笑ゥせぇるすまん

笑ゥせぇるすまん

迷い悩む現代人に、謎のセールスマン喪黒福造が快楽を提供する。しかし欲望に溺れ約束を守らないと悲惨な目にあうことになる。藤子不二雄Ⓐが'68年に『黒イせぇるまん』として読切で発表。後アニメ化の際に『笑ゥせぇるすまん』と改題される。

概要

喪黒福造が現代人のちょっとした願望をかなえてやるが、約束を破ったり忠告を聞き入れなかった場合にその代償を負わせる。「ココロのスキマ…お埋めします」と書かれた名刺を持つ謎の男喪黒福造。この男に係わった者は悲惨な末路を迎える。

登場人物・キャラクター

喪黒 福造

心に隙間がある人に近寄り、無償で奉仕または快楽を提供する。指を突き出し「ドーン!」と叫ぶのがキメポーズ。

魔の巣のマスター

喪黒福造が行きつけのバーのマスターで、ほとんど喋ることはないが、「夢のあと」の回では唯一会話をしているシーンが見られる。

頼母 雄介

会社の課長で俳優の芦田伸介に似ていることから、周囲の人達から頼りにされている。頼母もみんなの期待を裏切らないよう頑張りすぎてしまい、精神的な負担を抱えてしまう。

佐保 民夫

不動産会社のセールスマンをしているが、押しが弱い性格でほとんど契約が取れないでいる。動物園のナマケモノを見ては羨ましく思うほどの怠け者で、家でも寝てばかりいる。

青井 達夫

22歳の独身サラリーマンで、会社の同僚とも付き合いがなく、恋人もいない。仕事が終わった後、一人暮らしのアパートでテレビを見ながら食事をする孤独な生活を送っている。

浦成 平一

小学生の息子のために車の免許を取ろうと教習所に通うが、エンスト、空ぶかしばかりで一向に上達しない。教官からは怒鳴られバカにされるなど屈辱的な扱いを受ける。

石野 隆志

大の麻雀好きだが、終業後新婚の妻を放って麻雀に明け暮れた生活を反省して禁麻雀の誓いを立てる。しかし自分の意志の弱さに負けてつい雀荘へと足を運んでしまう。

熊井 勇

売れない若手イラストレーター。雑誌の編集長から「きみ自身が地味すぎるので、もっと派手になるべき」とアドバイスされている。密かに善行で新聞に載って騒がれたいという空想に耽っている。

磯部 錦一

妻と娘が一人の平凡なサラリーマン。本心はアバンチュールを求めているが、実際に行動に移す勇気がないので、週刊誌の中の大人の快楽記事で満足している。

坊田 進一

テレビタレントでクラブの女・千子と付き合っている。しかし千子から結婚を迫られているのを疎ましく思い、また別の女性とも真剣交際しているので、千子とは別れたいと思っている。

日蔭 久利

売れない漫画家で部屋代を3ヶ月も溜めこんだため大家から追い出される。押入れの中が好きで、漫画の案を考える時や寝る時も全て押入れの中ですごしている。フケで襖絵を描いた。

出雲 若志

73歳の会社社長。周囲から実年齢よりも若く見られており、それが自慢でもあった。しかし身体の衰えは隠しきれず、たるんだ肉体にもコンプレックスを抱き、ウエイトトレーニングを始める。

中念 宅次

昔の古い漫画のコレクター。しかし好きな手塚治虫の稀覯本は高く、また妻の理解も得られず、安月給の中苦労してコレクションを収集する。

宇和目 和夫

誰にでも卑屈になってしまい、かつての部下だった上司には毎日ペコペコしている。また同僚や若い社員にまでいつも謝っていて、みんなからバカにされている。

瓜田 志代

普通の専業主婦だが、気持ちの奥で家事に追われる毎日に疑問を持ち始めていた。そんなある日、テレビで主婦タレントを扱った番組を見て興味を持ち、主婦タレントのオーディション会場に足を運ぶ。

泊場 梨雄

貯金をはたいて車を購入したのだが、駐車場代がはね上がったため駐車場を解約。毎晩あちこち場所をかえ無断駐車を繰り返すのだが、四六時中車のことばかり考えた生活に限界を感じる。

出雲 一人

職場の同僚から次の休みの日、女の子を一人連れてくるという条件で食事に誘われる。しかし出雲には誘うような女性がおらず途方に暮れる。

書誌情報

笑ゥせぇるすまん 全5巻 中央公論新社〈中公文庫コミック版〉 完結

第1巻

(1999年2月発行、 978-4122033665)

第2巻

(1999年2月発行、 978-4122033672)

第3巻

(1999年3月発行、 978-4122033894)

第4巻

(1999年3月発行、 978-4122033900)

第5巻

(1999年4月発行、 978-4122034129)

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