美食探偵 明智五郎

美食探偵 明智五郎

美食家の探偵、明智五郎が、弁当屋を営む小林苺を助手として、「食」が絡んだ殺人事件の謎を解き明かす。五郎に偏執的な愛を抱き、すべての事件にかかわる謎の女、マリアと五郎の愛憎劇も交えて描かれるグルメ・サスペンス。「Cocohana」2015年8月号から掲載の作品。

正式名称
美食探偵 明智五郎
ふりがな
びしょくたんてい あけちごろう
作者
ジャンル
探偵
 
グルメ
レーベル
マーガレットコミックス(集英社)
巻数
既刊10巻
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あらすじ

第1巻

食に強いこだわりを持つ、一風変わったファッションセンスの探偵、明智五郎のもとへ、貞淑そうな女性が夫の浮気調査を依頼する。彼女は五郎から、夫の竹澤賢治がランチタイムに若い女性の部屋で食事を楽しんでいたとの報告を受け、夫の喉をかき切って逃亡する。ニュースを見た五郎は、すぐさま女性に電話をかけ、洒落たレストランに彼女を誘い出す。そして最後の晩餐を楽しんだ女性は、五郎の眼の前で崖から身を投げてしまう。ほどなくして五郎のもとへ、「マグダラのマリア」という名で絵葉書が届き、五郎は件の女性の生存を知る。そんなある日、高級ホテルで若い男女の変死体が発見され、死因はシアン化合物による中毒死と判明。ホテルに居合わせた五郎は助手の小林苺を連れて青森へ向かい、殺された沢田剛の交際相手だったを訪ねる。茜の供述から、事件の裏にマリアの存在が浮かび上がる。

第2巻

美食探偵の明智五郎は、小林苺が切り盛りするワゴン販売の弁当屋の常連であり、食事と引き換えに彼女を仕事の助手として使っていた。ある日、苺にせがまれ、グルメサイトで人気の立ち食いフレンチに足を運んだ五郎は、となりの席で料理の写真をスマートフォンで撮影する男性に辟易する。しばらくして、五郎は事務所の近くの本格フレンチ「ラ・ベルテ」から、救急車で運ばれる男性が、立ち食いフレンチにいた男性だと確信。スライスしてサーブされるパン・ド・カンパーニュを喉に詰まらせたという証言に違和感を覚えた五郎は、シェフの伊藤の背後関係を探る。そして、亡くなった男性が、グルメサイトで酷評を売りにするレビュアーのぐるめ侍だった事を突き止めた五郎は、事故の目撃者である野菜業者から事故の状況を聞き出し、それが殺人事件である確証を摑む。

第3巻

新婚当初、料理好きな桐谷みどりは、真っ白な大型冷蔵庫を美味しいモノでいっぱいにしたいという夢を抱いていた。だが、義母が送って来るのは夫の桐谷和宏の好きな煮物ばかりで、冷蔵庫は煮物で埋め尽くされ、みどりは次第に情緒不安定になっていく。そんな中、インターネットで知り合ったマリアに誘導されるように、みどりは夫を殺害してしまう。丁度その頃、同窓会の幹事を任された明智五郎は、几帳面な和宏が連絡もなく欠席している事に引っかかりを覚え、調査に乗り出す。義母が送って来る煮物にみどりが神経質になっていた事を知った五郎は、和宏の生存を確かめるべく、助手の小林苺上遠野警部達を引き連れ、和宏のタワーマンションに向かう。和宏の死体の切断を手伝っていたシェフの伊藤は、マリアの指示を仰ぎ、みどりを置いて逃走する。

第4巻

ニースで優雅な逃亡生活を送っていたマリアは、言葉巧みに近づいて来た若い商社マンの佐々木京介と一夜を共にする。一方、マリアによる殺人を止める事ができなかった明智五郎は、失意の日々を送っていたが、水仙を食べてアルカロイド中毒死した商社マンのニュースを知り、かすかな疑いを抱く。そんな中、地下アイドルグループ「爆裂エンジェルズ」として活動するココは、ストーカーと化したファンにつきまとわれ、高校時代の友人の小林苺に助けを求め、五郎が「爆裂エンジェルズ」の護衛を任される事となる。一方、帰国したマリアは、ツイッターで知り合ったココにある命令を下す。翌朝、重体で発見されたココのストーカーの田畑陽介が救急搬送され、五郎が参考人として召喚される。

