懐古の客

懐古の客

藤子・F・不二雄によるSF短編の一作で、未来のカメラ販売員・ヨドバの登場するシリーズ。未来のカメラが登場する一連の短編でおなじみとなったヨドバが、現代に留まることとなった経緯を描く。

正式名称
懐古の客
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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概要・あらすじ

未来の世界から現代へと観光に訪れたヨドバ氏は、取り壊し寸前のボロアパートに現れ、彼にとってのレトロな生活を満喫する。しかし、細菌に対する抵抗力を失っている未来人のヨドバは、現代人ならなんでもない雑菌にやられてしまい、長期にわたって入院することに。添乗員にも見放されたヨドバは、見知らぬ世界でひとり生きていくことを強いられることになる。

登場人物・キャラクター

ヨドバ

未来世界ではカメラのセールスマンをしている。「グッドオールドデイズ一週間」なるパックツアーで、まだ全てが機械化されていない暖かみのある時代を満喫するために現代を訪れたタイムトラベラー。物理的な攻撃を防ぐ「パーソナルバリヤー」や、空間をねじ曲げる「メビウスイフェクト」を装備し、外敵から身を守っている。 しかし未来の生活によって雑菌に対する抵抗力が皆無となっており、出発前に予防接種を怠ったばかりに食中毒と虫さされとおたふく風邪の症状が重篤化して入院。1ヶ月後ようやく退院したものの、未来へ戻る手段を失う。なお「ヨドバ」の名前が作中で明らかになるのは、本作品が初となる。

太見

未来からやって来たというヨドバに戸惑いながらも、「6泊2食つき、20万円」という条件でホームステイを受け入れる。取り壊し寸前のアパートに残る最後の住人で、職業はかけ出しのマンガ家。ヨドバの話には半信半疑ながらも約束通りに食事を提供したり、彼が重病人となった際も救急車を手配するなど、基本的には親切な人柄。 しかし、タイムトラベラーと接触した記憶を消す装置の働きで入院したヨドバを忘れてしまい、大家の提示した立ち退き料を快諾したために、ヨドバが退院した頃にはアパートごと姿を消している。

大家

太見の住む、築40年のアパートの大家。太見の他に住人がいないボロアパートを一刻も早く取り壊して駐車場にしたいと考え、再三にわたって立ち退きを要求している。

添乗さん

未来世界のパックツアーである「グッドオールドデイズ一週間」の添乗員。現代の世界で通用する通貨に両替を忘れていたヨドバに呼び出されて、太見の住む部屋へ異空間から現れる。その際に、約束の集合時間までに戻らないと未来へ戻るチャンネルがふさがってしまうことをヨドバに伝える。 なお、この添乗員は藤子不二雄Aの作品『添乗さん』からのゲストであり、藤子不二雄作品にたびたび登場する、ラーメン好きで有名な小池さんとまったく同じ外観のキャラクターである。

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