汐風と竜のすみか

汐風と竜のすみか

『君は春に目を醒ます』などで知られる縞あさとによる連載作品。舞台は、竜人の住む地として観光地化されている現代日本の港町「篭崎」。父親の死をきっかけに、篭崎に住む叔父の汐田慈治に引き取られた女子高校生の円山瑞花が、叔父の家に下宿する同い年の竜人の少年、墨浦天辰と共に暮らしながら、次第に心を通わせていく姿を描いた青春ラブファンタジー。白泉社「LaLa」2024年12月号から連載。「このマンガがすごい!2026」オンナ編で第5位に選出。

正式名称
汐風と竜のすみか
ふりがな
しおかぜとりゅうのすみか
作者
ジャンル
ファンタジー
 
ラブコメ
レーベル
花とゆめコミックススペシャル(白泉社)
巻数
既刊2巻
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篭崎に伝わる竜人伝説

本作の舞台は現代の日本であり、竜人は決して一般的な存在ではない。しかし、篭崎には古くから、土地の娘と竜が結ばれて子をもうけたという伝説が伝わっている。そのため、篭崎にルーツを持つ者の中には、まれに皮膚に鱗が生えていたり、特殊な能力を持つ者が生まれることがある。彼らは「竜人」と呼ばれ、単なる伝承の存在にとどまらず、篭崎には竜人の研究を目的とした施設も設けられている。

仮の宿で育まれるラブファンタジー

円山瑞花と墨浦天辰の共通点は、二人ともに汐田慈治の家をあくまで「仮の宿」としてとらえているところにある。瑞花は慈治の厚意に感謝しつつも、いつまでも頼り続けるわけにはいかないと考えており、いずれはこの家を去るべき「よそ者」であることを自覚している。一方、天辰もまた慈治の血縁者の中に紛れ込んだ部外者として、どこか遠慮がちに生活している。本作では、似たような疎外感を抱える二人が互いの寂しさに触れ、意図せず慰め合う時間が、やがて二人にとってかけがえのないものへと変わっていく。

登場人物・キャラクター

円山 瑞花 (まるやま みずか)

高校2年生の女子。4月3日生まれ、身長は158センチ。薄い茶色のセミロングヘアにしている。父親の死をきっかけに、篭崎で竜人の研究をしている叔父の汐田慈治に引き取られ、そこで竜人の少年の墨浦天辰と同居生活が始まる。クラスで人気のある天辰といっしょに暮らしていることや、孤立を好む竜人の少女の帆苅紅と親しくなったことから、クラス内では浮いた存在となり、友人はいない。一方で、人間と竜人の能力差について無知なため、竜人に対しても対等に接しており、その姿勢が彼らから好意的に受け入れられている。

墨浦 天辰 (すみうら てんしん)

高校2年生の竜人の少年。7月29日生まれ、身長は175センチ。黒髪に金色の瞳を持ち、右目の下に泣きぼくろが特徴的だが、皮膚の一部には竜の鱗のような模様が見られる。円山瑞花と同じ高校に通っており、ぶっきらぼうな性格ながら女子生徒からは人気が高い。篭崎の竜人伝説に登場する竜を祀る墨浦神社の養子で次男だが、家庭環境の悪化によって汐田慈治の家に下宿している。ほかの竜人たちよりも竜の血が濃く、幼なじみの竜人の真渕櫂理からは、半ば信仰に近い敬意を向けられている。

書誌情報

汐風と竜のすみか 2巻 白泉社〈花とゆめコミックススペシャル〉

第1巻

(2025-04-04発行、978-4592230656)

第2巻

(2025-09-05発行、978-4592230854)

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