概要・あらすじ
かつて柔道の名門だった伊手高校に入学した林田亀太郎。柔道部の2年はゼロ、3年は卒業となる6月に、林田は柔道部部長に指名されるのだった。かつての名門柔道部の復活に燃える林田だったが、残った部員は5人。クセモノ揃いの柔道部に、林田が思い焦がれてる森桃里がベリ子に連れられて入部してきた。
林田たちが2年に進級し、新入生も入部してくる。
登場人物・キャラクター
林田 亀太郎 (はやしだ かめたろう)
1年の6月に伊手高校柔道部部長となる。マンガ『柔道バカ一代』を読んで感動し、柔道をやるようになった。中学では剣道部に入っており、初段の腕前を持つ。悲観した妄想ばかりをしている。
森 桃里 (もり ももり)
井手高校入学後、べり子に誘われるままいくつもの部活に入部。柔道部もべり子に誘われて見学に行くが、柔道部の濃い面子の掛け合いに惹かれマネージャーとして入部。2年になり、新入部員、中山朔美の練習相手をするために選手に転向。父親がが元プロレスラーで、鍛えられていたため運動神経抜群。 ド近眼で、コンタクトや眼鏡がないと何も見えない。
皮村 薫 (かわむら かおる)
伊手高校柔道部部員で、いつもエロ本を持ち歩いているスケベ。スカートめくりなどもするが、林田の桃里への気持ちを察していて、陰ながらサポートをする。
藤原 虎呂助 (ふじわら ころすけ)
井手高校柔道部部員。ちょんまげ頭で、「ちょんまげ番長」と他生徒に呼ばれていたこともある。ちょんまげを自由自在に操り、物をつかんだり、回転させて空を飛んだりできる。このちょんまげは「チョメジ」と呼んでいる。
三浦 単一 (みうら たんいち)
井手高校柔道部。頭が極端に大きい。とにかく寝てばかりいる。起こそうとすると、寝起きの悪さから噛みつくなど暴れる。
東 菊千代 (あずま きくちよ)
井手高校柔道部。イケメンで女子人気も高い。しかし、実は美男子好きのゲイ。林田のことも気に入っている。寝技の練習の時のみ練習に現れる。2年進級後、アイドルグループ「Compass」の一員になり芸能界デビューを果たした。
綾川 苺 (あやかわ いちご)
井手高校柔道部。お金持ちのお嬢様。派手な服が好きで、柔道着もフリルのついた特注品。
中山 朔美 (なかやま さくみ)
井手高校柔道部で、林田の1年後輩。林田が中学時代に在籍した剣道部の後輩であり、林田のことを追いかけて柔道部入部。林田に恋していたが、森と林田の関係を知り、身を引いて応援にまわる。柔道部次期部長。
愚地 よしお (おろち よしお)
井手高校柔道部で、林田の1年後輩。柔道好きだが、非力な男。
春迫 乙蔵 (はるさこ いつぞう)
井手高校柔道部で、林田の1年後輩。体格の良さで、額に大きな傷がある。これは背が高いために、梁によくぶつけて傷となってしまった。見た目から不良と思われ、孤立していたところを、中山朔美に連れられ入部。中学時代は野球で全国制覇をした。
斎藤 真 (さいとう まこと)
井手高校柔道部で、林田の2年後輩。
山本 のり子 (やまもと のりこ)
井手高校柔道部で、林田の2年後輩。漫画家志望のマネージャー。変わった人間になりたいと思っている。
場所
県立井手高校 (けんりつ いでこうこう)
県下随一の進学校。県大会優勝などの輝かしい実績を誇った柔道部は部員も少なく廃部の危機に瀕している。本校舎と離れの校舎(通称隔離棟)があり、普段行き来はない。