第5巻

入院した田畑陽介を迎えに来たのはナース姿のマリアだった。ココが田畑に食べさせたのは、中毒症状が一旦小康状態となり、その1週間後に毒がまわり死に至るというドクツルタケ、別名「殺しの天使」というキノコだったのだ。しかし、明智五郎から事の真相を知らされたココは、罪悪感を感じる事なく、アイドルとしての活動を続ける。そんな中、小林苺の弁当屋の常連となった上品なマダムは、ある日、苺にパーティー料理を注文する。葉山に料理を届けに行く苺に便乗し、美食を楽しんでいた五郎のもとに、クルーザーの苺から連絡が入る。マダムになりすましたマリアからロゼワインを二人で楽しもうと誘われ、苺は不信感を抱いたのだ。マリアの目論見に気づいた五郎は、漁師の船に乗り、海に落とされた苺を救う。そして、マリアが自分に殺意を持っているのか確かめるべく、五郎は海に飛び込み、クルーザーを追いかける。

登場人物・キャラクター

明智 五郎 (あけち ごろう)

表参道の一等地にある「江戸川」探偵事務所の探偵を務める男性。「扇屋百貨店」を経営する明智大五郎の息子で、明智六郎の兄であり、明智五十六の孫。祖父譲りの美食家で、「東京美食倶楽部」で月1回の食事会を楽しんでいる。ウェービーな長い前髪を右サイドに垂らし、ワインレッドのスーツにループタイという、昭和の香り漂う服装を身につけたイケメン。小林苺の弁当屋の常連であり、特に苺の作るちくわ天が大好物。免許を持っていないため、食事を奢る事と引き換えに、彼女を助手として使っている。小・中・高一貫の男子校「聖城学園」出身で、警部の上遠野や桐谷和宏とは友人。竹澤賢治の妻であったマリアを殺人鬼にしたのは自分であり、次第に自分に偏執的な愛を抱く彼女を自分のモノにしたいという思いを抱くようになる。またマリアと出会ってから、いつ彼女に殺されるかわからないという恐怖を抱き、最後の晩餐をつねに頭に描いて暮らすようになり、美食に拍車がかかったという経緯がある。

小林 苺 (こばやし いちご)

ワゴン販売のお弁当屋「イチゴ・デリ」を切り盛りしている若い女性。ロングヘアを二つに束ねている。常連の明智五郎からは「小林一号」と呼ばれている。弁当は全部自分の手作りで、料理の研究に余念がなく、仕事熱心。少々生意気なところがあるが、明智五郎の助手として真剣に任務をこなしている。実家は仕出し弁当屋で、配達で使う車を勝手に改造して、ワゴン販売に使っている。五郎といっしょに行動する事が多いため、のちにマリアに命を狙われる。

マリア

竹澤賢治の妻。ロングヘアを地味なまとめ髪にしている。夫の浮気調査を明智五郎に依頼した。若いカフェ店員と色んな料理を食べていた夫が許せず、肉切り包丁で夫の喉をかき切り、逃亡。その後、五郎と最後の晩餐を楽しんだあと、その眼の前で崖から飛び降りたという経緯がある。イエスキリストの弟子とも恋人ともいわれている「マグダラのマリア」を名乗り、当初の貞淑そうな姿とは打って変わった妖艶な姿で、殺人や殺人教唆を繰り返し、五郎を翻弄する。インターネットなどで殺したい人間がいる人物を見つけ出し、言葉巧みに自分の世界に引き込み、彼らの殺人に協力する。自分が作り出した殺人者は自分の子供だと慈しみ、彼らのボスとして君臨している。五郎に対し偏執的な愛を抱いており、もっともっと人を殺し、五郎がこの世界に絶望すれば、彼の「マリア」になれると妄想している。のちに、青山の上品なマダムになりすまし、小林苺を殺害しようとする。

