概要・あらすじ
昼メロ専門の売れない女優エスターのもとに、オークランドからヒッチハイクできたと言う少年アーサーが訪ねてくる。とまどうエスターは、少年の仕草や名前から離婚した夫に引き取られたまま生き別れになった息子だと知る。家事ができないエスターに代わり身の回りの世話をしはじめた息子は、撮影スタジオの見学をするうちに、母の売り込みを始める。
愛情の示し方にとまどうエスターだったが、オークランドでも放映される番組の端役を射止め、息子のためにも前向きに生きていこうと決意する。
登場人物・キャラクター
エスター・ウィリアムス (えすたーうぃりあむす)
昼メロ専門の売れない女優。公称29歳だが、実際の年齢はもう少し上。オーディションに落ちると、ド派手な格好でクラブで騒いで忘れようとする。愛する人が自分のもとを去ってしまうのではないかという不安が常に頭から離れないでいる。結婚していたことも、息子がいることも世間には内緒にしている。
アーサー・ダグラス (あーさーだぐらす)
明るい色のクセ毛の少年。14歳。2歳のころに生き別れた母親に会うため、オークランドからヒッチハイクでやって来た。料理上手で家事全般が得意。父親がアルコール依存症で死んだとウソをつき、エスターの付き人を願い出る。
マイケル
昼メロのプロデューサー。スタジオ撮影見学中のアーサーの世慣れた感じに好感を持ち、子ども向け番組『スクール・ディズ』にアーサーを抜擢する。
シド
アーサーの父親で、エスターの元夫。西部でスーパーマーケットを4つ経営しており、母親は死んだとアーサーに言い続けていた。離婚前はエスターとともに役者をしていた。
ケネス・リー (けねすりー)
エスターの良き隣人。小説家。アーサーが作るフルコースのファン。