新吼えろペン

漫画家である炎尾燃の執筆活動や彼の信念を、暑苦しさを感じさせる熱量で描いた『吼えろペン』の続編。主人公の炎尾は、作者の島本和彦がモデルで、彼の自伝のような作品。作中に出てくる編集者やアシスタントも、実在する人物がモデルとなっていることが多い。

正式名称
新吼えろペン
作者
ジャンル
作家・漫画家
レーベル
サンデーGXコミックス(小学館)
巻数
全11巻
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概要・あらすじ

炎尾燃が10年前に描いた「ワイルドピッチ」という漫画が、実写映画化されることが決定した。映画監督の弾Aイチローがメガホンを取って撮影が開始。炎尾は撮影状況が気になって仕方がなく、仕事もせずに撮影現場に行っては、出演者にケチをつけていた。そんなある日、とあるシーンの撮影で、炎尾は1つのことに気づく。元々は炎尾にとって何気なく描いたシーンだったにも関わらず、その1シーンのために、弾や出演者が文字通り必死になっていたのである。

漫画を執筆した自分の姿勢に、ふがいなさを感じた炎尾は、映画作りはその道のプロに任せ、自分は漫画を描くことに専念しよう、と決意するのだった。

登場人物・キャラクター

炎尾 燃 (ホノオ モユル)

炎プロダクションの代表。月2本の連載と短編などを抱える漫画家の男性。漫画に魂や熱意を注ぎ込むことを信条としている。「真の漫画」を描くために、日々さまざまな経験をすると共に、トラブルも巻き起こしている。基本的には熱血漢で真っ直ぐな性格だが、他者の熱意や価値観に感化されやすい。作者の島本和彦本人がモデル。

ヤス (ヤス)

炎プロダクションに所属する男性。炎尾燃のチーフアシスタントを務める。炎尾同様に熱血漢であるが、プロダクションの中では最も冷静。基本的にはツッコミに徹している。締め切りを気にせず、熱意のままに行動する炎尾に対して、締め切りをきちんと守るよう諫める人物でもある。

大哲 (ダイテツ)

炎プロダクションに所属する男性。炎尾燃のアシスタントを務める。熱いストーリー展開が大好きで、趣味であるアニメやヒーロー番組に、何かと影響されがち。スタッフの誕生日に、模型などの玩具をプレゼントするなど、仲間内では玩具好きとして知られている。

(モユ)

炎プロダクションで、非常勤アシスタントを務める女性。炎尾燃の大ファン。炎尾を好きな気持ちが強すぎて、偽物の炎尾としてデビューした過去を持つ。現在は、自分の作品を描こうと、修行を続けている。炎尾のことが好きなあまり、「アニキ」呼ばわりして、男口調で話すこともある。

マルピー (マルピー)

炎プロダクションに、アシスタント候補としてやってきた女性。漫画で売れっ子になりたいという願望を持っている。基本的に「楽をしたい」という気持ちが強く、楽観的でお調子者。普段漫画を描くときには丸ペンを使っているが、Gペンを持つと、性格が熱血漢へと豹変する。

ピアス (ピアス)

炎プロダクションに、アシスタント候補としてやってきた男性。穏やかな性格で、漫画のキャラクター設定や仕上げ、背景処理など、アシスタントとしての能力は高い。炎尾燃の漫画に出てくる敵キャラクター募集の企画に応募し、大賞を獲得した経験がある。何かと炎尾との相性がよい。

前杉 英雄 (マエスギ ヒロ)

過去に炎プロダクションでアシスタントをしていた少年。熱意にあふれる人物で、現在は、連載を持つ漫画家として活躍。ところが、落雷によって記憶を失ってしまう。その後も飛鳥京香の手助けにより、作品を世に出し続けていた。しかし、記憶が戻ると、その作品は自分のものではないとして、あっさり飛鳥に連載漫画を渡してしまう。

飛鳥 京香 (アスカ キョウカ)

他人に漫画を描かせて収入を得ている女性。自分は、漫画家と打ち合わせをするだけ。非常にしたたかな一面を持つ。しかし、愛嬌があるので、他人から恨まれることのない世渡り上手。前杉英雄が、自分のプロダクションから抜けてしまったため、代わりにぱみぱに漫画を描いてもらうことになる。

