探偵ゼノと7つの殺人密室

探偵ゼノと7つの殺人密室

記憶喪失の少年探偵ゼノが、完全犯罪を成立させるためだけに設計された7つの密室に迫る様子を描いたミステリー作品。「週刊少年サンデー」2018年1号より連載開始。

正式名称
探偵ゼノと7つの殺人密室
ふりがな
たんていぜのとななつのさつじんみっしつ
原作者
七月 鏡一
作画
ジャンル
推理・ミステリー
関連商品
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概要・あらすじ

少年探偵ゼノは、自分の名前すら思い出せない記憶喪失症でありながら、わずか1年の間に数々の難事件を解決したことで世間でも名を知られている。ある日、ゼノは偶然居合わせた帝都ドームで起こった、ドームの構造を利用した殺人事件の犯人を突き止める。しかしゼノは、事件の背後には、完全犯罪のプランを他人に提供し、自分は手を汚さずに他人が実行するのを見て楽しむ天才的な犯罪者がいると確信していた。

ゼノは、帝都ドームの設計に関わっていた建築家・甲斐七楼こそが、その天才犯罪者ではないかと目星を付けていたが、今回の事件でそれを裏付ける証拠はない。甲斐は「あらかじめ完全犯罪のための仕掛けを施した7つの建造物」の存在を匂わせてゼノを挑発し、帝都ドームから立ち去っていくのだった。

しかしその後日、甲斐が自宅兼アトリエの密室内で、何者かによって殺害されたという知らせがゼノのもとに届く。

登場人物・キャラクター

ゼノ

ラテン語で「異物」や「他人」を意味する名前で呼ばれている少年探偵。1年前、路上で血まみれになって倒れているところを発見され、数日後運び込まれた病院で目を覚ますが、それ以前のことは自分の本名すら思い出せない記憶喪失症に陥っている。目覚めてすぐに、昏睡中に病院内で起こった殺人事件の犯人を言い当てたことで話題になり、後援者が集まって退院後に探偵事務所を設立。 以降の1年間で、数々の難事件を解決に導いている。記憶を失ったことに伴って、人間らしい感情を失っており、ふだんは無表情だが、巧妙なトリックが仕掛けられた殺人事件が起こると不敵な笑みを浮かべる。一方で、他人を殺そうとするほど愛したり憎んだりする人間の心の動きがわからないことに喪失感を覚えており、それを知るために探偵を続けている。 最大の後援者の出した条件により、毎週水曜日には「時計堂」という喫茶店に足を運び、そこに現れる依頼人の話を聞くことになっている。

D坂 エイラ (でぃーざか えいら)

高校2年生の女の子。殺し屋を営んでいるが、他人にウソが付けず、臆病な性格の持ち主。ゼノを殺害する依頼を受けて帝都ドームに向かうが、ドーム内で別の殺人事件が起こってチャンスを逃し、さらには性格も災いしてゼノに正体を知られ、そのままゼノの捜査に協力することになってしまう。後日、甲斐七楼の殺害依頼を受けて甲斐の自宅兼アトリエに侵入するが、甲斐が姿の見えない何者かに殺害される現場を目撃してしまい、そのまま現場に隠れていたところをゼノに発見され、またもや捜査に協力することに。 以降、他人の感情がわからないという欠陥を抱えるゼノから正式に依頼され、彼の助手を務めることになる。

甲斐 七楼 (かい しちろう)

著名な建築家の男性。自宅兼アトリエの一室の内部で、何者かに殺害された。完全犯罪のプランを他人に実行させることで、自分で手を下すことなく完全犯罪を実行して楽しんでいる天才的な犯罪者という一面を持つ。それを手に入れれば誰でも証拠を残さずに殺人を行えるような仕掛けを施した建造物「殺人密室」を7つ完成させている。そのうちの1つの被害者に自分がなるように仕向けることでゼノに捜査を依頼。 残りの「殺人密室」の謎を解くように遺言を残し、ゼノを挑発した。ゼノの過去について、何かを知っているらしく、依頼の報酬としてその記録を提示している。

鬼首 (おにこべ)

警視庁殺人課に勤める警部。男性。ゼノにはたびたび捜査協力を要請している。帝都ドームで起こった殺人事件ではゼノとともに捜査にあたり、甲斐七楼が殺害された際にも真っ先にゼノの事務所へ連絡してきた人物。

甲斐 羽美 (かい うみ)

甲斐七楼の養女。姉と妹が一人ずついたが、甲斐七楼の計画によって姉は死亡、妹は精神を病んでしまい、甲斐七楼のことを憎んでいる。甲斐七楼の死後は、彼が残した殺人密室をすべて破壊するようにゼノに依頼し、ゼノが行きつけの喫茶店「時計堂」でウェイトレスとして働くようになる。他人がウソをついていると強い苦痛を感じるポリグラフ症候群と呼ばれる特徴を持つ。 その能力を活かしてゼノに協力しようとするが、ゼノからは断られている。

クレジット

原作

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