あらすじ
第1巻
騎士団に所属している椿五十六は、正義を貫くため、不良たちと喧嘩に明け暮れる日々を送っている。中でも特に仲のいい幼なじみの三島茜が不良に嫌がらせを受けた際には、いち早く駆けつけて相手に鉄拳制裁を下していた。そんな五十六を快く思わない不良たちは、茜を人質として、五十六を敵視する瑞木綾女のもとに呼び寄せる。やって来た五十六は綾女とのタイマン勝負に勝利を収めるが、なぜか人質としてとらえられていた茜と綾女がイチャイチャしていると勘違いし、茜に鉄拳制裁を加えてしまう。(鉄拳の五十六)
孫の五十六と茜が親しくしていると聞き、椿秀右衛門は茜がどのような人物なのかを知るため、「血゛極組」の事務所に呼び出す。茜は組員から強さを示すよう求められて死を予感するが、なぜか五十六が割って入り、組員たちを叩きのめす。その後、「茜ちゃんは強いでしょ」と支離滅裂なことを口にする五十六に対し、突っ込める者はその場にはいなかった。(おじーちゃん)
五十六の噂を聞きつけた天城大付属中学校・騎士団所属の千草槙が戦いを挑んできた。五十六は鋭い蹴りを繰り出す槙に追い詰められるが、メリケンサックを使用してなんとか勝利を手にする。その後、五十六はなぜか「メリケンサックをつけた姿を見るなんて、茜ちゃんのエッチ」と、茜を殴りつける。(マーシー初犯)
名を上げていく五十六は、今度は神鷹(しんよう)中学校・騎士団所属の三輪明仁に目をつけられる。しかし三輪は貧乳フェチで、五十六の強さのみならず、彼女の胸にも目をつけていたのだった。だが戦いの最中、側にいた茜の存在に気づいた三輪は、「男は最高の貧乳だ」と悟り、五十六と恋のライバルになる。(鷹の爪)
五十六に負けて恨みを募らせた槙は、暴走族「大日本闘将連合闘神暴(だいにほんとうしょうれんごうとうじんぼう)」のメンバーに、五十六の名を騙って因縁をつけていた。怒りを覚えた総長、西東青は本物の五十六に対して戦いを挑むが、メンバーから「五十六を名乗った人物は巨乳だった」という情報を聞き、胸の大きさから判断して五十六を騙る偽物がいることに気付く。しかし事態は収まらず、五十六の暴走のせいで大切なバイクを廃車にされてしまう。(闘神暴)
茜はエッチな本を買うため、五十六に隠れて書店へと向かっていた。しかし、書店でコソコソと怪しい行動をする茜を見掛けた五十六は、彼女が万引きをしていると勘違いしてしまう。そんな中、近くを通りかかった蓮獄(れんごく)騎士団の赤砂蓮は茜と勘違いされ、不幸にも万引き犯扱いされるのだった。(匂艶書店)
五十六と茜は、同級生の赤砂真琴が強引な告白を受け、脅迫されている場面に遭遇。五十六の鉄拳制裁により難を逃れた真琴は、2人を自宅へと招く。そこで、蓮と真琴が兄弟であることが発覚する。五十六のせいで万引き犯扱いされた蓮は、その恨みから五十六に戦いを挑むが、真琴はその場を収めるため、実弾を撃てる改造銃を持ち出す。(星蔵千切れる)
西東のバイクが廃車にされた恨みを晴らすべく、多門龍は五十六に戦いを挑む。そんな中、なぜか五十六は、龍が茜に対して気があると勘違い。暴走した五十六による、超絶な喧嘩が繰り広げられる。(肉)
地域統一を目指すフエイア騎士団に所属する必勝由美は、デパートにやって来た五十六を狙っていた。そこで同じく五十六を狙う龍と鉢合わせ、デパートの屋上で挑戦権を賭けて2人の喧嘩が始まる。そんな中、たまたま屋上を訪れていた五十六と茜、真琴の3人は、由美たちの激しい喧嘩のとばっちりを受けて、持っていたアイスを落してしまう。怒った五十六は改造銃を持ち出し、由美と龍の喧嘩に割り込んでいく。(茜のアイス)
第2巻
フエイア騎士団に所属する必勝由美は、改めて椿五十六に喧嘩を挑む。そこに、由美を応援するために駆けつけたフエイア騎士団の団長、鏡尋人や、神鷹(しんよう)中学校騎士団所属の三輪明仁にも遭遇し、喧嘩は大規模なものへと発展していく。しかし、混乱に乗じていち早くその場を抜け出した五十六は、三島茜と呑気にハンバーガーを食べ始める。(ストーカー)
前回、五十六と戦えず終いとなった由美は、茜を誘拐。しかし、男性に慣れていない由美は茜と2人きりの空間が耐えられず、料理を振る舞うなど、彼のことをまるで客のように扱っていた。そこに茜を助けに五十六と赤砂真琴が現れるが、あまりの美味しそうな料理に我慢できず2人も食べ始めてしまい、結果、その場の空気は和気藹々としたものとなる。そんな中、妹の真琴が争いに巻き込まれないかと心配して助けに来た赤砂蓮は由美に一目惚れし、勢いのまま告白。動揺した由美は、当初の目的も忘れて茜を解放してしまう。(アバズレ)
