水滸伝

水滸伝

中国の伝奇物語『水滸伝』を漫画化した長編作品。北宋末期、天然の要塞「梁山泊」に集まった百八人の好漢(英雄)たちが、悪徳政治に対抗して戦いを繰り広げる大河歴史アクション漫画。横山光輝の最初の歴史長編マンガである。『水滸伝』の「百二十回本」と呼ばれるバージョンをかなり忠実に漫画化しているが、少年誌に掲載されたため、原作の残虐表現などは、かなり抑えられている。

正式名称
水滸伝
作者
ジャンル
大河史劇
レーベル
潮漫画文庫(潮出版社)
巻数
全6巻
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概要

中国北宋末期の徽宗皇帝の時代、悪徳役人や不正だらけの世の中で、武力と義侠心に富んだ者たちが、私欲を満たそうとする悪徳官吏や富裕者の理不尽な行いのせいで、アウトローの世界に向かわねばならなくなる。このような好漢(英雄)たちが、水に囲まれた天然の要塞「梁山泊」に一人また一人と集まり、やがては頭目百八人、兵力三万人の一大勢力となって行く。

終盤には悪徳政治のみならず、国家の危機にも立ち向かう。

登場人物・キャラクター

序盤には登場しない。東渓村の庄屋で、剛毅な侠客として名を知られ人望もある人間。政府に送られる巨額の賄賂強奪の話に乗り、呉学人・阮三兄弟・一清道人らと実行する。これが元で梁山泊に入る。それまで梁山泊のリ... 関連ページ:晁蓋

序盤には登場しない。済州の役人で、面倒見がよく誰からも愛される男だった。晁蓋の犯罪を密告されるが、見て見ぬふりをして晁蓋らを逃がす。その後梁山泊よりお礼の手紙をもらうのだが、これを密告されそうになり、... 関連ページ:宋江

宋国軍(禁軍)の司令官。元はチンピラであったが、遊びが上手だったのを徽宗皇帝に気に入られ、いつしか宋国の政治を行う四奸臣の一人となる。賄賂を集め、兵隊を私用に用い、自分勝手な人事を行う、『水滸伝』最大... 関連ページ:高きゅう

横山『水滸伝』に最初に出てくる好漢。高きゅうの追手から逃げた禁軍師範の王進が、宿を借りた庄屋の息子で、棒術を自慢していたが王進と戦って負け、以後、半年にわたって王進の指導を受ける。その後、山賊と戦って... 関連ページ:史進

横山『水滸伝』ふたりめの好漢。史進が旅先で会った憲兵(この当時の名前は魯達)。酒場で泣いていた親子の頼みを聞いて悪徳肉屋を懲らしめに行くが、やりすぎて殺してしまう。殺してしまっては罪に問われるので逃亡... 関連ページ:魯智深

魯智深が菜園の番人をやっていた時に知り合った。禁軍の教師だったが、妻が高きゅうの息子に言い寄られ、断ると林冲は罠にはめられ、罪人として流刑になる。魯智深に助けてもらいながら進むうち、流罪先の滄州の有力... 関連ページ:林 冲

原典では呉用(智多星呉用)であるが、横山『水滸伝』では呉学人以外の表記はない。晁蓋の同郷で、晁蓋が十万貫の賄賂を強奪して悪徳官吏に一撃を与えた際、策略を担当した。その後、晁蓋や阮三兄弟らと梁山泊入りし... 関連ページ:呉 学人

一清 道人

原典では公孫勝(入雲竜公孫勝)であるが、横山『水滸伝』で一清道人以外の表記はない。姿も原典では道教の道士の格好だが、この作品中ではずっと剃髪した僧侶のように描かれるなど、原典との違いが見られる。晁蓋の十万貫強奪に参加し、そのまま梁山泊に入った。仙人である羅真人の弟子で、様々な幻術を用いる。

阮三兄弟

阮小二(げんしょうじ)・阮小五(しょうご)・阮小七(しょうしち)。兄弟で漁師をしており、水中での活動が得意。晁蓋の賄賂強奪に参加し、三人とも梁山泊に入る。高きゅうが私的な恨みで官軍に梁山泊を襲わせた時も、阮三兄弟は水軍の指揮をとったり、官軍を水に引きずり込んだりと、大活躍を見せた。

由緒ある家柄の人間で、広大な屋敷に住む人格者。人望も非常に厚かった。流刑の途中の林冲を助けるなど、梁山泊との縁も深い。が、高きゅうのいとこで高唐州知事の高廉とその義弟に、理不尽な理由で父を殺される。柴... 関連ページ:柴進

弓の名手で、その命中精度は非常に高い。清風塞の司令官で、文官で賄賂で地位を得た劉高と仲が悪かった。宋江とは昔からの友人で、宋江が殺人を犯したとき彼を迎え入れる。しかし劉高の策略でふたりとも捕まってしま... 関連ページ:花栄

戴宗

一日に百里を走る術を使う。宋江が逮捕され入れられた江州の牢の役人。李逵は子分。呉学人の友人で、宋江の面倒を見る。宋江が酒場で起こした事件の処理でその術を使って大活躍し、結局、江州の牢にいられなくなり梁山泊に入った。

最初に戴宗が本名を紹介したあとは、ずっと鉄牛と呼ばれ続ける。色の黒い大男で怪力、物事を深く考えるのが苦手で、二丁の斧を持って何かというと大暴れする。戴宗と一緒に梁山泊入りする。泳ぎが苦手で、水練に長け... 関連ページ:李逵

扈三娘

作中では一丈青と呼ばれることが多い。梁山泊を滅ぼし、名を世に広めげようとした祝家荘の美女剣士。梁山泊の捕虜となるが、祝家荘の大将祝朝奉に見捨てられる。やがて梁山泊の策で祝家荘の城は内部から焼かれて滅び、扈三娘は梁山泊に入る。

呼 延灼

高きゅうが命じた梁山泊討伐軍の総司令官。戦闘中は不気味な仮面をつけ、ニ本の鞭(べん)を持って闘う。また、連環馬と呼ばれる、鎧で覆った三十騎を横一列に鎖でつないだ強力な騎馬隊を使ったり、轟天雷が作った大砲で砲撃する。

北京一の金持ちで、武力も知力も優れている。晁蓋のあとに梁山泊の頭領になった宋江は、もっと能力の高い人間に頭領の座を譲ろうと思っていたところ、旅の僧に盧俊義の話を聞き、どうしても彼に梁山泊を治めてほしい... 関連ページ:盧俊義

プロローグに登場する政府の高官。本編が始まる数十年前、仁宗皇帝は疫病を終息させるための祈祷を龍虎山の虚靖仙人に頼むよう、洪大将を使者として向かわせた。童子の姿の仙人に会い、どうにか使命を果たした洪大将... 関連ページ:洪大将

場所

梁山泊

中国東部にある(現在の山東省済寧市)、沼地と水路に守られた天然の要塞である。近くに梁山という山があったため梁山泊という名になった。ピーク時は百八人の頭領と三万の兵力を抱えていた。

ベース

水滸伝

書誌情報

水滸伝 全6巻 潮出版社〈潮漫画文庫〉 完結

第1巻 百八星 飛翔の巻

(2002年1月発行、 978-4267016219)

第2巻

(2002年3月発行、 978-4267016226)

第3巻

(2002年5月発行、 978-4267016233)

第4巻

(2002年7月発行、 978-4267016240)

第5巻

(2002年9月発行、 978-4267016257)

第6巻

(2002年11月発行、 978-4267016264)

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