竹澤 賢治 (たけざわ けんじ)

企業の研究職を務める男性。マリアの夫。短髪を横に流し、眼鏡をかけている。パッとしない容姿の地味な人物で、趣味はSF小説を読む事。絵に描いたような理系の堅物で、毎晩定時に家に帰って来る。まじめな性格なために変化を嫌い、夕食はご飯と味噌汁と焼き魚しか食べない。しかし、知り合いのカフェ店員の家で料理を楽しんでいた事実がマリアの逆鱗に触れ、殺害される。実は性的不能であり、その女性との肉体関係はまったくなかった。

カフェ店員 (かふぇてんいん)

竹澤賢治の会社近くのカフェで働く女性。ポニーテールの髪型で、年齢は27歳。アルバイトをしながら調理師学校に通っており、将来自分のお店を出すのが夢。賢治とは彼の会社のカフェスペースで働いていた時に知り合い、メニューの試食を頼んだ事から、昼のランチタイムに自身の部屋で彼に料理を振る舞うようになった。賢治に対しての恋愛感情はなく、肉体関係も一切ない。

上遠野 (かとおの)

警部を務める男性。髪をオールバックにした、スレンダーな体型。明智五郎とは同じ大学出身で、その関係から「東京美食倶楽部」で月1回の食事会に参加しているが、食事マナーには無頓着。ヘビースモーカーで、喫煙所がないと機嫌が悪くなる。部下の高橋とはいつも漫才のような掛け合いをしている。

高橋 (たかはし)

刑事を務める男性。上遠野の部下。丸顔の小柄な体型で、襟足が長いマッシュヘアをしたイマドキの若者。東京大学を卒業したエリートキャリア組だが、現場では使えないと陰口を叩かれている。明智五郎にあこがれを抱いており、事件の概要をペラペラとしゃべってしまう事が多い。

沢田 剛 (さわだ つよし)

チェーン店の居酒屋でアルバイトしている男性。年齢は25歳。ウェービーな短髪をしている。高級ホテルで川上エリと共に殺害され、同じホテルに居合わせた明智五郎が調査を開始する事になる。青森から大学進学のため上京するが、すぐに大学を辞めて夜のアルバイトを始めてから、別人のように軽薄な雰囲気に変わってしまう。高校時代から茜と付き合っていたが、大学を辞めてからはエリとも付き合い始めた。警察の死亡解剖により、リンゴジャムに入っていたシアン化合物が死亡原因と判明する。

川上 エリ (かわかみ えり)

フリーターのおしゃれな女性。高級ホテルで沢田剛と共に殺害された。年齢は20歳。ゴージャスなゆるふわヘアをしている。剛と付き合っており、彼が茜から送られたジャムを、SNSに上げたため、茜から殺意を抱かれる事になる。警察の死亡解剖により、リンゴジャムに入っていたシアン化合物が死亡原因と判明する。

(あかね)

青森で実家のリンゴ園を手伝っている女性。ロングヘアを後ろで一つに束ねている。小太りな体型で、朴訥な雰囲気を漂わせている。高校時代から沢田剛と付き合うようになったが、剛が東京の大学へ進学したため、ずっと手作りのリンゴジャムを送り続けていた。しかし大学を辞めた剛は、夜のアルバイトを始めて別人のようになってしまう。そんな中、彼のSNSに写っていた女性の川上エリが自分の作ったジャムを食べている写真を見つけ、エリを殺そうと決意する。そんな時、インターネットの相談サイトでマリアという謎の女性からメッセージを受け取る。母親は小学生の頃に病死しており、唯一自分に教えてくれた料理が、落ちたリンゴで作ってくれたリンゴジャムだった。マリアから付けられたコードネームは「林檎」。

ぐるめ侍 (ぐるめさむらい)

