戦争と一人の女

戦争と一人の女

夜の空襲に興奮を覚える1人の女と、戦争は負けるであろうと考える、仕事をしない脚本家の男。刹那的な関係だと割り切る2人の第二次世界大戦下での日常を、女の視点から描いた物語。坂口安吾の小説「戦争と一人の女」「続戦争と一人の女」「私は海をだきしめていたい」を原作とした描き下ろし作品。

正式名称
戦争と一人の女
原作者
坂口安吾
作者
ジャンル
第二次世界大戦
レーベル
青林工藝舎(青林工藝舎)
巻数
全1巻完結
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概要・あらすじ

は夜の空襲が始まると興奮を覚えるようになり、戦争を憎まなくなっていた。映画の脚本を書いている野村とは、酒場のマダムと客という関係だったが、どうせ戦争で日本は滅茶滅茶になるだろうから、万事刹那的に生きていこうと、一緒に暮らし始めた。女は、野村が自分に溺れることに満足していたが、野村がいずれ別の女房をもらうことを予期し、自分が浮気をするであろうこともわかっていた。

そんな2人の住む街がある夜、爆撃を受けてしまう。

登場人物・キャラクター

(おんな)

表向きは野村の妻として暮らす女性。元女郎で、酒場のマダムを経て野村と同棲するようになった。退屈を嫌い、遊びを本能的に追求する性格で、淫蕩だが不感症でもある。夜の空襲に惹かれる破滅的なところがあり、敗戦後の世の中にも、まったく不安を感じていない。

野村 (のむら)

映画の脚本家の男性。女がマダムを務めていた酒場の常連客。女に持ちかけられ、お互いに束縛しないという了解のもと、同棲するようになった。戦争に負ければ映画どころではないだろうと、脚本はほとんど書いていない。女に惹かれてはいるが、遊びがすべてだという彼女の思想にはついていけず、もっと自分を高められる何かを求めている。

カマキリ

工場の社長を務める初老の男性。女のことを「姐さん」と呼ぶため、女からは嫌われている。空襲を怖がってはいるものの、空襲があるたびに現地に足を運んでは、その被害を確認している。女には陰で「カマキリ」と呼ばれている。

班長 (はんちょう)

地域の班長を務める中年男性。任務に忠実で、いつも道行く人々の服装や生活態度のチェックに余念がない。窓から明かりがもれていることを女に厳しく注意したり、野村を防火訓練に出るように説得するなど、何かと口うるさい。

井戸屋

初老の男性。女や野村、カマキリとともによくバクチをしている花札仲間。太った体に丸いメガネが特徴で、温厚で人当たりが良い性格。女のことを「奥さん」と呼ぶので、女から好感を持たれている。

クレジット

原作

坂口安吾

書誌情報

戦争と一人の女 全1巻 青林工藝舎〈青林工藝舎〉 完結

第1巻

(2012年12月10日発行、 978-4883793778)

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