概要・あらすじ
南桜島高校の入学式。新1年生の日向照は、電車から降りて5分もたっていないのに、汗だくになっていた。彼女は死ぬほどの暑がりで、ちょっと歩いたり、温かいスープを飲んだりするだけで、汗をかく特異な体質なのだ。そんな体質のせいか、彼女は人見知りでネガティブな性格。せっかく話し掛けてくれた女生徒にも、「暑苦しいから、自分とは仲良くしないほうがいい」と本心とは違うことを言ってしまう。落ち込む日向が、ふと下を見ると「夜崎要」と書かれた生徒手帳が落ちていることに気づく。彼女がそれを拾うと同時に、男子生徒の手が伸びてきた。それは落とし主である夜崎本人だった。夜崎は、日向とは正反対で、水道水を「痛い」と感じるほどの冷え性で、春だというのに大きなマフラーを巻いていた。「同じクラスだといいね」と言って別れた二人は、本当にそのとおりとなり、30分後に教室で再会。しかもとなり同士の席だった。汗をかいている日向を見て、夜崎は窓を開けるが、日向は寒がりの夜崎を心配して、逆に窓を閉めようとする。結局、ジャンケンで窓を開けることになるが、夜崎は寒さのために震えだし、ついには日向の手をにぎって、カイロ代わりにする。うろたえる日向だったが「自分の体質が少しでも役立つのは嬉しい」と喜んだ。こうして正反対の体質の二人は、少しずつ距離を縮めていくことになるのだった。
登場人物・キャラクター
日向 照 (ひなた てる)
南桜島高校1年生の女子。茶髪のクセ毛が特徴。極端な暑がりで、ちょっと歩いただけで汗だくになる体質。梅雨時は特に大変で、汗はもちろん、湿気で髪のうねりが激しくなる。友達をたくさんつくりたいが、人見知りでネガティブな性格のため、うまくいかないことが多い。新入学で、自分とは正反対の体質、性格の夜崎要と同じクラスになり、親交を深めていく。
夜崎 要 (やざき かなめ)
南桜島高校1年生の男子。日向照のクラスメート。極端な寒がりで、水道水を「痛い」と感じたり、アイスクリームをひと口食べただけでおなかを壊したりする。真夏以外は大きなマフラーを首に巻いて生活している。性格はポジティブで、誰とでもなかよくなれるため、クラスでも友達が多い。自分とは正反対の体質、性格の日向照に好意を持ち、親交を深める。
書誌情報
暑がりヒナタさんと寒がりヨザキくん 3巻 小学館〈裏少年サンデーコミックス〉
第1巻
(2020-09-18発行、 978-4098502462)
第2巻
(2021-02-19発行、 978-4098504633)
第3巻
(2021-07-16発行、 978-4098506262)