学校をさぼった五十六と茜は、教師の千歳に説教を受けていた。千歳は女尊男卑な考え方の持ち主で、五十六は軽い口頭注意で済んだものの、茜は長時間拘束され、反省文まで書かされることとなってしまう。そんな状態から、五十六は千歳が茜に好意を抱いていると勘違い。学校内で、嫉妬に狂う五十六と千歳の壮絶な喧嘩が勃発する。(男ということの罪)
騎士団を解散させようと企む千歳により、茜がブルマ泥棒に仕立て上げられてしまう。しかしブルマを失くした被害者の生徒がいないことから、茜が持っていたのは本人が愛用しているブルマということになってしまう。冤罪なら履いてみろと千歳に強要され、さらに「おもしろそう」とクラス中の生徒から追われることとなった茜は、五十六のサポートを受けて逃げ回る。(日本沈没)
五十六の祖父である椿秀右衛門に会うため、五十六、茜、真琴、蓮の4人は「血゛極組」の事務所を訪れる。そこには、最近買ったという重厚な鎧が飾られていたが、その鎧の中には、フエイア騎士団団長の鏡が閉じ込められていた。重さで身動きが取れない鏡は、どうにかして脱出しようと試行錯誤するが、すべて裏目に出てしまう。(脱出)
プール開きを間近に控え、まったく泳げない五十六は練習のため茜とともに温水プールを訪れた。そこには五十六と同様に泳げないため、自主練習のためにやって来た千草槙がいた。その事実を口止めするため、槙はプールサイドで五十六に戦いを挑む。(スクール水着VS競泳水着)
五十六たちの通う赤城中学校で、プール開きが行われた。教師の千歳は生徒たちの胸の大きさに嫉妬し、「荒縄を巻けばこれ以上成長しない」と次々と生徒の胸を縛る暴挙に出る。胸が小さいため五十六は完全に蚊帳の外にあったが、被害に遭う友達のため、千歳に戦いを挑むのであった。(スクール水着VS荒縄)
夏を楽しむため、自分の水着を買いに来た五十六と、それに付き合わされる茜。さらにそこで、偶然にも同じく水着を買いに来た多門龍や由美と遭遇。こうして、水着姿の五十六、龍、由美の喧嘩が勃発する。(スクール水着VSエロビキニ)
五十六にプールに誘われた茜は断りきれず、一緒に行くこととなった。しかしプールについた途端、茜は三輪明仁にさらわれてしまう。これをきっかけに、プールサイドで五十六と三輪の喧嘩が始まるが、その最中、「茜を自分の好きにする」という妄想に取りつかれた五十六と三輪は、闘争心を失くしてしまう。(紅白水着VSブリーフ)
第3巻
椿五十六は三島茜と夏祭りに行くのを楽しみにしていたが、その当日、茜のペットの金魚、ジョルジュが死んでしまう。落ち込む茜を励まそうと奮闘する五十六であったが、すべてが逆効果となり、2人の間には亀裂が入ってしまう。(星蔵撃たれる)
宿題に追われた五十六は茜とともに図書館へ行き、そこで千草槙と会う。そんな中、自分の名前を書いてしまったエロ小説を五十六たちに拾われそうになった槙は、証拠を隠滅しようと暴走を開始する。(堕ちた優等生)
放課後、茜とともに自転車の補助輪を買いに行った五十六は、かつて自分がバイクを廃車にしてしまった西東青と出会う。西東はアルバイトで貯めた資金で新しいバイクを購入するところであったが、そこに五十六を狙う鏡尋人が出現。こうして五十六、西東、鏡ら3人の激しい喧嘩が始まり、こともあろうに西東の新車を破壊してしまう。(バンコラン)
千歳の策略により、茜は女子更衣室に下着姿で閉じ込められてしまった。女子生徒の服を着て、五十六の力を借りつつ脱出に成功した茜だったが、そんな女装姿を男子生徒たちに見られてしまう。その後、茜のかわいらしい女装姿を忘れられない男子生徒たちから、妙な人気を獲得することとなる。(復活の田代)
かつて五十六と戦って負けた瑞木綾女は、ファーストフードショップでアルバイトをしていた。そこに何も知らない五十六と茜が客として現われる。綾女は「謝罪しにきてくれたに違いない」と勘違いして感動し、2人に食べきれないほどのバーガー類を提供。恐縮する五十六と茜は、限界まで食べることとなる。(マッスル・ド・キング)
怪我をして入院中の赤砂蓮は、茜に1日だけ自分と代わってほしいと頼み込む。その代償であるエロ本につられた茜は、その申し出を受けるが、見舞いに来た必勝由美や赤砂真琴にすぐにばれてしまう。真琴の付き添いでやって来た五十六も巻き込み、事態は愛憎渦巻く大騒動へと発展していく。(マッスルスパーク)
