悪ノ召使 ~おぺらぶっふぁ!~

悪ノ召使 ~おぺらぶっふぁ!~

mothy_悪ノPのボーカロイド楽曲「悪ノ召使」をコメディ調にアレンジしコミカライズした作品で、筋立てはもとの曲の歌詞とは大きく異なるものとなっている。「悪ノ娘」と呼ばれる王女リリアンヌと、その双子の弟でありながら召使として仕える立場にいるアレンの日常、そしてリリアンヌの命を狙う刺客との戦いが描かれる。眼鏡犬の初コミックス化作品。

正式名称
悪ノ召使 ~おぺらぶっふぁ!~
ふりがな
あくのめしつかい おぺらぶっふぁ
漫画
ジャンル
兄弟・姉妹・双子
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概要・あらすじ

アレンは、自身の双子の姉であり、「悪ノ娘」と呼ばれるルシフェニアの第一王女リリアンヌに仕えるべく、王宮を訪れた。そしていきなり「縛り首」を命じられるのだが、実際にはそれは単に「ロープで縛って転がしてびっくりさせる」というだけの戯れであった。こうして、悪と呼ぶには稚気に満ち過ぎた少女の悪戯に振り回される少年の苦労の日々が始まる。

しかし、平和な日々もつかの間、表向きはメイドとして仕えているが実はリリアンヌの命を狙うスパイである少女ネイによって、リリアンヌは傲慢の悪魔に取り憑かれてしまい、その生命を危機に晒すこととなる。

登場人物・キャラクター

アレン

リリアンヌに仕える王女付き召使の少年。実はリリアンヌの双子の弟であり、年齢は14歳。王族としての本当の名は「アレクシル」で、表向きは死んだことになっており、王族としての地位は失っている。現在は親衛隊長であるレオンハルトの養子になっており、彼の口利きで召使として宮廷に入った。実は剣の達人である。

リリアンヌ

ルシフェニアにおいて、傀儡君主の座にある第一王女。アレンの双子の姉であり、年齢は14歳。フルネームは「リリアンヌ=ルシフェン=ドートゥリシュ」。暴虐な人物と噂され、民からは「悪ノ娘」というあだ名で呼ばれるが、実際にやっていることは悪戯程度のもの。幼い頃の記憶を失っており、アレンが自分の弟だということには気付いていない。

ジョセフィーヌ

リリアンヌの愛馬。牝馬であり、「フランソワ」という娘がいる。孤独なリリアンヌが、唯一の「家族」として心を許している相手。リリアンヌの命令で人参を体に括り付けられたアレンを追いかけ回すなど、主に悪戯の目的で使われている。

レオンハルト

ルシフェニアに仕える親衛隊長の中年男性。政変の時、第一王子アレクシルが死んだということにしてアレンという名で自分の養子として引き取った張本人ではあるが、政治的な野心とは無縁の善良な人物。アレンの剣の師匠でもある。

ジェルメイヌ

アレンと同じくレオンハルトの養子の少女。血の繋がりはないが、アレンのもう1人の姉にあたる。身分上は平民で、城に仕えているわけではないが、城勤めのメイドであるシャルテットと親しく、彼女の手引きで宮殿で働くアレンの様子を見るために宮殿にやって来る。シャルテットからは「姐さん」と呼ばれている。

エルルカ=クロックワーカー

ルシフェニアに仕える王宮魔道師の女性。外見は若い女性だが、長年ルシフェニアに仕えている魔法使いであり、本当の年齢は不明。「グーミリア」という弟子を連れている。「大罪の悪魔」をも封じることのできる凄腕の魔道師だが、乱暴者で性格に難がある。

ネイ

ルシフェニアに仕える若いメイド。しかしそれは表向きであり、実はリリアンヌを暗殺するために他国から差し向けられた刺客。侍女長マリアム=フタピエの養子だが、それすらもルシフェニアに入るための工作の一環であった。リリアンヌの暗殺のために、傲慢の悪魔をリリアンヌに差し向ける。

シャルテット

ルシフェニアに仕える若いメイド。メイドでありながら、巨大な柱を投げ飛ばすなど異様な怪力の持ち主で、さらに自分の力をうまくコントロールできないため、よく城内を壊している。リリアンヌに対しては忠誠を誓っている。

マリアム=フタピエ

ルシフェニアに仕える年齢不詳の侍女長。また、ルシフェニアの諜報員でもある。ネイを養子に迎えているが、ネイの本当の素性については知らずにいた。ネイがリリアンヌを暗殺するために動き出した時には、それを止めようとしたが、ネイによって重傷を負わされてしまう。

傲慢の悪魔

「傲慢」を司る「大罪の悪魔」。ネイがリリアンヌを暗殺するために取り憑かせた。もう少しでリリアンヌの精神を消滅させて身体を乗っ取れる、というところでエルルカ=クロックワーカーのクロックワークの秘術によって力のほとんどを奪われ、以後はエルルカの使い魔のような存在になっている。もともとは黒い影のような巨大な怪物であったが、力を失った後はリリアンヌに似た人間風の外見を取るようになった。 また、それに伴い、アレンからは「ゴーちゃん」と呼ばれるようになったが、本人は嫌がっている。

カイル=マーロン

ルシフェニアから海を隔てたところにある、青ノ国ことマーロン国の国王である青年。リリアンヌの婚約者であり、リリアンヌからは「カイル兄様」と呼ばれている。リリアンヌが王宮に入ったばかりの頃から交流があり、兄代わりとして接してきた。

場所

ルシフェニア

物語の舞台である王国。黄ノ国とも呼ばれる。先代の王であるアルスの病死により、後継者争いが勃発した時、王位継承者であるアルスの子は6歳の双子の姉弟であった。政変の結果として、弟のアレクシル(アレン)は表向き死んだということにされ、姉のリリアンヌ王女が傀儡として玉座につけられた。

その他キーワード

クロックワークの秘術

エルルカ=クロックワーカーが用いる、時間と空間を歪める術。完全に消滅させる手段のない「大罪の悪魔」を、別の次元へと追放することができる。ただし、発動準備に時間がかかるため、連続で使用することは不可能であるなど、多くの制約を持つ。

グラス・オブ・コンチータ (ぐらすおぶこんちーた)

名前の通り、ワイングラスの形をしているが、空のグラスなのに逆さにすると血のような液体がこぼれ出す。すると使用者は着ている服が真っ赤なドレスに代わり、身体能力が強化されるなど、悪魔の力を得ることができる。ただし、人間の肉体では悪魔の力に耐えられないため、使用者の生命にも危険が及ぶ。

クレジット

原案

mothy_悪ノP

特別協力

クリプトン・フューチャー・メディア株式会社

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