神々の山嶺

神々の山嶺

夢枕獏原作。エヴェレスト登山史上最大のミステリー「ヒラリーより前に、遭難したマロリーが初登頂していたのではないか?」という謎を入り口に、孤高の登山家である主人公が、不可能とされる冬季エヴェレスト南西壁無酸素単独登頂に挑む姿を描く。また、登山家の生活と資金という現実に踏み込み、ネパール現地の政治、民族、生活というリアルにも迫っていく。

正式名称
神々の山嶺
作者
ジャンル
登山
関連商品
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概要

山岳写真家深町誠は、カトマンドゥの怪しげな登山用品店でマロリーの遺品と思われるカメラを発見し、カメラの発見者がビカール・サンと名乗る謎の日本人であることを知る。帰国した深町は男の正体がエヴェレスト登山隊で事件を起こし、消息を絶っている天才クライマー羽生丈二であることを知り、羽生の生い立ちから、彼の人生の軌跡を追い始める。

登山に取り憑かれ、愛も欲望も削り落とした孤高の存在である羽生に魅せられた深町は、再度、カトマンドゥに向かい、羽生の冬季エヴェレスト南西壁無酸素単独登頂の撮影に挑むことになる。

登場人物・キャラクター

主人公

49歳。天才的なクライマー。すべての中心が登山で、それ以外の価値をほとんど認めない。初登頂に固執し、他人を寄せ付けず、他人を思いやることもできない。初めて自分を慕ってくれたザイル・パートナーの岸文太郎... 関連ページ:羽生 丈二

『神々の山嶺』の語り手。山岳写真家。40歳。カトマンドゥでマロリーが1924年のエヴェレストアタックに持っていたカメラと同じ「ヴェストポケットオートグラフィック・コダック・スペシャル」を入手し、ピガー... 関連ページ:深町 誠

老シェルパ。エヴェレストに2度登頂した経歴を持つ。東京山岳会のエヴェレスト遠征にも参加するが滑落して重傷を負い、羽生に命を救われる。羽生のエヴェレスト南西壁無酸素単独登頂を支援する。 関連ページ:アン・ツェリン

羽生を英雄視して青風山岳会に入会した若者。山岳会で孤立する羽生を慕い、ザイルパートナーとなるが、北アルプス屏風岩で滑落、ザイルが切れて墜落死してしまう。この事故後、羽生は青風山岳会を退会。 関連ページ:岸 文太郎

岸文太郎の妹。兄の死にかかわる羽生の手記を託されている。羽生に想いを寄せているが、その恋は実らずに終わる。 関連ページ:岸 涼子

羽生より3歳若い単独登攀の天才クライマー。羽生とは対照的な明るく爽やかな性格の持ち主。世界で初めてマッターホルン北壁の冬季単独登攀に成功し、世界的クライマーとなる。アイガー北壁単独登攀にも成功。羽生と... 関連ページ:長谷 常雄

故買商。コータムから盗品の仏具とカメラを買い取り、「サガルマータ」に転売する。そのカメラがマロリーの物だと知って、大きく儲けようと画策するが、後に羽生と深町を支援することになる。かつてはグルカ兵として... 関連ページ:ナラダール・ラゼンドラ

羽生が16歳の時に入会した青風山岳会の会長。深町の取材に、入会当時の羽生は根性だけはあるが体力に欠ける鈍重で自分勝手な男と見られていたが、3年後には完璧登攀の才能を開花させ、日本有数のクライマーの仲間... 関連ページ:伊藤 浩一郎

青風山岳会で羽生のザイルパートナーを何度も組んでいる。深町の取材に、山にのめり込み、貧困にあえぎ、ルサンチマンをたぎらせていた羽生について語る。自己負担金が調達できず、山岳会のヒマラヤ遠征に参加できな... 関連ページ:井上 真紀夫

登山用具メーカーグランドジョラスの社員。青風山岳会を辞めた羽生をフリーのテスターとしてスカウトした。羽生とザイル・パートナーを組み、夏のアルプス3大北壁を登攀する。 関連ページ:多田 勝彦