桜花騎士団団長、剣藤花は、付き人の橘花子とともに五十六に戦いを挑む。地獄に堕ちたくない藤花は、できるだけ周囲に迷惑をかけないように喧嘩をしていたが、ついうっかり自身の技でコンビニを壊滅させてしまう。(地獄手帳)
ある日、茜は「放課後裏門で待ってます」という差出人不明のラブレターをもらう。ドキドキしながら裏門に行くと、そこで待っていたのは花子で、茜はそのまま誘拐されてしまう。五十六は茜を取り返すべく花子に挑むが、小さくてかわいらしい五十六に花子はメロメロになってしまう。結局事態はうやむやになり、茜は無事解放されることとなったが、実はラブレターの真の差出人は三輪明仁であった。(青春)
五十六たちの通う赤城中学校では秋の体育祭を開催。障害物競走に出場した茜であったが、千歳の陰謀により競技内容は命の危機を伴うハードなもので、けが人が続出。茜は五十六のサポートを受けつつ、競技をクリアしていく。(ブービートラップ)
第4巻
椿五十六からは姫扱いされ、学校の男子からも女扱いされつつある三島茜だが、本人は女性に興味津々。レンタルビデオ店に父親のカードでアダルト作品をレンタルしに行ったところ、五十六や赤砂真琴、剣藤花、橘花子、千草槙など知り合いの女性たちと次々と鉢合わせてしまう。最終的に何とか目当てのアダルト作品をレンタルしようと、レジまで持って行くことに成功するが、レジ担当の店員に中学生であることがバレてしまう。(巨乳バリア)
茜と西東青は魚好きの趣味が同じなので、喫茶店でお茶をしながら親睦を深めていた。楽しそうな2人の姿に嫉妬した五十六や多門龍、そして西東を狙ってやって来た藤花が鉢合わせとなり、店の外で喧嘩に発展するが、そんな中、藤花のじいやであるジェファーソンが圧倒的な強さを見せる。(コリドラス)
五十六たちの通う赤城中学校で、文化祭が行われることとなった。茜のクラスではセーラー水着喫茶というマニアックな女装喫茶が出し物となり、茜は再度女装させられる羽目になってしまう。そんな中、茜の姿を一目見ようと気合いを入れてやって来た三輪明仁や、純粋に遊びに来た西東と龍、油断しているであろう五十六を狙う千草槙、さらに真琴に会いに来た赤砂蓮や必勝由美らがそれぞれ顔を合わせ、あちこちで校舎が壊れるほどの喧嘩やトラブルが勃発することとなる。(スク水喫茶「タコ殴り」、セーラーブルマ喫茶「はみだし」、手作りチョコバナナ「荒縄」、赤城中文化祭だいなし)
五十六と関わっていくうちに、藤花には、倒すのではなく純粋に友達になりたいという感情が芽生えていた。藤花は仲直りのために自宅に五十六と茜を招き、花子と協力して不器用ながらも2人をもてなすのだった。そんな中、五十六は藤花の大切な物を壊したり、揚句の果てにはミサイルの発射ボタンを押したりと、大騒動を巻き起こす。(星蔵仁義<入曽死闘編>)
街はすっかりクリスマス一色となっていたが、アルバイトをしていた瑞木綾女は、1人で過ごすことを覚悟していた。そんなアルバイトの帰り道、綾女は五十六と茜を発見し、2人に会えたことでテンションが上がる。一方、鎧を着こんだ鏡尋人を悪の組織の怪人だと勘違いした五十六は、彼に襲いかかる。そのまま周囲の店も破壊してしまい、理不尽にも綾女がアルバイトで稼いだ金で修理費を払うことになってしまう。(恋人たち)
クリスマスも終わり、大みそかを迎えた五十六と茜。各騎士団とその周囲のメンバーたちもそれぞれの個性的な年末を楽しんでいた。年明け、初詣に神社を訪れた茜は人生で初めて「大凶」や「極凶」ではない純粋な「凶」をひき、感動のあまり涙する。(人差し指と親指)
第5巻
年は明けて新年。三島茜は年明け早々バーゲンセールの騒動に巻き込まれ、なぜか下着1枚で試着室に取り残されてしまう。そんな茜を助けるため椿五十六が現れるが、そこで福袋目当てで来店していた着物姿の多門龍と千草槙に遭遇。誤解から店内で3人の喧嘩が始まってしまう。しかし、龍と槙の着物がはだけたことで勝負はお預けとなり、茜だけが新年早々良いものを目にすることになるのだった。(お年玉)
「女性は着物の時は下着をつけない」という情報に、茜が興奮していることを知った五十六は、新年早々パンツを履かないと言い出す。パンツを履かせようとする五十六の両親をわき目に、茜は「パンツを履いていた方がモザイクがかからないから好きだ」と説得。これにより五十六はパンツを履くことを了承するが、代わりに茜を見る五十六の両親の目は冷ややかなものとなった。(Remember Pearl The private Parts)
