日常

日常

時定高校に通う女子高生相生祐子やみお、麻衣を中心としたパートと、東雲研究所のはかせやなのをメインとするパートに分けて描くシュール系コメディ。しかし、時には時定高校校長や時定商店街の大福屋など、一話ごとに視点を移し替えていく群像的側面も持つ。

正式名称
日常
ふりがな
にちじょう
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
レーベル
角川コミックス・エース(KADOKAWA)
巻数
既刊9巻
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概要・あらすじ

時定高校に通う女子高生相生祐子は、登校の道中、頭部にこけしや赤べこ、果てはシャケの切り身が落ちてくる不運に見舞われる。一方、東雲研究所のなのは、目が覚めると何故か屋根の上にいたのだった。

登場人物・キャラクター

相生 祐子 (あいおい ゆうこ)

時定高校に通う16歳の女子高校生。クラスメイトである水上麻衣とは、中学時代からの親友。茶髪のショートヘア。自らボケていくタイプだが、周囲のボケにツッコむことに快感を覚えることも。また、妄想癖により、授業の妨害をしてしまい廊下に立たされることも多い。

長野原 みお (ながのはら みお)

相生祐子と水上麻衣のクラスメイトで、二人とは親友。水色の髪のツインテールで、姉からプレゼントされた木製の正方形の髪留めを愛用している。漫画を描くことを趣味としており、BL漫画家を目指して執筆活動をしている。

水上 麻衣 (みなかみ まい)

相生祐子と長野原みおのクラスメイトで、ゆっことは中学時代から仲がいい。長い黒髪とメガネが特徴。無口で物静かだが、ポーカーフェイスでいたずらを仕掛けたり、奇妙な行動を取って二人を振り回すことも珍しくない。

東雲 なの

はかせにより造られたロボット。外見は女子高校生ほどの女の子だが、背中に大きなねじがついているのがコンプレックス。はかせにねじを取ってくれるよう懇願するも、未だ果たされていない。はかせの粋な計らいもあって、ゆっこ達と同じ時定高校1年Q組に通っている。

はかせ

8歳の天才少女。ロボットなどの製作技術に天稟があり、なのもはかせが製作した発明のひとつ。だが、その才能に反して内面は幼い少女そのもので、お菓子のつまみ食いや食べ物の好き嫌いをして、なのを困らせている。何故か鮫が好き。

阪本 (さかもと)

『日常』に登場する猫。はかせがどこからかつれてきた黒猫。はかせの作ったスカーフにより人語を解し、関西弁で喋るようになる。人間でいうと20歳に相当し、二人の保護者のような態度をみせようとするも、振り回されることのほうが多い。また猫としての本能には逆らえず、猫じゃらしや、目の前をとぶ虫に夢中になってしまう。

笹原幸治郎 (ささはらこうじろう)

時定高校の2年生で演劇部部長。黒髪に伊達眼鏡、ジャボットを模したティッシュを首につけている。貴族然とした振る舞いをみせるが、実は農家の長男で、広瀬という従者を連れ、ヤギにのって登校する。立花みさととは幼馴染で、同じ剣道の道場に通っていた。長野原みおと立花みさとに好意をよせられている.。

立花 みさと (たちばな みさと)

時定高校2年生の女子で剣道部所属。幼馴染の笹原幸治郎に好意をよせ、周囲に指摘されるとわかりやすい反応をみせる純情な面があるが、彼の奇行に対しては容赦なくバズーカなどで砲撃を加える。笹原幸治郎がらみの妄想の世界にたびたび浸ってしまい、理不尽な攻撃を加えてしまうこともある。

中之条 剛 (なかのじょう つよし)

時定高校の生徒で、相生祐子などと同じクラスの男子。金髪でモヒカンヘアーだが、このモヒカンヘアーは父親からの遺伝。花壇の花に水をやったり、鳥のために田中のカツラを奪ったりと優しい性格をしている。霊などの非科学的な現象を信じておらず、非実在証明のためイタコや住職のもとを訪れたりしている。

田中 (たなか)

時定高校の生徒。アフロヘアーが特徴だがこれはカツラ。中之条剛となかが良く、たびたび行動を共にしているが、アフロのカツラを奪われたこともある。昼間のパラシュート花火に一家言ある。

大工 健三郎 (だいく けんざぶろう)

時定高校2年P組生徒で、囲碁サッカー部部長。軽い気持ちで囲碁サッカー部を設立。本人は囲碁サッカーの存在を知らず、レクリエーション部のつもりだったが、桜井誠の入部によりその存在を知ることとなる。大工財閥の息子で、関口ユリアにはたびたびその財力を見せる。

関口 ユリア (せきぐち ゆりあ)

時定高校1年の女生徒。囲碁サッカー部部員で、ほかの部員が退部していくなか残部した。桜井誠の入部までは大工健三郎と二人で部室で暇つぶしをしていた。大工健三郎の提案する暇つぶしに無関心にみえて、実は参加していることが多い。

桜井 誠 (さくらい まこと)

時定高校1年で、桜井泉の弟。囲碁サッカー部の新入部員で、囲碁サッカー中学MVPという実力者。姉の写真と引き換えに、高崎学を囲碁サッカー部の顧問となるよう勧誘する。姉には横柄な態度をみせることが多い。

高崎 学 (たかさき まなぶ)

時定高校の教師。26歳の男性。生真面目な性格で、桜井泉に好意をよせる。桜井泉のことが絡むと動揺し、突拍子のない言動をしてしまう。高校時代は囲碁サッカー高校MVPで、桜井誠に勧誘され桜井泉の高校時代の写真と引き換えに、囲碁サッカー部顧問を引き受けることになる。

桜井泉 (さくらいいずみ)

時定高校の英語教師で、24歳の女性。生徒指導担当だが押しが弱く、いわゆる天然気味な性格のため、あまりうまくその任を全うできていない。桜井誠の姉で、高校生時代に外国人に英語で話しかけられ困っている彼を得意な英語で助けたことが教師になるきっかけとなっている。

場所

時定高校 (ときさだめこうこう)

相生祐子をはじめ、登場人物の多くが通う高等学校。生徒、教師共にどこか変わった人物が多く、囲碁サッカー部といったおかしな部活動もある。校庭に鹿が迷い込んでしまうことも。あらゐけいいちの母校である群馬県立伊勢崎商業高等学校がモデル。

東雲研究所 (しののめけんきゅうじょ)

はかせとなの、阪本が暮らす。外装、内装ともに普通の一軒家にしか見えないが、屋根には東雲研究所と書かれた看板が立てられている。

書誌情報

日常 9巻 KADOKAWA〈角川コミックス・エース〉

第1巻

(2007-07-24発行、 978-4047139497)

第2巻

(2007-10-24発行、 978-4047139800)

第3巻

(2008-07-24発行、 978-4047150898)

第4巻

(2009-01-22発行、 978-4047151710)

第5巻

(2009-10-22発行、 978-4047153110)

第6巻

(2011-03-19発行、 978-4047156517)

第7巻

(2011-10-22発行、 978-4041200254)

第8巻

(2012-10-23発行、 978-4041204566)

第9巻

(2013-12-10発行、 978-4041208809)

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