雄叫飛 号 (オタケビ ゴウ)

炎プロダクションのアシスタントとして候補に挙がった男性。非常に雑な性格。それが漫画にも出てしまい、なかなか連載を持つことができない。熱血漢で後先を考えないため、炎尾燃から「男と書いて美しいバカ」と言われてしまう。

まり林 (マリバヤシ)

女性漫画家。マンガ大賞を受賞するなど、マンガ界の注目を集めている。非常に目が大きく、自然と男性を惹きつける魅力を持っている。マンガ大賞の授賞式で炎尾燃と出会って炎尾を虜にしてしまう。結果、締め切りギリギリであった漫画執筆の手伝いを、炎尾にしてもらうことになる。かつてぱみぱをアシスタントとして使っていたことがある。

ぱみぱ (パミパ)

かつてまり林のもとでアシスタントをしていた男性。炎尾燃のファン。非常に女性っぽい顔つきで、初対面では、炎尾にも女性と勘違いされた。非常に真面目で漫画の描き方も丁寧。しかし、彼が描くオリジナルの漫画は丁寧過ぎて、漫画としての魅力に欠ける、と批評されている。

弾Aイチロー (ハズミエーイチロー)

映画監督の男性。炎尾燃が描いた漫画「ワイルドピッチ」の実写映画化を担当。炎尾と同じく、面白いものを作りたい、という強い思いを持つ男性。感覚的なものを大事にするのが信条。自分の撮りたいものを撮るためならば、原作者の意見も聞かない強情な面がある。

富士鷹 ジュビロ (フジタカ ジュビロ)

男性漫画家。炎尾燃とはライバル的な立ち位置にある。互いに漫画家として尊重しあっており、1人の漫画キャラクターについて、熱く語り合うほどの仲。一方で、些細なことで対立することも多い。富士鷹ジュビロが描く女性キャラクターに似た人物を、炎尾が描いただけで、「俺の女を返せ」と突っかかる。実在する漫画家・藤田和日郎がモデルと思われる。

キックミー他島 (キックミータージマ)

炎尾燃を担当する男性編集者。炎尾の担当になるまでは少女漫画を担当。担当作家に蹴ってほしい、という変態的な願望を持っている。仕事はしっかり真面目にこなすタイプ。少女漫画担当時の人脈を活かし、炎尾のアシスタントとして、マルピーを紹介する。

星紅 (ホシクレナイ)

炎尾燃を担当する女性編集者。非常に優秀なビジネスウーマン。原稿の遅れや作家の脱走は絶対に許さない、厳しい人物。しかし、作家が窮地に陥っているときは、厳しい言葉ながら的確な助言を送る。過去の仕事での失敗を踏まえ、いつも仮面をかぶっている。

ボタQ (ボタキュー)

炎尾燃が漫画を連載している雑誌の編集長。誰からも愛され、部下はもちろん漫画家をも、次の高みへと導くことができる魅力的な人物。一方で厳しさには欠け、指示が不明確だったり、優秀な人材を他社に流出させてしまったこともある。のちに会社の異動により、編集長の座を星紅に譲る。

集団・組織

炎プロダクション (ホノオプロダクション)

炎尾燃が立ち上げた漫画プロダクション。普段はヤスと大哲を含む3人で漫画の制作を行っている。非常勤の萌や、アシスタント候補のマルピー、雄叫飛号、ピアス、ぱみぱも、深く「炎プロダクション」に関わっている。島本和彦の漫画プロダクション「(株)ビッグバンプロジェクト」がモデルとなっている。

書誌情報

新吼えろペン 全11巻 小学館〈サンデーGXコミックス〉 完結

第1巻

(2005年3月発行、 978-4091573117)

第2巻

(2005年7月19日発行、 978-4091573124)

第3巻

(2005年12月19日発行、 978-4091573131)

第4巻

(2006年4月1日発行、 978-4091570383)

第5巻

(2006年7月19日発行、 978-4091570659)

第6巻

(2007年1月19日発行、 978-4091570796)

第7巻

(2007年4月19日発行、 978-4091570888)

第8巻

(2007年8月17日発行、 978-4091571052)

第9巻

(2007年12月1日発行、 978-4091571175)

第10巻

(2008年5月19日発行、 978-4091571359)

第11巻

(2008年9月19日発行、 978-4091571489)

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