概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
リュカ
養父・ゲルハルトの傭兵団でラッパ手(しゅ)を務める少年。小柄な体型で、肩の下まで伸びた金髪を後頭部で短くまとめている。左側頭部に「枝」が生えており、右こめかみには傭兵団の印が刻まれている。傭兵として生きるうちに世の中の醜さを目の当たりにして、演奏を除くすべてが嫌いになった。音を光の筋として視認することが可能で、その光を見ていると醜悪なものから目を背けられるため、ヒマさえあれば、一人でラッパを吹いている。また楽師にあこがれを抱き、読めもしない楽譜や楽器を集めている。ある戦いの最中、異能を扱うことのできる「枝憑き」として覚醒。これをきっかけに教皇領の最高権力者である「塔下」に引き抜かれ、異能者の集まりである枝憑き分隊の隊長として、「塔」を巡る戦いに身を投じることになった。目覚めた異能は、ラッパからリュカの思考を乗せた「導きの音色」を発して味方を指揮するというもの。この音色はリュカ以外の者にも視認可能で、戦場に線を引いて道標にすることもできる。
ゲルハルト
傭兵団長を務める中年男性。リュカの育ての親でもある。右頰から顎に掛けて傷痕があり、ヒゲをショートボックスに整えている。用兵は巧みだが、捕虜の額に印を刻んで組織の宣伝に利用するなど、やり口は悪辣で容赦がない。また兵站(へいたん)に不安が生じれば、部下に略奪を命じることもある。ぶっきらぼうながら、頭に「枝」が生えていて奴隷商にも引き取り拒否されたリュカを育てるなど、面倒見のいい一面もある。赤子から育てたツケとうそぶいてリュカに支払うべき報酬を踏み倒しているが、リュカのラッパ手としての貢献は認めており、彼の働きに口を出す部下を嗜めている。また、略奪に参加して仲間と打ち解けるように指導したり、用兵の手解きをしたりと、不器用なりにリュカの世話を焼いている。ある戦いでリュカを助けるために単身で戦場を駆け、深手を負いながらも教皇領の最高権力者である「塔下」に保護されたリュカを発見。リュカを預ける条件として、音楽を学ばせる約束を取り付け、リュカの背中を見送ったあとに絶命する。
クレジット
- 原作
-
空 もずく
書誌情報
戦奏教室 5巻 集英社〈ジャンプコミックス〉
第1巻
(2022-09-02発行、 978-4088832364)
第2巻
(2023-01-04発行、 978-4088833446)
第3巻
(2023-04-04発行、 978-4088835150)
第4巻
(2023-07-04発行、 978-4088835709)
第5巻
(2023-10-04発行、 978-4088836737)