赤砂蓮は自身の暴走により、妹の赤砂真琴や、恋人未満の関係の必勝由美との関係が悪化していた。そこで、周囲と良好な人間関係を築いている茜に弟子入りを志願する。これに伴い、五十六も蓮の力になろうとするが、勝手に暴走して失敗。これにより、蓮と真琴や由美の関係はさらに悪化してしまう。(巨星堕つ)
五十六と茜が電車で帰宅中、西東青と多門龍に偶然出会う。そこで西東はこれまで喧嘩腰であったことを詫び、龍も含めて今後は友達としてやっていこうと和解。そんな中、茜が痴漢に遭ってしまう。茜を痴漢から救うため、五十六、西東、龍の3人はついに共闘。だがその結果、痴漢に対してやり過ぎた暴力を振るってしまう。(入曽の車窓から)
三輪明仁に憧れる森隼未が茜を誘拐。隼未は茜に対して色仕掛けで迫った後、「無理矢理エッチなことをされそうになった」と三輪に訴える。だが、三輪は「隼未がかわいい茜を襲っている」と勘違いしており、結局この誘拐事件は、何の恋の展開も生まないままに終わるのだった。(ホルスファング)
小さい胸が好きな三輪に見向きもされない隼未は、逆に茜の胸を大きくして三輪の興味を失わせようと画策。そして迎えたバレンタインデーの日に、隼未は独自の調合で胸が大きくなるチョコレートを茜に渡しに行く。だが、胸の小さい五十六と千歳がその効果を知り、熾烈なチョコレート争奪戦を繰り広げることとなる。(血のバレンタイン)
茜はクラスメイトの男子たちと、最近マニアックなエロ本が捨てられているという森に繰り出していた。男子だけでこっそりと楽しんでいたところ、そこに後をつけて来た五十六が現れる。実は、そのマニアックなエロ本のもともとの持ち主は多門龍、千草槙、橘花子の3人で、その事実を隠そうとあたふたしているうちにエロ本に火が引火してしまう。一同は協力して火事を防ぎ、一躍有名人になるが、後日、この騒ぎがエロ本を探しに来た少年たちと、エロ本を捨てに来た少女たちの仕業であることが週刊誌にすっぱ抜かれてしまう。(Tales of Forest)
茜とクラスメイトの男子たちは、エロ本を拾うことを諦め、購入することにした。だが、こっそり買いに行こうとしていたところ、五十六と真琴が勝手について来てしまう。こうして、五十六と真琴の目を盗んでエロ本を購入するミッションが始まるのであった。(Tales of Three Star)
エロ本を諦めた茜とクラスメイトの男子たちは、今度は学校内の女子の着替えを覗こうと試みる。結果、あっさり捕まって罰を受けることとなるが、五十六だけは茜の罪を認めず、なぜか五十六対メガネちゃんの喧嘩が始まってしまう。(Tales of Sky Doragon)
第6巻
椿五十六と親睦を深めたい剣藤花は、五十六と三島茜を尾行していた。その最中に表向きはおもちゃ屋、裏では武器商人をしているデーブの店で非売品の棚を破壊してしまい、五十六や藤花たちは損害額の100万円分を働いて返すことになる。しかし、五十六たちはデーブの店や武器をさらに破壊してしまい、最終的には軍事用ミサイルを爆発させる。(U.S.A.is No.1)
最近、五十六たちの住む街では、透明に近い人影が見えると話題になっており、テレビ局までが取材に来ていた。その現地インタビュー中、五十六は透明に近い人影を発見し、攻撃を仕掛ける。果たしてその相手は、入院中の赤砂蓮であった。赤砂真琴と必勝由美は慌てて蓮が入院している病院へ向かうが、そこで蓮が一切外出していないという事実が判明する。(入曽謎調査隊IMR)
神鷹(しんよう)中学校3年生の三輪明仁は卒業を前に、茜の胸を揉みたいとわざわざ赤城中学を訪れる。五十六は茜を守るべく奮闘するが、その際に三輪に胸を触られてしまう。出会った頃から1ミリも成長していない五十六の胸に感動し、戦意を失った三輪は爽やかに去っていく。(卒業)
五十六たちの周りで、顔を仮面で隠し、きわどいボンテージ衣装に身を包んで悪を成敗する「ボンデージ仮面」が活躍していた。その正体は、露出の趣味を楽しみつつ騎士団の活動をしている千草槙であった。ある時、五十六と茜もボンデージ仮面に助けられることとなったが、この時、一発でその正体を見破ってしまう。(正義の騎士登場)
自分自身を見つめ直すために旅に出た西東青は、その先々で茜に手紙を書いていた。しかし、ある時を境に手紙が届かなくなり、心配した茜は暗い顔をすることが多くなる。茜を元気にすべく、五十六は西東を探しにいこうと暴走し始める。(手紙)
