ズボラの義弟と潔癖症の義姉の共同生活
両親の再婚により、一つ屋根の下で暮らすことになったズボラな義弟、司と、重度の潔癖症である義姉、ましろ。性格が正反対の二人が、恋愛要素を交えながら真の家族へと成長していく姿を描いている。掃除のたびに恍惚(こうこつ)の表情を浮かべるましろと、それに戸惑いながらも振り回される司のコミカルな日常が、本作の大きな魅力となっている。
豆知識満載のお掃除コメディ
本作には、実用的なお掃除テクニックが随所に散りばめられている。掃除のスペシャリストであるましろが、「軍手を使ったトイレ掃除」や「茶殻を活用した畳の手入れ」など、すぐに試してみたくなる豆知識を次々と実演して見せる。さらに、ましろが時おり口にする掃除にまつわる言葉遊びも盛り込まれており、コメディを楽しみながら自然と掃除の知識が身につく内容となっている。
ボーイッシュなもう一人のヒロイン
本作のラブコメを彩るもう一人のヒロインが、司の幼なじみの荒井透子。透子はボーイッシュな雰囲気とパンクファッションが特徴で、司に対して一途な思いを抱いている。しかし、司の鈍感さもあってなかなか気持ちを伝えられず、高校生になるまで気兼ねのない親友という心地よい関係に甘んじていた。ところが、司の母親の再婚により義姉のましろと同居を始めたことがきっかけで、透子は大胆な行動に出るようになる。その行動が大きな波紋を呼び、物語の恋愛模様の中心的な役割を担うことになる。
登場人物・キャラクター
清家 司 (せいけ つかさ)
高校1年生の男子。年齢は15歳。母親の露乃の再婚により、ましろの義理の弟となった。旧姓は古屋で、異母妹に7歳の古屋つぐみがいる。性格は良くも悪くも大ざっぱで、片付けが苦手。目つきの悪さやデリカシーのない言動から、女子には敬遠されがち。同居を始めた当初は、極端な潔癖症であるましろに振り回されることが多かったが、共に生活するうちに彼女の影響を受け、今では自発的に掃除に取り組むようになった。最近では、聞きかじった掃除の豆知識を披露することもある。恋愛には鈍感で、幼なじみの透子からの長年の好意にまったく気づいていなかった。ましろに対しても、初対面で「綺麗な人」だと感じたものの、その気持ちが恋心だと自覚するまでには長い時間を要した。
清家 ましろ (せいけ ましろ)
高校2年生の女子。年齢は16歳。父親の博の再婚により、司の義理の姉となった。超がつくほどの潔癖症で、握手をする前には相手に手洗いを求めるほど徹底している。豊富な知識とプロ顔負けの技術を駆使し、あらゆる汚れを完璧に落とすことに独特の快感を覚えている。掃除中に見せる恍惚とした表情は、司をいつも呆れさせている。また、突然掃除にまつわる言葉遊びやダジャレを口にしては、司を困らせることも多い。実母を病気で亡くして以来、家事全般を担ってきた経験が、現在の潔癖症の原点となっている。
書誌情報
汚物は消毒です 全7巻 小学館〈サンデーうぇぶり少年サンデーコミックス〉
第1巻
(2017-06-12発行、978-4091276131)
第2巻
(2017-09-12発行、978-4091278258)
第3巻
(2017-11-10発行、978-4091278951)
第4巻
(2018-02-09発行、978-4091281098)
第5巻
(2018-05-11発行、978-4091282866)
第6巻
(2018-07-12発行、978-4091284051)
第7巻
(2018-09-12発行、978-4091284914)







