番長惑星

番長惑星

パラレルワールドへ移動した等々力竜が特殊な力を得て、人類を陰から支配する存在と戦う物語。石ノ森章太郎の『原始少年リュウ』、『リュウの道』を加えた「リュウ三部作」の現代編にあたる最後の作品。

正式名称
番長惑星
ふりがな
ばんちょうわくせい
作者
ジャンル
バトル
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概要・あらすじ

パラレルワールドに移動してしまい、もうひとりの自分と合体したことで特殊な力を持った等々力竜は、ふたつの世界で人類を密かに支配すると戦う。

登場人物・キャラクター

等々力 竜 (とどろき りゅう)

パラレルワールドの交差点に落ち、2つの世界の等々力竜が合体したことで常人を超えた力を得る。中学生。ひそかに人類を支配する影の存在に気付き、仲間たちを集めて反撃を始める。軍資金を得るために、健康飲料会社を乗っ取り、社長になった。自分たちのグループを飛竜組と名乗ることもあるが、固定化された名称があるわけではない。 片方のパラレルワールドの両親は、影によって抹殺された。

左巻 ツトム (さまき つとむ)

『番長惑星』に登場する人物。等々力竜のグループの頭脳。最初は、自分の興味のためにリュウのそばについていた。中学生。リュウたちの会社の経営を担当し、着実に成長させている。

五井 四狼 (ごつい しろう)

『番長惑星』に登場する人物。等々力竜の仲間。五井財閥の御曹司であるが無類のケンカ好き。身体の一部を機械化しており、手足に電磁メスやマシンガンを仕込んでいる。ケンカの勲章として、わざと顔にキズを残している。高校生。

秋津 久美 (あきつ くみ)

『番長惑星』に登場する人物。等々力竜のクラスにやってきた転校生。リュウの世界から突然消えたマヤ族の一員。リュウとともに影と戦う。すぐに服を脱いだり、意味深な発言でリュウを翻弄する。

伴 太郎 (ばん たろう)

『番長惑星』に登場する人物。等々力竜のグループの一員。身近な材料で爆弾を製造する技術を持つ。父親をロボット警察官に殺され、報復のためにパトカーを爆破。追われているところをリュウに助けられ、グループに参加した。リュウのことをオヤブンと呼ぶ。高校生と思われる。

五井 都 (ごつい みやこ)

『番長惑星』に登場する人物。五井四狼の妹。近づいてくる男をボーイフレンドにするが、すぐに振ってしまう。等々力竜が気に入ったが、なかなか素直になれない。

風祭 一 (かざまつり はじめ)

『番長惑星』に登場する人物。新聞記者だったが、世の中の陰に隠れている存在について取材を始めると会社をクビにされた。その後は個人で陰に隠れている存在うぃ追いかけている。影と戦うゲリラ、サンシャインにスカウトされ、等々力竜たちとサンシャインの連絡係になっている。

ネズミ

『番長惑星』に登場する人物。等々力竜のグループの一員。時計店、二番屋の息子でバクダンの友人。ネズミを使って諜報活動ができる。影の襲撃で片腕を失った。中学生を下に見る発言をしており、高校生と思われる。

富田 哲朗 (とみた てつろう)

『番長惑星』に登場する人物。等々力竜のグループの一員。逃げ足の速さがウリの三下。影に無差別爆弾投げ込み屋として雇われていた。影の襲撃で両足を失い、サンシャインによってジェット内蔵の義足になる。

カタメ

『番長惑星』に登場する人物。等々力竜のグループの一員。一見、美少女で女言葉を使うが男性。山奥の村で謎の光る物体を見てから、血鳥に追われて町までおりてきた。血鳥に左目を奪われ、痕を髪で隠している。山奥育ちの体術はかなりのもの。リュウが大好きだと公言している。

マリッペ

『番長惑星』に登場する人物。どちらの世界でも等々力竜のガールフレンド。髪を頭の両耳の上で結んでいる。リュウと影の戦いには無縁。

悪魔鳥 (さたん・ばーど)

『番長惑星』に登場する謎の生物。コウモリのような翼と長いくちばしと尾を持つ真っ黒な鳥のような姿をしている。「悪魔鳥が飛ぶ夜は闇の使い魔が現れる」と言われ、事実、悪魔鳥の飛来後に一つ目の巨人八つ目猫血鳥などが出現することが多い。正体は鳥の扮装で飛んでいた影のメンバー。

集団・組織

(しゃどう)

『番長惑星』に登場する集団。二つのパラレルワールドを陰から支配している謎の存在。等々力竜たちは影と呼んでいるが、彼らがそう名乗ったわけではない。正体についてハカセはマヤ族ではないかと主張したが、マヤ族のポルノから宇宙からの侵略者という主張がなされた。その後、天魔城のロボット兵団からは第五惑星人との説明もあったが、ギゼーのピラミッド内部の遺産により、さらに遡ると第3のパラレルワールドからの流刑人の子孫だと判明する。 リュウにより、一部は元の世界に戻ったが、リュウの元の世界にはまだ逃亡者が残っている。

場所

パラレルワールド

『番長惑星』に登場する用語。「多重世界理論」で主張される、時間と空間がわずかにズレた世界。同じような人と物が存在するが、微妙に異なる部分がある。等々力竜はそうした2つの世界の同一人物が合体してしまった特異な存在である。この2つの世界はマヤ族の消滅の頃から歴史の差異が大きくなっていた。片方ではロボット技術が発展し、もうひとつでは宇宙開発が進んでいる。

その他キーワード

殺人許可証 (さつじんきょかしょう)

政府の殺人局に理由などを申請して、正当だと認められると交付される。ただし、狙われる相手にも認可報告と殺人許可証が自動的に交付される。リュウの日頃のケンカ相手が決闘を理由に殺人許可証を申請したため、リュウにも交付された。

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