高校に進学した三輪は、早くも先輩たちから目をつけられていた。そんな彼を叩きのめすための材料として、茜が誘拐されてしまう。三輪と五十六は茜を助けに駆け付けるが、そこに森隼未も現れ、三輪に協力を申し出る。その姿を見た先輩高校生たちは、多くの仲間や女友達のいる三輪には勝てないと、勝手に戦意を喪失してしまう。(美食騎士団)
学校内を破壊した前科多数の五十六と、覗きやブルマ泥棒の疑い多数の茜は、メガネちゃんらによって、そろって学級裁判にかけられることとなった。五十六と茜を弁護する瑞木輝の「茜がブルマ泥棒なら、実際にはいているはず」という主張によって、茜はどさくさまぎれに服を脱がされそうになり、五十六の助けを借りながら学校中を逃げ回る。(学級裁判弁護士~逆襲の田代~)
五十六たちの通う赤城中学校の体育館で、急遽プロレス大会が行われることとなった。その内容は、先輩たちやメガネちゃんと五十六が、なぜかローションまみれになって戦うというもの。両者一歩も譲らない試合が展開されるものの、五十六のセコンドとして立ち会っていた輝の、ドSぶりが試合中に存分に発揮され、五十六にとって有利に働く。(出た!!地獄の必殺技)
茜は男子生徒たちに「お前ならいける」と、女装をして女子の身体測定に送り出された。あっけなく周りの女子たちに見つかってしまったものの、身長で五十六に負けたくないあまり、確認するために潜り込んだものと勝手に勘違いされ、この問題はお咎めなしで終了することとなる。(身体測定)
第7巻
必勝由美と赤砂蓮は、両想いながら恋人未満という関係が続いていた。そこにフレイヤ騎士団の鏡尋人が、蓮と付き合うために、いつの間にかフレイヤ騎士団を抜けていた必勝を取り戻しにやって来る。そんな鏡の前に、必勝への愛を貫くため蓮が立ちはだかる。(筋肉美)
ある日、剣藤花の執事であるジェファーソンは、藤花が椿五十六に嫌がらせをされていると勘違いしてしまう。藤花の敵を討つために、圧倒的な力で五十六に襲い掛かるが、そこで藤花が、自分の桜花騎士団が五十六の赤城中学校騎士団の支配下に入ることを宣言。事態は収束へ向かうこととなる。(藤花地獄行き?)
五十六と三島茜は、新規オープンした温水プールで、偶然「ボンデージ仮面」に扮する千草槙と会う。槙は友達と一緒に来ている手前、五十六と茜とは極力関わらないようにしていたが、2人がおぼれている姿を目撃してしまう。槙は「ボンデージ仮面」に変身し、最大限に露出をしながら2人を助けるのであった。(泳げ騎士団)
いつものように一緒に帰ろうと、茜を誘いに来た五十六であったが、その日は進路を決めるために三者面談が行われる日であった。茜に先に卒業されたくない五十六は、三者面談をぶち壊そうと暴走し始める。(三者面談)
赤砂真琴は、自身の大きな胸にコンプレックスを感じ、ほとんどの人が胸ばかりを見て、自分と目を合せてくれないことを悲観していた。これを苦にして、真琴は自暴自棄な行動に出るが、五十六の「うらやましい」「いらないならちょうだい」という必死な言葉を聞き、自分を取り戻す。(五十六のボイン)
赤城中学の女子生徒たちは、何度も男子生徒によって更衣室を覗かれてきた。そこで、「今度はこちらから男子更衣室を覗き返そう」とメガネちゃんの計画が持ち上がる。しかし、五十六だけは「茜ちゃんの裸を誰かに見られたくない」と抵抗する。メガネちゃんに「それは好きなんじゃないの?」と、茜に対する恋心を指摘された五十六は暴走し、学校を次々と破壊していく。(Tales of Angels)
茜はクラスメイトの男子たちとパソコンでエロ動画を見ようと、自宅パソコンでエロサイトを立ち上げる。だがそこに、茜の家族が帰宅する。焦った茜たちはパソコンを持ったまま家から逃走。その際に五十六と偶然出会い、大事そうに抱えていたパソコンに興味を持たれてしまう。パソコンを死守するべく、五十六と茜の壮絶な追いかけっこが始まる。(Tales of Soldier Boys)
五十六は茜への強い恋心を自覚し、女性として茜の興味を惹こうと、巨乳になるグッズを使うなど大いに迷走していた。しかし、「そのままの五十六でいい」と言われて、ついに五十六は茜に告白をすることになる。(誕生日、茜の五十六)
登場人物・キャラクター
椿 五十六 (つばき いそろく)
