概要・あらすじ
受付嬢として働いていた杳子は恋人のエリートサラリーマンである小椋貴史にプロポーズされる。実母と祖母の確執を幼い頃に見ていた杳子は義実家と上手くやっていこうと気をつけてはいたが、些細なことからお義母様の機嫌を損ねてしまう。それからというものお義母様によって陰湿なイビリを受けるようになる。
登場人物・キャラクター
杳子 (ようこ)
受付嬢として働いていた心優しい女性。幼い頃、実母である杳子の母親と杳子の祖母が憎しみあっていたのを見てしまったせいか結婚にも慎重で義実家の小椋家のことにも気を揉んでいた。しかし義母であるお義母様に些細なことで口答えしてしまったことをきっかけに壮絶なイビリを受け始める。元来のお人好しな性格のせいかそれでもお義母様を憎みきれないでいたが自分の幸せを守るためだと変貌していく。
お義母様 (おかあさま)
小椋貴史の実母であり杳子の義母でもある女性。利己的で自分の意見を通すために手段を選ばない。最初は杳子にも優しかったが、それは杳子を操りやすい嫁だと思っていたからであり杳子に口答えされてから本性を現し杳子をイビリぬいた。自身が嫁いだ際、大姑に舅と関係を持っているのではないかと疑われ、そのせいで舅が自殺してしまったことをトラウマにしており、その頃からおかしくなってしまった。
小椋 貴史 (おぐら たかし)
水星商事の営業課に勤める29歳の男性。小椋家の長男。エリートサラリーマンで仕事に情熱を燃やしている。多少強引な性格だったが母親には強くでられず杳子とお義母様の確執も気づいておりながらも、どこか他人事だった。かつては小椋涼香と交際していたこともあった。仕事の関係でS国へ単身赴任してしまう。
小椋 涼香 (おぐら りょうか)
小椋貴史の従姉妹の女性。幼い頃から小倉貴史と親しくしており交際の果てに心中を図ろうとしたこともあった。お義母様に反対されて小椋貴史と結婚できなかったことから杳子のことを妬んでいる。お義母様の性格を知っていることから杳子に結婚生活が上手くいくことはないだろうと嘲笑している。
小椋 沙江子 (おぐら さえこ)
小椋貴史の妹。最初は杳子にも優しくしていたが、結婚をしようと考えていた逸郎に捨てられた原因が杳子にあるとしてお義母様と一緒に杳子を憎み、いびるようになる。
お義父様 (おとうさま)
大企業に勤める小椋家の主人。お義母様の夫で小椋貴史の父親、杳子の義父にあたる男性。かつて舅が大姑にお義母様との関係を疑われて自殺してしまったこと以来、夫婦仲がギクシャクしてしまい史子と不倫している。そのことを負い目にしてかお義母様には逆らわない。
杳子の母親 (ようこのははおや)
杳子の実母。戸越家に嫁いできてから義母にいびられており義母の死後も発狂するほど義母を憎んでいた。そのため自分は嫁いできた女性とは仲良くしようと心に決めていた。杳子のことを心から大事にしており、いつも杳子の味方をしている。
戸越 守 (とごし まもる)
杳子の弟。佐山良子との結婚を反対された時も佐山良子を連れて逃げたり、杳子と昴が実家に帰って来た時も暖かく迎え入れた。
杳子の父親 (ようこのちちおや)
杳子の父親。杳子の母親と実母との確執にはあまり関与してなかったようだが杳子のことは大切にしている。
佐山 良子 (さやま よしこ)
戸越守の恋人の21歳の女性。杳子同様、自分の母親と祖母の確執を見てしまったことから、結婚しても同居はしたくないということを杳子に相談してきた。
大姑 (おおしゅうとめ)
お義父様の実母でありお義母様の義理の母である老婆。かつてはお義母様をいびっており自分の夫である舅との仲を疑い騒ぎ立てた。そのせいか年老いてからは離れに住まわされお義母様に復讐ともとれる虐待を受けている。
舅 (しゅうと)
お義父様の実父でありお義母様の義理の父であった男性。かつて妻である大姑のお義母様へのいびりを見かねてお義母様を慰めていたところ、お義母様と関係を持っていたのだと大姑に責められてノイローゼになり倉で首を吊って自殺した。
昴 (すばる)
杳子と小椋貴史の間に生まれた男の子。幼いながらに心優しく杳子がお義母様にやり返していた場面に出くわしても杳子をたしなめた。しかし杳子憎さにお義母様に呪いをかけられ謎の高熱に襲われる。
史子 (ふみこ)
お義父様の愛人の女性。新宿で小さなスナックを経営している。お義父様のこどもを身籠もるが、強かで小椋家の遺産を得るためにお義母様とお義父様の離婚を逆に許さなかった。