グレーのスーツを着たサラリーマン風の男性。小太りの体型で眼鏡をかけており、額が広く薄毛。グルメアプリ「食べレポ」に投稿するレビュアーであり、どこの店に対しても、批判的な内容のコメントばかりを書き散らしている。伊藤のフレンチ店で、スライスしてサーブされるパン・ド・カンパーニュというパンを喉に詰まらせて死亡した。立ち食いフレンチの店で、料理をスマートフォンで撮影するぐるめ侍を目にしていた明智五郎が事件の臭いを感じ取り、調査に乗り出す事になる。

伊藤 (いとう)

フレンチ店「ラ・ベルテ」のシェフ兼店長を務める男性。少し長めの髪をしており、仕事中は一つに束ねている。フランスのルーブル美術館の近くの、高齢のシェフが一人で経営する小さなビストロで修行した経験があり、店ではその店で覚えたロッシーニ風料理をアレンジなしで提供している。修業時代にマリアと出会っている。グルメアプリ「食べレポ」でぐるめ侍にこき下ろされてから、客足が遠のいた事もあり、マリアにそそのかされてぐるめ侍を殺害した。その後も彼女の忠実な片腕となり、殺人の手助けを行っている。マリアから付けられたコードネームは「シェフ」。

野中 (のなか)

フレンチ店「ラ・ベルテ」のギャルソンを務める男性。気が弱そうな性格で、七三分けのオールバックをしている。子供の頃から小食で、スープとチーズとパンといったシンプルな料理が好き。グルメアプリ「食べレポ」で店をこき下ろしたぐるめ侍に悪感情を抱いていたが、伊藤が彼の口にパン・ド・カンパーニュを詰め込んだとは夢にも思っていない。

野菜業者 (やさいぎょうしゃ)

無農薬野菜専門店で働くショートボブヘアの若い女性。フレンチ店「ラ・ベルテ」に配達に行った際、ぐるめ侍事「岩本康」を救命する伊藤と野中を目撃し、救急車を呼んだ。美食ライターとして店を訪れた明智五郎の事情聴取で、事故が起こった際に伊藤が取った奇妙な行動を思い出す。

桐谷 みどり (きりたに みどり)

桐谷和宏の妻。専業主婦をしている。おとなしそうな雰囲気を漂わせた、華奢な体型をした若い女性。料理好きで、タワーマンションに引っ越して来た時に買った大きな真っ白い冷蔵庫を、自分の好きな食材で一杯にしたいという夢を抱いていた。しかし義母が、夫の好物である煮物ばかりをクール便で送って来るため、次第にストレスを溜めこんでいく。また、夫の仕事がうまくいかず、自分に対して酷い態度を取るようになったため、インターネットの相談サイトで知り合ったマリアから、夫を殺害するように誘導される。そのサイトでのハンドルネームは「れいぞう子」で、マリアからもそう呼ばれている。

桐谷 和宏 (きりたに かずひろ)

個人投資家の男性。桐谷みどりの夫。薄毛気味で眼鏡をかけている。株価が右肩上がりの頃、現金で中古のタワーマンションを購入するが、仕事がうまくいかなくなって別人のように神経質となり、妻に辛く当たるようになる。妻が母親の煮物を捨てるのを目撃した事で妻を激しく罵倒し、みどりに刺されてしまう。明智五郎と同じ小・中・高一貫の男子校「聖城学園」出身で、学生時代からまじめな性格であったため、同窓会の幹事を務めた五郎が、桐谷和宏が何の連絡もなく欠席したのを不審に思い、自宅周辺を調査し始める。

佐々木 京介 (ささき きょうすけ)

集英商事に勤務する男性。マッシュ系の髪型をしたイケメン。年齢は29歳。アパレル会社のトレーディングを担当しており、ワインに非常に詳しい。出張で訪れたニースで、独身と偽ってマリアに近づき一夜を共にする。その翌日、ホテルで変死体として発見され、体内から有毒のアルカロイドが検出された。

