機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー -カイ・シデンのメモリーより-

機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー -カイ・シデンのメモリーより-

『機動戦士Zガンダム デイアフタートゥモロー -カイ・シデンのレポートより-』の続編作品。「未来から過去を見直す」という形で、TVアニメ『機動戦士ガンダム』時代のカイ・シデンの戦いを描く。「ガンダムエース」で2009年6月号から2012年12月号まで不定期で連載。原作は富野由悠季、原案は矢立肇。

正式名称
機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー -カイ・シデンのメモリーより-
ふりがな
きどうせんしがんだむ でいあふたーとぅもろー かい しでんのめもりーより
原作者
富野 由悠季
作者
ジャンル
戦争
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概要・あらすじ

宇宙世紀0105、木星船団の同行取材から帰ってきたカイ・シデンは、サイド3の首都ズム・シティで開催される一年戦争記念館WB展にオブザーバーとして参加する。そこでカイは、かつて乗船していた戦艦から発掘された数々の物やデータを見ながら当時の記憶を思い出す。

登場人物・キャラクター

カイ・シデン (かいしでん)

宇宙世紀0079に発生した一年戦争で連邦軍の戦艦「ホワイトベース」に乗って戦い抜き、戦後はジャーナリストとして活躍する男性。冷静沈着な性格で頭の回転も早い。木星船団への取材で行った木星から帰ってきたところ、ズム・シティで開かれる一年戦争記念館のWB展に協力することになっており、ロゼ・ヤカモトの案内で展示物を見て回る。

ロゼ・ヤカモト (ろぜやかもと)

一年戦争記念館のWB展のプレオープンでカイ・シデンを案内するガイド役の女性。仕事はガイドだけでなく、カイが指摘したことを記憶し本部に報告することも含まれている。最初は無表情で事務的に仕事をこなしていたが、カイと一緒に仕事を続けていくうちに感情を表に出したり、「何事に対しても無関心でいるのはいけない」と思うようになる。 本名は「リゼ・ヤカモト」で、「ロゼ・ヤカモト」は姉の名前。姉は一年戦争記念館の開催に反対し、イベントの内部を偵察するためにガイドになったのだが、途中で開催反対デモに参加することになったため、妹と交代した。

ウォン・リー (うぉんりー)

カイ・シデンとロゼ・ヤカモトが食堂で出会った男性。カイとは顔見知りで、戦略や戦術を研究している連邦軍の組織である「サナリィ」と自分が勤める「アナハイム・エレクトロニクス」の現状や、一年戦争記念館開催の裏事情をカイに語る。サイド3の24バンチ「タイガーバウム」に通いつめた飲茶の店がある。

ロイ・ユング (ろいゆんぐ)

一年戦争記念館で展示されるジオン側のモビルスーツのうち、約4分の1を私物から提供したモビルスーツマニアの男性。展示物の監修に来ていたが、あまりにもひどい出来栄えだったため兵器関係のオブザーバーを買って出る。しかしそれでも満足できず、結局はすべての展示物を見ることとなった。周囲からは「将軍」と呼ばているが、軍の上層部とコネがあり、将軍の称号を金で買ったとも言われている。 またサイド4の「NEWコロニー建造計画」でコロニー建造権利を得た業者と軍上層部との仲介役をしているという噂もある。

バムロ曹長 (ばむろそうちょう)

ロイ・ユングのお目付け役。モビルスーツの知識はすごいが動かすことができないロイをサポートし、一年戦争記念館を手伝っている。一年戦争ではジオン軍人として戦った。ジオン側のフロアを見て、一年戦争記念館の危険性を口にする。

コウ・シュウゲン (こうしゅうげん)

一年戦争記念館を取り仕切る敏腕プロデューサー。若いながらいくつものイベントやCMを任されており、一流企業からの信頼も厚い。

その他キーワード

一年戦争記念館 (いちねんせんそうきねんかん)

宇宙世紀0079にジオンが地球連邦に起こした独立戦争、通称「一年戦争」の歴史を展示したイベント。構想から7年かかっており、ジオン発祥地であるサイド3で開催され、運営は地球連邦が担当する。一年戦争で活躍したモビルスーツを展示した大展示会やWB展など、さまざまな催しがある。開催のかなり前から長い列ができており注目度は高い。 しかし「地球連邦が犯した過ちを賛美するだけの低俗なイベント」として開催反対を訴える人間もそれなりに存在する。

WB展 (ほわいとべーすてん)

一年戦争記念館最大の目玉となる展覧会。一年戦争でア・バオア・クーに残された戦艦「ホワイトベース」から回収した遺留品を、機密解除に伴い地球連邦政府全面協力のもと初めて一般公開している。

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