流星たちに伝えてよ

流星たちに伝えてよ

登場人物たちの人間関係を主軸に、確執や復讐などの重いテーマを描くヒューマンドラマ。1話完結のオムニバス作品で、それぞれのエピソードには、共通して「~伝えてよ」というタイトルが付いている。

正式名称
流星たちに伝えてよ
ふりがな
りゅうせいたちにつたえてよ
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ
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概要・あらすじ

大沢は子供の頃の夢を叶えて漫画家になっていた。しかし締め切り前日、いつもの癖で掃除を始めてしまい、まったく作業を進めることができずにいた。掃除を終えた大沢は、原稿から逃げるように、子供の頃の思い出の場所である秘密基地へと向かう。そこで子供の頃の親友で、漫画家を目指すきっかけを作ってくれた岩下進一と再会する。

久しぶりの再会を喜ぶ大沢だったが、岩下の様子がおかしいことに気づく。(エピソード「友達に伝えてよ」)

登場人物・キャラクター

大沢 (おおさわ)

エピソード「友達に伝えてよ」に登場する。漫画家の男性。小学生時代、岩下進一のちょっとした一言をきっかけに、漫画家を目指すようになった。そのため、道を示してくれた岩下には今でも感謝している。締め切り前日に大掃除を始めてしまう変な癖を持っている。

ヤン

エピソード「お花畑で伝えてよ」に登場する。Y族の生き残りの少年。M族に両親を殺された過去がある。そのためM族に対する復讐の念に取り憑かれており、両親の仇であるM族を殺すために、シンゴの車をジャックする。

中村 (なかむら)

エピソード「仲間たちに伝えてよ」に登場する。月航船「かぐや」を設計した男性。しかし「かぐや」が墜落してしまった際、親友で同僚の西崎に墜落の責任を押しつけてしまう。そのことを今でも後悔しており、責任を感じている。

アリア

エピソード「流星たちに伝えてよ」に登場する。10年前にアリアの父親を亡くしてから、心を閉ざしてしまった女子高生。その一件以来、アリアの母親とその連れ合いを避けるようになり、家族の仲は悪い。

岩下 進一 (いわした しんいち)

エピソード「友達に伝えてよ」に登場する。大沢の友人の男性。小学生の頃から物知りで、幅広い知識を身につけている。中学生になって受験勉強で忙しくなったことで付き合いが悪くなり、以降は大沢と疎遠になっている。

芦原 (あしはら)

エピソード「先生に伝えてよ」に登場する。教師である立花に恋をしてしまった女子高生。純真でまっすぐな性格の持ち主。立花によると、「高校生の頃の自分に似ている」とのこと。胸が非常に大きい。

立花 (たちばな)

エピソード「先生に伝えてよ」に登場する。芦原が片想いしている男性教師。高校時代に女性教師の赤羽に片想いをしていたことがある。そんな過去の自分に芦原の姿を重ね、彼女の告白を断っている。胸が大きい女性が嫌い。

赤羽 (あかばね)

エピソード「先生に伝えてよ」に登場する。英語担当の女性教師。立花が高校時代に片想いしていた。優しい性格で、屋上でタバコを吸っていた立花に対しても、軽い注意程度で済ませた。男運が悪く、変な男に引っかかりやすい。

ミネア

エピソード「お花畑で伝えてよ」に登場する。移動中のヤンとシンゴを助けたM族の少女。復讐の念に取り憑かれたヤンを癒そうと尽力する。自分たちのことを面白おかしく記事にしようとするシンゴに対しても施しを与えるなど、相手が罪悪感にかられてしまうほどの心優しい性格。

シンゴ

エピソード「お花畑で伝えてよ」に登場する。カメラを持って戦場を行き来する記者の男性。Y族とM族の確執に目をつけ、ヤンと行動を共にする。戦争を金のなる木としか考えていない。

西崎 (にしざき)

エピソード「仲間たちに伝えてよ」に登場する。かつて中村の同僚だった男性。西崎那茶の父親。同僚だった中村たちに月航船「かぐや」の墜落事故の責任を押しつけられ、自殺に追い込まれた。

西崎 那茶 (にしざき なさ)

エピソード「仲間たちに伝えてよ」に登場する。西崎の息子。父親が、中村たちに墜落事故の責任を押しつけられて自殺した。中村たちが勤める会社の清掃員として働いている。自閉症を患っており、子供の頃から非常に絵が上手かった。周りからは、何を考えているのかわからない人物と見なされている。

中村の上司 (なかむらのじょうし)

エピソード「仲間たちに伝えてよ」に登場する。中村や西崎の上司の男性。月航船「かぐや」の設計図段階での不備を認めながら、それらを黙殺し、部下に全責任を押しつけた人物。過去から学ばず、同じ失敗を繰り返そうとしている。

アリアの母親 (ありあのははおや)

エピソード「流星たちに伝えてよ」に登場する。アリアの母親。素行不良気味のアリアを心配している。娘を何とか元気づけようと、知り合いの協力で、アリアの父親が生前残した日記を手に入れる。

アリアの父親 (ありあのちちおや)

エピソード「流星たちに伝えてよ」に登場する。アリアの父親。仕事中も、アリアの母親とアリアと3人で過ごすことばかりを考えている親バカ。月への旅行の最中に事故に遭ってしまうが、その冷静さから、乗客たちのメッセージを地球に送る方法を思いつく。

イルマ・ケイ (いるまけい)

エピソード「流星たちに伝えてよ」に登場する。月航船の乗務員を務める女性。臆病なため、月航船が事故に遭った際にもただ怯えてばかりいた。先輩のセシリア・ニコに抱きしめられて心を落ち着かせ、乗務員としての本分を取り戻す。心優しい性格の持ち主で、自分がしてもらったと同じように、乗客たちを抱きしめて安心させた。

セシリア・ニコ (せしりあにこ)

エピソード「流星たちに伝えてよ」に登場する。月航船の乗務員。イルマ・ケイの先輩にあたる女性。危機的状況にも関わらず、震える身体で後輩のイルマを抱きしめ、安心させる心優しい性格の持ち主。両親の反対を押し切って乗務員の仕事を始める、という芯の強さも持ち合わせている。

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