赤城中学校に通う中学1年生の女子。幼児体型で胸の膨らみもほとんどない。赤城中学校の騎士団に所属しており、困っている人がいると助けに入り、相手が暴力を振るわれているなら、容赦なく制裁を下す。そのため、地域の不良たちからは「鉄拳の五十六」と呼ばれて恐れられている。また、幼なじみの三島茜を姫、自分を騎士と見なし、茜のピンチには必ず駆けつけるため、茜が不良たちから目をつけられる原因となっている。 茜のことが大好きで、公衆の面前で抱きついたり、冷たくされるとその場で大泣きしたりと、感情を隠そうとしない。また、男に絡まれている茜を、なぜか女に誘惑されていると勘違いするなど、思考が飛躍しがちで、独りよがりな誤解が多い。祖父である椿秀右衛門は極道「血゛極組」の組長だが、幼い頃から秀右衛門は正義の騎士団の団長だと教えられ、今でもそれを信じている。 そのため秀右衛門に強く憧れており、自身が騎士団として活動しているのも、彼のように弱者を救うためである。ちなみに両親は一般人で、五十六が祖父に憧れて会いたがるので、良い顔をしていない。
三島 茜 (みしま あかね)
赤城中学校に通う2年生の男子。ペットの金魚、ジョルジュを溺愛している。幼なじみの椿五十六からは「ちゃん」付けで呼ばれており、「自分が騎士で茜は姫だ」と女扱いされることも多い。三島茜本人はそれを不満に感じ、当初は女ではないと強く否定していたが、次第に女装が楽しくなるなど、危ない方向へと進んでいる。実際に小柄で女っぽく、かわいらしい顔立ちをしているが、男子中学生らしく性欲は旺盛。 エロ本につられて危ない賭けに出るなど、エロが絡むと我を失う傾向がある。なお、五十六と異なり、一般的な男子中学生程度の力しか持っていない。そのため、不良に絡まれたりすると、必ず五十六が助けに入り、これが五十六を狙う不良たちに目を付けられる原因となっている。 五十六から好意を抱かれていることは理解している。一方的に気持ちを押しつけてくるので、やや迷惑に思いながらも、本心では嫌いなわけではない。西東青とは同じ魚好きなため、個人的にお茶をしたり、手紙をやりとりするほど仲が良い。
千草 槙 (ちぐさ まき)
天城大付属中学校に通う女子。騎士団に所属している。脚を使った喧嘩スタイルのため、周囲からは「鉄脚の槙」と呼ばれることもある。椿五十六の強さを噂で聞きつけ、勝負を挑んだ。基本的にまっすぐで真面目な性格なため、思考回路がぶっとんでいる五十六や三輪明仁に対しては、同じ騎士団としてライバル視しつつも、不信感を募らせている。 一方で千草槙自身も、ピンチに陥った際には、その場しのぎに調子の良い一面を見せることもある。五十六や他の騎士団たちと戦っていくうちに露出の趣味に目覚め、のちに、きわどいボンデージ衣装を着て街を守る「ボンデージ仮面」として活動を開始。ちなみに槙自身は正体がばれていないと思っているが、周囲には普通に「ボンデージ仮面」は「天城大付属中学校の千草槙」であると認識されている。
三輪 明仁 (みわ あきひと)
神鷹(しんよう)中学校に通う3年生の男子。「騎士団」に所属している。クールな美男子で正義感も強いが、助ける対象が最終的に自分の得にならないと納得できないという、自己中心的な性格。喧嘩をする際には、指に装着する「神鷹爪(ホルスクロウ)」という金属の武器を使う。超貧乳フェチであり、胸のない椿五十六に惚れて、一方的にアプローチを開始。 その後、五十六が三島茜に好意を寄せていると知ってからは、2人の幸せを願って身を引こうとした。だが、五十六の「私が王子で茜ちゃんは姫」という発言から、恋人同士でないならまだ望みがあるのではと期待し、ついには、自分の相手は男で胸のない茜でもいいのではないかと、迷走するようになる。
森 隼未 (もり はやみ)
神鷹(しんよう)中学校に通う女子。三輪明仁に強く憧れている。三輪が三島茜に好意を抱いていると知って、茜を貶めるために色仕掛けで接触を図った。服を脱いだところで三輪に助けを求め、茜に襲われそうになったと訴えた。ところが、当の三輪は「森隼未がかわいい茜を襲っている」と勘違いしたため、結局何の進展もなく終わってしまった。 なお、三輪の貧乳好きを巨乳好きだと勘違いしてバストアップに励んだ。その結果、巨乳になったが、そのせいで、ますます三輪には相手にされていない。
西東 青 (にしあずま しょう)
