振袖いちま

振袖いちま

ゆきの曾祖母の形見で大正時代の市松人形いちまは、話したり人間の少女に変身したりする不思議な人形だった。ゆきは、平成の現代で曾祖母の夢を叶えたいといういちまの想いに応えようと奔走する。

正式名称
振袖いちま
ふりがな
ふりそでいちま
作者
ジャンル
時代劇
 
和風ファンタジー
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概要・あらすじ

女子高生ゆきは物置から見つかった曾祖母の市松人形を部屋に飾り、何気なく名前を聞くといちまと答える。いちまは話したり人間の少女に変身したりする不思議な人形だった。いちまは「天国のお友達」である曾祖母の叶わなかった願いを次々とゆきに実現させる。わがままな要求に文句を言いながらも奔走するゆきは、いちまの新しい「お友達」になっていく。

登場人物・キャラクター

いちま

『振袖いちま』の主人公で大正時代に作られた市松人形。ゆきの曾祖母の形見で、名前のいちまは市松からきている。土手に連れて行くと、人形から人間の少女に変身する。前髪を切り揃えたまっすぐなロングヘアで、髪は絹糸でできている。「天国のお友達」であるゆきの曾祖母が叶えられなかった夢を、ゆきをこき使って叶えていく。

ゆき

物置から出てきた曾祖母の形見、市松人形のいちまに話しかけたら返事をされる。女子高生でクラスは1年B組。話したり人間の少女に変身したりする不思議な人形いちまの「天国のお友達」である曾祖母の叶えられなかった夢を、いちまとともに叶えていく。いちまのわがままや要求に応える、お人好しな性格。 手先が器用で、いちまの着物を縫うなど、お裁縫が得意。

曾祖母 (ひいおばあちゃん)

『振袖いちま』に登場するゆきの曾祖母で、いちまのかつての持ち主。人の喜ぶ顔を見るのが好きで、お裁縫が上手。良家の出で言葉遣いが丁寧だった。三人の子供がおり、末の息子がゆきの祖父にあたる。ゆきが生まれる前に亡くなった。

マチ子さん (まちこさん)

『振袖いちま』に登場するゆきの母親。物置でいちまを見つけ、ゆきに見せる。市松人形が怖かったが、ゆきがいちまを大事にするようになると、触れることが出来るようになる。

おじいちゃん

『振袖いちま』に登場するゆきの祖父で、曾祖母の息子。幼少の頃、いちまをいじめて手荒に扱ったため、いちまは仕返しに燃える。いちまがビヨロン(バイオリン)でゆきの曾祖母が好きだった曲を弾こうとして苦戦し、おじいちゃんが代わりに弾いてみせる。

おばあちゃん

『振袖いちま』に登場するゆきの祖母。洋風好きで、可愛いものを集めるのが趣味。ゆきの母親と同じく市松人形が苦手で、触れることが出来なかった。いちまが人間に変身できることに気付き、ゆき以外で唯一そのことを知る人物となる。ゆきが作ったいちまの妹にまを持ち帰る。

お父さん (おとうさん)

『振袖いちま』の登場人物でゆきの父親。ゆきの曾祖母の孫にあたる。几帳面でキッチリした性格で、顔はおじいちゃんに似ている。かつていちまはお父さんの子供時代を見守っていた。

トモヲ君 (ともをくん)

『振袖いちま』の登場人物でいちまに想いを寄せる中学生。いちまに自分で編んだマフラーと恋文を贈る。ゆきの曾祖母が胸を焦がすような大恋愛をしてみたかったため、その願いを叶えようといちまはトモヲ君と大恋愛をすべくデートする。

その他キーワード

シベリアケーキ

『振袖いちま』に登場するお菓子。カステラのスポンジに羊羹をはさんだケーキで、ミルクホール(飲食店)をやってみたいというゆきの曾祖母の願いを叶える際、ミルクセーキやソーダ水とともにメニューに加わった。

ペパミントアイスクリン

『振袖いちま』に登場する氷菓子。ゆきの曾祖母が食べてみたかったミントのアイス。子供の頃、ゆきのお父さんが曾祖母のために作ったが、失敗してしまったアイスを、ゆきといちまが再現する。

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