神田ごくら町職人ばなし

神田ごくら町職人ばなし

坂上暁仁の初連載作品。江戸時代の神田ごくら町という架空の町を舞台に、桶(おけ)職人や刀鍛冶(かじ)、紺屋(こうや)、畳刺し、左官といった江戸職人たちがひたむきに仕事に向き合う姿を描いたオムニバス型式の職人ドラマ。それぞれの生業に意地と誇りをかける江戸職人たちによる伝統の手仕事が、繊細緻密な描写と圧倒的な迫力で描かれている。リイド社「コミック乱」2020年12月号から掲載の作品。宝島社「このマンガがすごい!2024」オトコ編第3位、フリースタイル「THE BEST MANGA 2024 このマンガを読め!」で第1位、「マンガ大賞2024」で第3位、第28回「手塚治虫文化賞」で新生賞を受賞。

正式名称
神田ごくら町職人ばなし
ふりがな
かんだごくらちょうしょくにんばなし
作者
ジャンル
職人・芸術家
 
その他歴史・時代
レーベル
トーチコミックス(リイド社)
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

桶職人 (おけしょくにん)

神田ごくら町で桶職人を営んでいる女性。本名は不明。お酒が大好きで、仕事終わりに一人で吞むことを楽しみにしている。仕事中はつねに冷静沈着で、客に対してもそっけない振る舞いを見せることが多い。一方で、優れた木材を瞬時に見抜く目利きの鋭さや、壊れた桶をいとも簡単に新品のように修理するなど、職人としての技量は非常に高い。また、客が持ち寄った桶を一目見るだけで、適した保存方法をアドバイスするなど、神田ごくら町の住人たちからも頼りにされている。

刀鍛冶 (かたなかじ)

神田ごくら町で刀鍛冶を営んでいる女性。本名は不明。複数の弟子を抱えている。優秀な刀鍛冶ながら、自らが仕上げた刀を持った侍が身勝手な理由で幼い子供を殺害し、侍自身も逆上した子供の父親に刀を奪われて殺されるという、痛ましい事件が発生する。それからは、予算を度外視して刀の性能のみを重視するなど、仕事に対してどこか冷めた様子を見せるようになる。その後、刀に精通している武家屋敷の旗本が「斬れすぎる」という理由から、鞘(さや)に納めて飾り置くことを選ぶほど、極めて切れ味の鋭い刀を生み出した。

書誌情報

神田ごくら町職人ばなし リイド社〈トーチコミックス〉

一巻

(2023-08-31発行、 978-4845861637)

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