概要・あらすじ
中学出版の人事部で働いている大槻あこ。30歳の誕生日を迎えたのにいまだに処女だ。妹からもこのままでは一生処女で終わっちゃうよと心配されている。いままで付き合った彼氏とは、ベッドまで行ってもあこが萎縮してセックスできず、それが原因で別れていた。処女だというコンプレックスは年々大きくなるばかりで、早く解消したかった。ある日、ひそかに憧れていた仕事相手でユーナビの男性社員・天野と飲みに行ったあこは、天野に誘われてホテルに行く。彼とのセックスは痛くて苦しいだけのものだったが、やっと処女を捨てることができた。しかし、天野は30歳でまさか処女だったとはとあこを笑い、付き合うつもりはないとあこを突き放した。そんなあこに思いを寄せる人事部の後輩・新田は、あこのことをずっと見ており、天野から酷いことを言われ、固まっていたあこの手助けをする。新田は「天野さんって大した男じゃないですね」とあこが捨てゼリフを言えるように誘導した。そして天野から離れたあと、新田はあこに告白する。あこは「もう誰ともセックスするつもりはないから」と断ろうとしたが「セックスしない条件でいいから付き合いたい」と新田は真剣なまなざしであこに訴えかけた。口は悪いが仕事も天野のこともさりげなくフォローをしてくれ、自分のことをしっかり見ていてくれる新田にしだいに惹かれていくあこ。こうしてあこはセックスしないことを条件に新田と付き合うことを決める。
登場人物・キャラクター
大槻 あこ (おおつき あこ)
中学出版人事部採用担当で、30歳の女性。付き合った彼氏は何人かいたものの、いざベッドへ行くと萎縮してセックスができず、それが原因で別れていた。処女だということがずっとコンプレックスだった。30歳の誕生日に憧れていた天野と一夜を共にし、処女を捨てる。髪型は肩までのストレート。酒好きの妹がおり、よくしじみ汁を作ってあげているなど、妹思いで家庭的。会社には栄養バランスのとれた手作りの弁当を持参する。あまり自分のわがままを言えないタイプ。
新田 (にった)
大槻あこと同じ中学出版人事部に所属する後輩男性。耳が隠れるくらいの長さの前髪を真ん中で分けている。通りすがりの女の子が噂するくらい、華のあるイケメン。腹黒くて口も悪いが、あこのことをよく見ている。中途採用の面接の時に、緊張していた自分にアドバイスをくれたあこのことが気になっている。
天野 (あまの)
就職ナビ会社ユーナビの社員男性。大槻あこの会社から採用ホームページや就職セミナーの仕事を請け負う。毛先を遊ばせた髪型でややつり目。あまり表情を表に出さない。あこがひそかに憧れていた人で、付き合うつもりもないのにあこをホテルに誘う。
書誌情報
清くふしだらな僕ら 4巻 小学館〈フラワーコミックス〉
第1巻
(2022-02-10発行、 978-4098715961)
第2巻
(2022-10-07発行、 978-4098718061)
第3巻
(2023-06-09発行、 978-4098721160)
第4巻
(2024-02-08発行、 978-4098725175)