羽生がアドバイザーとして勤めた登山用具店岳水館店主。 関連ページ:水野 治

山岳写真家である深町誠の元恋人。加倉典明に心変わりする。 関連ページ:瀬川 加代子

瀬川加代子を深町から奪ったアウトドア・ライター。冬の一ノ倉沢で雪崩に巻き込まれて死去。 関連ページ:加倉 典明

羽生が参加した東京山岳会エヴェレスト遠征隊の隊長。 関連ページ:和賀 良一

長谷常雄の遺稿集『天上の岸壁』を出版した渓流社の編集者。かつて冬季未踏だった谷川岳一ノ倉沢滝沢の重太郎スラブに挑むが、後から登ってきた長谷に抜かれ、初登を奪われ、一時は長谷を憎んでいた。 関連ページ:岩原 久弥

長谷常雄のK2遠征時のカメラマン。 関連ページ:北浜 秋介

深町が参加したエヴェレスト遠征隊の隊長。 関連ページ:工藤 英二

岳遊社のアウトドア雑誌の副編集長。 関連ページ:宮川

カトマンドゥの登山用具店サガルマータのチェトリ族店主。深町が店で購入したカメラの事情を知りたがったことから価値のある物と考え、ホテルの従業員を使って盗み出させる。 関連ページ:マニ・クマール・チェトリ

アン・ツェリンと並ぶ伝説のシェルパ。エヴェレストに3度登頂している。アン・ツェリンに羽生を託され、エヴェレスト南西壁無酸素単独登頂に協力する。 関連ページ:ダワ・ザンブー

アン・ツェリンの娘。正式な結婚はしていないが、事実上の羽生の妻。2人の間には1男1女の子供がいる。 関連ページ:ドゥマ

グルン族のポーター。盗んだ仏具と「マロリーのカメラ」をラゼンドラに売る。岸涼子を誘拐した一味。 関連ページ:コータム

ブータンからの難民。岸涼子を誘拐した一味のボス。 関連ページ:タマン・ムガル

岸涼子を誘拐した一味。 関連ページ:モハン

モデルは同名のイギリスの登山家。エヴェレスト初登頂に3度挑むが、3回目の1924年、アーヴィンと共にエヴェレストで消息を絶つ。1999年に遺体が発見されるが登頂に成功したのか否かは謎のままになっている... 関連ページ:ジョージ・マロリー

モデルは同名の登山家。1924年、マロリーのパートナーとしてエヴェレスト初登頂に挑むが、マロリーと共に消息を絶つ。 関連ページ:アンドリュー・アーヴィン

モデルは同名の登山家。1924年、マロリーの第3次エヴェレスト遠征に参加。頂上アタックメンバーには選ばれず、地質調査を行う。マロリーとアーヴィンの最後の姿の目撃者。 関連ページ:ノエル・オデル

モデルは同名の軍人。英国グルカ連隊准将。マロリーが参加した1922年の第2次、1924年の第3次エヴェレスト遠征隊隊長。マラリアで離脱し、副隊長のエドワード・ノートン大佐が隊長となる。 関連ページ:チャールズ・グランヴィル・ブルース

モデルは同名の登山家。英国第3次エヴェレスト遠征隊隊員。第1次アタック隊員となるも登頂を断念。 関連ページ:ハワード・サマヴィル

モデルは同名の軍人。陸軍大佐。ブルース准将を引き継いで英国第3次エヴェレスト遠征隊の隊長となる。第1次アタック隊員となるも登頂断念。 関連ページ:エドワード・ノートン

モデルは同名の登山家。英国第4次エヴェレスト遠征隊隊員。登頂には失敗するが、アーヴィンのピッケルを発見した。 関連ページ:ハリス

モデルは同名の登山家。英国第4次エヴェレスト遠征隊隊員。登頂には失敗するが、アーヴィンのピッケルを発見した。 関連ページ:ウェジァ

モデルは同名の登山家。ニュージーランド出身。1953年の英国エヴェレスト探検隊に参加。テンジン・ノルゲイとエヴェレスト初登頂に成功。 関連ページ:エドモンド・ヒラリー

モデルは同名のチベット人シェルパ。1953年の英国エヴェレスト探検隊に参加。ヒラリーとエヴェレスト初登頂に成功。 関連ページ:テンジン・ノルゲイ

場所

エヴェレスト

『神々の山嶺』の舞台となる世界最高峰。 関連ページ:エヴェレスト

カトマンドゥ

『神々の山嶺』の主な舞台となる都市。ネパールの最大の都市、首都。エヴェレストの玄関口で、世界的な登山、トレッキングのメッカ。 関連ページ:カトマンドゥ

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