概要・あらすじ
南けんいちは、漫画家を目指し、赤塚不二夫に弟子入りし、アシスタントとなる。その後、赤塚不二夫、藤子不二雄、つのだじろう、石森章太郎たちの作った会社スタジオゼロへ。厳しくも楽しい漫画家のアシスタント時代を送っていく。
登場人物・キャラクター
南 けんいち (みなみ けんいち)
25歳。作者の北見けんいち自身がモデル。漫画家を目指し赤塚不二夫のアシスタントとなる。弟が車のディーラーだったので、下取りされたボロボロのダットサンを持っている。ボロとはいえ、当時、珍しいマイカー持ちだった。満州生まれの東京育ち、その後、東武東上線鶴瀬に両親と住んでいた。
赤塚 不二夫 (あかつか ふじお)
ギャグ漫画家。当時28歳。色白の美青年だった。実在の漫画家、赤塚不二夫がモデル。
古谷 三敏 (ふるや みつとし)
赤塚不二夫のアシスタント。後に『ダメおやじ』がヒットする。実在の漫画家、古谷三敏がモデル。
岩田 (いわた)
南けんいちの写真学校時代の同級生。浅草フランス座でストリッパーの撮影をしている。
小島 (こじま)
南けんいちの写真学校時代の同級生。Nスポーツの写真部。
野田 はじめ (のだ はじめ)
スタジオ・ゼロのアシスタント。南けんいちと知り合い、引越しの手伝いを頼む。
竹田 (たけだ)
南けんいちより後に入って来たアシスタント。スタッフとなじまず、無口。しかし、無類の女好き。マンガ研究会会員募集の告知を新聞に出し、女子大生に限るなどとナンパをしていた。
赤塚 ノリヒロ (あかつか のりひろ)
赤塚不二夫の弟。スタジオ・ゼロにアシスタントとして入ってきた。
場所
スタジオ・ゼロ
赤塚不二夫、藤子不二雄、つのだじろう、石森章太郎たちの作った会社。設立時は新中野の木造で、八百屋の2階にあった。トイレは外にあり、汲み取り式。その後、新宿の新築ビルへ移転。いつも明りがついていることから、十二社の不夜城と呼ばれていた。