紅霞後宮物語~小玉伝~

紅霞後宮物語~小玉伝~

栗美あいの代表作。雪村花菜の小説『紅霞後宮物語』のコミカライズ作品。中国の隋、唐時代をモチーフとした後宮を舞台にしている。女性でありながら将軍にまで上り詰めた女傑・関小玉が、皇帝となった元副官の青年・文林の命によって皇后となり、さまざまな欲望と陰謀の渦巻く後宮を統率する姿を描いた中華ファンタジー。アラサーで上流社会になじみのない小玉が皇后となったがゆえの苦労や、親を亡くした第三皇子の養母となった奮闘も描かれている。また、皇帝となった文林との距離感に悩むさまや、お互い責任ある立場や重責の中で、素直に愛情表現しづらい二人の関係性など、後宮を舞台とした中華ファンタジー作品の中でも異色の内容となっている。秋田書店「月刊プリンセス」2016年4月号から2022年6月号にかけて連載の作品。

正式名称
紅霞後宮物語~小玉伝~
ふりがな
こうかこうきゅうものがたり しょうぎょくでん
原作者
雪村 花菜
漫画
ジャンル
その他歴史・時代
 
恋愛
レーベル
プリンセス・コミックス(秋田書店)
巻数
全14巻完結
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

関 小玉 (かん しょうぎょく)

大辰国皇后の座につく女性。年齢は34歳。16歳の頃から武官として働いており、女性でありながら将軍に上り詰めるなど、非凡な才能を有する。軍人時代に10年間を共にした副官の周文林が突如として皇帝の座についたことで、音信不通となるが、3年後に妃嬪としての後宮入りを命じる手紙が文林から届けられ、入内することとなる。さらに紆余曲折を経て第三皇子である鴻の養母となり、皇后の位まで与えられる。周囲からは皇后に対する尊称である「娘子(じょうし)」と呼ばれている。明朗快活で竹を割ったような清らかで潔い性格の持ち主ながら、庶民出身のうえに長らく武官生活を送っていたことから、妃嬪としての教養や品格に欠けるところがある。

文林 (ぶんりん)

大辰国皇帝の座につく男性。皇族ではあるものの傍系の生まれで、周は母親の姓である。皇帝となる前は「周文林」と名乗っていた。血統的に皇帝の位につく見込みがなかったことから、長らく武官として軍人生活を送っていた。しかし、皇帝の後継者問題が激化すると文林に白羽の矢が立ち、皇帝となった。関小玉とは軍人時代から相棒のような関係で、突然、後宮入りを願う手紙を小玉に送りつけて妃嬪として迎え入れた。小玉の将としての才能や人柄をこよなく愛し、小玉を妃嬪としたのも彼女の才能を発揮できる場を与えたいという思惑がある。ふだんは周囲から皇帝への尊称である「大家(たいか)」と呼ばれている。

クレジット

原作

雪村 花菜

キャラクター原案

桐矢 隆

書誌情報

紅霞後宮物語 ~小玉伝~ 全14巻 秋田書店〈プリンセス・コミックス〉

第13巻

(2022-07-14発行、 978-4253275484)

第14巻

(2022-07-14発行、 978-4253275491)

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