瞳のカトブレパス

瞳のカトブレパス

日本の古都K都を舞台に、左目に伝説の魔物カトブレパスを飼う少年志村時生と、祅魔との戦いを描く。

正式名称
瞳のカトブレパス
ふりがな
ひとみのかとぶれぱす
作者
ジャンル
バトル
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概要・あらすじ

日本の古都、K都には人を食らう祅魔が潜んでいる。ある日、K都在住の女子高生ミーコは祅魔に襲われるが、左目にカトプレパスを飼う少年、志村時生に救われる。この一件でミーコ時生に興味を持ち、彼と行動を共にするようになる。

登場人物・キャラクター

志村 時生 (しむら ときお)

16歳の少年。左目に、見ている物の時間を止める能力を持つ祅魔カトブレパスを宿し、その力で祅魔と戦う。カトブレパスの腕の力を使い、強力な一撃を放つことができるが、この力を使うにはカトブレパスとの同化を深める必要があり、体を乗っ取られる恐れが高まるというリスクがある。千年前より祅魔を封じ込めるK都守護家の1つ、志村家の第21代当主で、K都の北に位置する玄武寺に住む。 他人と目を合わせる事や人づき合いが苦手で、人に対しては顔をそむけるか、サンバイザーで左目を隠すようにして話す。アニメ好き。

岸田 美依子

K都の女子高生で、電車内にて祅魔に襲われ、志村時生に救われる。家は時生が住む玄武寺の隣だが、玄武寺に張られた結界の効果で、長年そこを無人の寺と思い込んでいた。恐がりで怪談などを恐れるが、興味のある事には首を突っ込まずにはいられない性格のため、時生と会ってからは祅魔の起こす事件にも積極的に関わろうとする。

カトブレパス

祅魔の中でも最も危険と恐れられている大祅魔で、大きな一つ目と口、二本の腕を持つ。一つ目の瞳は時計のような模様で、見ている物の時間を止めることができる。さらに、視線に込められた猛毒によって、5秒間見つめられた者は死に至る。普段は志村時生の左目に宿っており、必要に応じてその瞳の力を発揮する。 腕には祅魔を片手で切り裂くほどの力を秘めている。

ハクタク

玄武寺に住む志村時生の従者にして親代わり。身長80cmの体を衣で覆い、顔と思われる部分には「白澤圖」と書かれた札が貼られているため、その容姿は不明。祅魔や呪術に詳しい一方、なぜか自動車の運転も可能でゴールド免許を所持している。その正体は志村家が守護する結界そのものであり、登場人物中でもトップクラスの力を秘める。 この真の力を発揮する時は人間のような体型になるが、維持できる時間は極めて短い。

細美 一燈 (ほそみ かずと)

K都を守るK都守護家の一角・細美家の当主で、21歳の青年。髪に鳥型の祅魔・真朱鴗鳥を飼っており、その力で火炎を操り、空を飛ぶこともできる。好戦的で毒舌だが面倒見はよく、時生の兄貴分。時生の兄・時人とは親友だった。普段は実家の蕎麦屋朱雀庵で自ら蕎麦を打つ。

倉持 みちる (くらもち みちる)

K都を守るK都守護家の一角・倉持家の当主で、17歳の少女。高校三年生。祖母のたまきから祆魔の娑伽羅王を継承する。娑伽羅王は水を司り治癒能力を持つ祅魔だが、みちるが継承したばかりのため未熟で力も弱い。しかし、みちるが芯の強さを発揮することで娑伽羅王も次第に真価を発揮するようになる。

倉持 たまき (くらもち たまき)

K都を守るK都守護家の一角・倉持家の先代当主で、倉持みちるの祖母。71歳。祆魔の娑伽羅王を体内に飼っていたが、ギックリ腰で寝込んだ事を期に、みちるへ継承させた。娑伽羅王を継承して祅魔を倒す力は失ったが体術は今なお優れており、志村時生や細美一燈の背後を易々と取るほど。 倉持家が運営する一大グループ企業「青竜会」の会長を務める。

熾凶 (しきょう)

巨大な鎌を持つ少年の姿をした祅魔。分身である四凶を遥かに上回る力を持ち、志村時生たちを圧倒する。弱い者との戦いには興味を示さなかったが、カトブレパスの怪力を引き出すほどに同化を深めた時生と、真の姿を見せたハクタクには関心を抱いた。

開明 (かいめい)

天魔波旬に仕える祅魔で、他の祅魔に指示を出すまとめ役のような存在。身長が低く、体を衣で覆い、顔と思われる部分には暖簾のような物がかかっていると、外見上はハクタクとよく似ている。千里眼であらゆる物を見通すといわれている。

志村 時人 (しむら ときひと)

志村時生の実の兄であり、志村家の当主になるはずだったが、継承式の日に両親を含め玄武寺にいた者を皆殺しにしたと言われている。現在の時人は祅魔・天魔波旬と同化して魔道に堕ちており、K都のみならず世界を祅魔のものにしようと企んでいる。

祅魔 (よーま)

『瞳のカトブレパス』に登場する怪物の総称。志村時生によると「俗に言う妖怪や悪魔の正体」とされている。パワーやスピード等を総合的に判断され、10段階の階級がつけられている。階級は大字(5=伍、6=陸など)で書かれ、西洋の武器名で読まれる(10=拾の読みは「クーゼ(槍の一種)」など)。階級の数字が少ないほど強力な祅魔とされる。

集団・組織

叛阿弥家 (ほんあみけ)

『瞳のカトブレパス』で言及された家系。志村家・細美家・倉持家と並び、K都を守るK都守護家の一角を占める。当主の名前などは、登場する前に連載が終了したため不明。単行本2巻の、カバー下および扉絵に当主と思われる少年が描かれている。

四凶 (しきょう)

『瞳のカトブレパス』に登場する集団。天魔波旬に仕える上級祅魔で、トウテツ・キュウキ・トウコツ・コントンの四体からなる。志村時生らK都守護家の当主を抹殺しようとするが、それぞれ時生たちに敗れた。実は熾凶が作った四体の分身であり、熾凶はキュウキの中に潜んでいた。

場所

K都

『瞳のカトブレパス』の舞台となる都市。長い歴史を持つ古都とされており、京都がモデルと思われる。表向きは平和だが、通常の兵器では退治できない祅魔がと呼ばれる怪物が潜んでいる。K都の東西南北にはそれぞれK都守護家という家系が存在し、出現した祅魔を退治すると同時に、祅魔の活動を制限する結界を維持している。

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