暴走族「大日本闘将連合闘神暴(だいにほんとうしょうれんごうとうじんぼう)」の3代目リーダーの青年。先代までは弱小チームであったが、西東青がリーダーとして率いるようになってから、関東最大のチームに成り上がった。千草槙が所属する天城大付属中学校の騎士団が、「大日本闘将連合闘神暴」のメンバーに一方的に暴力を振るい、その際に「自分は赤城中学校騎士団の椿五十六だ」と噓をついたため、五十六に復讐をしようと接触を図った。 だが、これは結局誤解であり、最終的には五十六に敗北したうえ、単車をボロボロにされている。三島茜とは魚好きの趣味が同じなので、手紙を交換したりお茶をしたりと、友情を育んでいる。
多門 龍 (たもん りん)
暴走族「大日本闘将連合闘神暴(だいにほんとうしょうれんごうとうじんぼう)」の騎士団に所属する女子。ショートカットの髪型で、サバサバとした男っぽい性格をしている。しかしその内面は乙女チックで、憧れている西東青の写真を人前で抱きしめるなど、奇行が目立つ。特に西東の筋肉が好きで、何かと西東の裸を妄想しては勝手に暴走している。
鏡 尋人 (かがみ ひろと)
フエイア騎士団のリーダーを務める青年。綺麗なものが好きなナルシストで、逆に醜いものが大嫌い。椿五十六をはじめとする騎士団同士が争っている現状を美しくないと感じており、自分たちフエイア騎士団が地域を統一しようと目論んでいる。「美の化身」を自称しているが、ロボットのようなスーツを身に着けており、真の姿は分からない。
必勝 由美 (まさかつ ゆみ)
フエイア騎士団に所属する少女。年齢は15歳ながら大人びた雰囲気を持つ。拳を振り下ろして戦う独特の戦闘スタイルで、他の騎士団からは「雷の必勝」と呼ばれている。男勝りな性格と外見にコンプレックスを抱いていたところ、自分のことを綺麗だと褒めてくれた鏡尋人に心酔。以後は、彼の命令であれば何でも聞くようになる。ちなみに、それまでは人から言われていなかっただけで、実際はかなりの美貌を誇り、筋肉質ながら胸の大きなメリハリボディの持ち主。 また、料理上手でもある。フエイア騎士団が地域を統一して、騎士団同士のゴタゴタした争いに終止符を打とうと、椿五十六や多門龍に戦いを挑んだ。赤砂蓮に告白をされてからは女性らしさに磨きがかかり、以降、彼とは恋人未満の関係が続いている。 蓮との関係が進むにつれて、フエイア騎士団として活動する機会が減ってきている。
赤砂 蓮 (あかさ れん)
蓮獄(れんごく)騎士団に所属している青年。クールな性格で、人に心を開くことは少ないが、シスコンにしてマザコン気質。妹の赤砂真琴や、理想の母親像を感じさせる人物に会うと、我を失ってエロい方向へ暴走してしまう。喧嘩の強さで不良界隈では名の知られた存在で、西東青とは過去に戦った因縁がある。ちなみに、喧嘩の強い不良と知られるようになったのは、妹の真琴がいじめを受けていたことを知り、彼女を守るために強くなろうと決意したことがきっかけ。 椿五十六のせいで万引き犯と誤解された三島茜が、凶暴な店員から逃げている際、途中でなぜか赤砂蓮が万引き犯の濡れ衣を着せられ、店員に殴られた。そのことで、五十六と茜に対して苛立ちを覚えている。 必勝由美と初めて会った際、その筋肉質で胸の大きなメリハリボディに惚れて、勢いのまま告白。その後は男女交際には発展していないものの、一緒に水着を買いに行くなど、恋人未満の関係が続いている。ちなみに、親は現在、刑務所に服役中。
赤砂 真琴 (あかさ まこと)
中学1年生の女子。赤砂蓮の妹。また、椿五十六とは仲のいい友達で、「マコちゃん」と呼ばれている。親が服役中のため、小学生時代は教科書に落書きをされるなど、いじめに遭っていた。中学生になってからは、正義感の強い五十六のおかげでいじめには遭っていないものの、清純でかわいらしい容姿をしているため、強引な告白をされるなど、嫌な思いをしている。 五十六に武器商人のデーブを紹介するなど、おとなしい性格ながら裏社会と繋がっている様子がうかがえる。蓮の想い人である必勝由美とは良好な関係を築いており、必勝が義理の姉になっても構わないと思うほど懐いている。
瑞木 綾女 (みずき あやめ)
黒髪ロングヘアの、大人っぽい雰囲気の女子中学生。喧嘩が強く、地域の不良からも一目置かれる存在。喧嘩の際には「喧嘩煙管」という太いキセルを使って戦い、「喧嘩煙管の綾女」の異名をとる。正義の名のもとに不良相手に暴れている椿五十六を生意気だと考えており、三島茜をさらって五十六をシメようとしたが失敗している。
椿 秀右衛門 (つばき しゅううえもん)