ココ

秋葉原の地下アイドル「爆音エンジェルズ」のメンバーの一人。マッシュ系のショートヘアの女性で、ファンの田畑陽介からストーカー行為を受け、高校時代の友人の小林苺に相談した。苺に頼まれた明智五郎が護衛に就く事になる。五郎の事務所で見た絵葉書の送り主の名前に引っかかりを覚え、それと同じ「マリア・マグダラ」というアカウントをツイッターで見つけた事から、マリアに田畑を殺害するよう誘導されていく。ドクツルタケという毒キノコで田畑を殺害するが、罪の意識をまったく感じておらず、アイドル活動を続けている。マリアからは「天使」と呼ばれており、自分が殺人を犯してからは、「爆音エンジェルズ」の「堕天使」担当と名乗るようになる。ココのメンバーカラーは赤。

田畑 陽介 (たはた ようすけ)

秋葉原の地下アイドル「爆音エンジェルズ」のココのファンである男性。根元が伸びたシャギーな金髪ショートヘアで、黒ぶち眼鏡をかけている。半年前からのファンで、アイドルオタクのルールやマナーを理解していないところがある。ある日、アルバイト中のココから声を掛けられた事により、彼女を手が届く存在だと勘違いして、ストーカー行為を繰り返すようになる。ライブ会場でココのメンバーカラーである赤色の服を着ていた明智五郎を敵視し、五郎の姿をスマートフォンで撮影した。その後、代々木公園で倒れているところを発見される。

ひな

秋葉原の地下アイドル「爆音エンジェルズ」のメンバーの一人。ロングヘアを二つ結びにしている女性で、長くアイドル活動をしている。年齢は25歳。グループではマネージャー兼プロデューサーを務めている。ココの出待ちをする田畑陽介に、「爆音エンジェルズ」は恋愛禁止だと激しく詰め寄り、田畑に階段からつき落とされてしまう。芸能界で成功したいという気持ちが強く、ココが田畑を殺害したと知っても、アイドルに秘密は付きものだと、ココをかばってアイドル活動を続けている。

明智 五十六 (あけち いそろく)

「扇屋百貨店」の社長を務める明智大五郎の父親で、明智五郎の祖父。13年前に亡くなっている。明智家では今でも「じいじ」と呼ばれている。丸眼鏡をかけ、ハットをかぶっていた。美食家として知られ、これからのデパートは食品売り場が主役になると、五郎に教えた。本物の味を覚えさせるため、五郎の幼い頃から美味しい店を連れ歩いていた。美味しいモノは、値段やブランドは一切関係ないという持論を有する。

五郎の母 (ごろうのはは)

明智五郎と明智六郎の母親。「扇屋百貨店」の社長を務める明智大五郎の妻。ウェーブのかかったショートヘアで、毒舌家の女性。昔は「扇屋百貨店」の仕事で海外を飛び回っていたため、義父の明智五十六に五郎を預ける事が多かった。六郎は頭が悪いため、五郎を百貨店の跡取りにするつもりでいる。

明智 六郎 (あけち ろくろう)

「扇屋百貨店」の社長を務める明智大五郎の息子で、明智五郎の弟。センター分けのナチュラルな短髪のイケメン。頭が悪いため、五郎の母からはまったく期待されていない。五郎の母の味オンチはしっかり受け継いでいる。ペット的なかわいさがあり、小林苺からは気に入られている。

桃子 (ももこ)

背の低い若い女性。小林苺の友人。前髪を垂らしたボブヘアをハーフアップにして、四角い眼鏡をかけている。食べる事にしか興味がなく、異常なほどの早食い。苺とは保育園から高校までいっしょだった事もあり、自分の大食漢が、苺を料理上手にした。都内にビルをたくさん持つピーチ不動産の一人娘であり、両親が甘やかしているために勤労意欲がまったくない。

書誌情報

美食探偵 明智五郎 10巻 集英社〈マーガレットコミックス〉

第10巻

(2022-12-23発行、 978-4088446967)

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