概要・あらすじ
3年前に現在の丹波内閣が政権を取ってから、戒厳令が敷かれて国民の自由は束縛され、厳しい検閲も行われるようになっていた。反政府地下活動を行っている岡重明は、現在の政府の圧政を予測した本を書いた作家から、丹波首相の暗殺を依頼される。政府を覆すには残された方法はこれだけだと言われた岡は、自らを奮い立たせてこれを承諾。
得意分野である電気係の知識を活かして暗殺を実行に移すが、そこで思いがけない事態に見舞われてしまう。
登場人物・キャラクター
岡 重明 (おか しげあき)
反政府活動をしている青年。先生が現在の政府の圧政を予測した本を学生時代に読んで奮い立ち、今の政府を倒すためなら命を張ると誓っている。電気系の秀才であり、知識を活かして丹波首相がバレエ鑑賞のために訪れる予定の都立劇場に暗殺用装置を仕掛ける。
先生 (せんせい)
現在の政府の圧政を予測した本を著した思想家にして活動家。その本も今では発行禁止になっており、先生自身も政府に追われて地下へもぐらなければいけない身になった。血を流すのは本意ではないと語るが、事態が急を要しているため岡重明に丹波首相の暗殺を依頼する。
丹波 (たんば)
3年前に政権を取った内閣の首相。戒厳令を敷いて、夜間は外出禁止、映画やテレビ、新聞まで検閲を行い、電話は盗聴、手紙も開封するなど、国民の自由を束縛している。自衛隊を軍隊と明言して憲法を改正し、核兵器の製造にも踏み切った。また、反対運動をことごとく鎮圧して死傷者も出している。