概要・あらすじ
とある王国の王子さまは料理がとても好きで、父親の王様やじいなどと共に餃子を作るなど、平和な日常を過ごしていた。しかし、ある日革命が起こり逃亡生活が始まってしまう。それでも王子さまは数少ない材料でも料理を作り続けていく。途中ずっと連れ添っていたじいやねこがそれぞれの恋を追いかけて離脱していってしまい、料理を作って己を鼓舞しようとする王子さまだが、空しさは隠しきれない。
そんな彼の前に父親である王様が書いた1冊の本が目に入る。
登場人物・キャラクター
王子さま (おうじさま)
とある王国の王子であり、料理をこよなく愛する青年。国内で革命が起こった後には状況に応じた料理を作るなど、レシピの幅もかなり広く庶民的。
王様 (おうさま)
王子さまの父親であり、国王。国内に革命が起こった際にはいち早く脱出、その時のことを本に書いて大儲けした。逃亡中に世話をさせていた女がずっと肉じゃがを作り続けていたことに辟易していた。
じい
頭が禿げ上がった老人男性。国内に革命が起こった後、王子さまと共に逃げ出している。盗みまで働かないといけない逃亡生活を嘆いてはいるが、その腕は上達中。たまたま会った女性と恋に落ち、王子さまを置いていってしまう。
ねこ
王子さまのペットで、餃子の皮を包む、箸を使うなどとても器用な白猫。革命軍からの逃避行にも同行していたが、じいが謎の女性と去ったのと同じくして、雌の黒猫を追いかけて王子さまの元を去って行った。