椿五十六の祖父。「血゛極組」の親分を務める極道で、闇の世界では圧倒的な権力を握っている。常に険しい顔をしているが、孫娘の五十六の前でだけは顔がゆるんでしまう。五十六を非常にかわいがっており、自身のことを正義の騎士団の団長だと思い込んでいる五十六の夢を壊さないよう、細心の注意を払っている。五十六が想いを寄せている三島茜に対しては、嫉妬心から良い印象を抱いていない。
平八 (へいはち)
「血゛極組」の組員の青年。スーツ姿に髪はオールバック、強面にドスの利いた話し方をする典型的な極道。組長である椿秀右衛門のことを尊敬しており、溺愛している孫娘の椿五十六に対しても丁寧に接している。三島茜が五十六に対して、「秀右衛門は騎士ではなく極道である」と本当のことを話さないか、常に警戒している。
デーブ
表向きはおもちゃ屋で働くアメリカ人男性。裏では実弾や拳銃を扱う武器職人。椿五十六が喧嘩の際に腕に、つけている金属が破損して困っていた際、赤砂真琴の紹介を受けて修理を請け負った。その際、金の持ち合わせのなかった五十六に、分単位で利子のつく借用書を作って判を押させたほどの守銭奴。
千歳 (ちとせ)
椿五十六たちの通う赤城中学校に赴任して来た女性教諭。女尊男卑な考え方を持ち、学校をさぼった椿五十六には「気を付けてね」程度の注意であったにも関わらず、三島茜に対しては、説教したうえに反省文を書かせるなど態度が異なる。赤城中学校を自分の思うがままに操りたいと考え、正義を貫く騎士団が邪魔だと感じ、解散させようと暗躍する。 自身の胸が小さいので、巨乳の生徒を敵視している。
メガネちゃん
赤城中学校に通う中学1年生の女子。椿五十六のクラスメイト。正義感が強く、曲がったことを許さない実直な性格。普段は眼鏡をかけているが、外すと暴力的になり、五十六と互角に戦えるほどの力を秘めている。
瑞木 輝 (みずき ひかり)
赤城中学校に通う中学1年生の女子。椿五十六のクラスメイト。額を全開にした特徴的なヘアスタイルをしているため、五十六からは「おでこちゃん」と呼ばれている。小さくかわいらしい容姿をしているものの、実はドSな性格。騎士団として活動し、学校中で何かと目立つ五十六と三島茜に憧れており、学級裁判の際には2人の弁護人としてメガネちゃんに立ち向かう。
剣 藤花 (つるぎ とうか)
お嬢様育ちの美少女。桜花騎士団のリーダーを務めている。他の騎士団の中でも噂になっている椿五十六を倒そうと目論んでいる。しかし、人を倒して地獄行きになることを恐れ、普段は善行を積んでいる。ちなみに、卑怯なことは、お付きの橘花子に任せ、自身には何の影響もない、といった都合の良い考え方をしている。お嬢様育ちのためか、世間一般の常識を持ち合わせていない。 喧嘩の際には、刃が3つ付いた爪のような武器「聖爪ロンギヌス」を手につけて戦う。
橘 花子 (たちばな はなこ)
桜花騎士団に所属している少女。剣藤花の付き人。藤花の常識外れの言動に突っ込みを入れる役割も担っている。藤花からはひどい扱いをされているが戦闘能力は高く、椿五十六を相手に一歩も譲らない死闘を繰り広げるほど。かわいいものが好きで、藤花の付き人をしているのも、美少女だからという理由から。戦っているうちに五十六のかわいらしさにも気づき、どちらの味方をしようか頭を悩ませている。
ジェファーソン
剣藤花の執事を務める老人。藤花の身の回りの世話や車の運転もこなす。藤花から常識外れの命令を受けることも多いが、長年一緒にいるために慣れており、淡々とこなしている。
ジョルジュ
三島茜が溺愛している金魚。茜にとって心許せる友。ある日死んでしまい、茜が泣き暮れることとなったが、金魚だからか、茜の気持ちを理解する者はいなかった。そんな中、椿五十六だけはただ1人、茜とともに死を悲しんだ。
集団・組織
騎士団 (ないとくらぶ)
各中学校にある部活動。活動内容は弱い者を救うことであり、そのためには鉄拳制裁も辞さない。各騎士団同士はライバル関係にあり、争うこともたびたびある。そのため、三島茜からは「ただの喧嘩部」だと、良いイメージを持たれていない。なお、赤砂蓮や多門龍をはじめ、自分たちの正義に基づいて活動する団体には、中学校の部活動以外でも騎士団を名乗る者たちもいる。
血゛極組 (ぢごくぐみ)
椿秀右衛門が親分を務める極道の集団。少し前まで秀右衛門は3年ほどお勤めを果たしていた。平八をはじめ、構成員たちの秀右衛門に対する忠誠心は厚い。祖父である秀右衛門を正義の騎士団団長だと勘違いしている椿五十六に対しては、真実を知られないよう、構成員たちが全員で努力をしている。