舎利姫

舎利姫

高橋留美子がその肉を食べると不老不死になれるという人魚を題材にした伝奇ホラー漫画シリーズ第七作。戦乱の世が終わった江戸時代初期を舞台に、戦により愛する我が子を失った哀しみから、反魂の秘術で偽りの生命を作り出すおとう、反魂の秘術により生まれし存在なつめ、己の誤ちを正し、この世のことわりを元に戻そうとする法師、なつめと同じく不老不死の存在である湧太、四者の視点を通じて、生命の価値について描く。

正式名称
舎利姫
ふりがな
しゃりひめ
作者
ジャンル
怪談・伝奇
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概要・あらすじ

時は江戸初期。人魚の肉を食べて不老不死となった湧太は百二十年生き続けてきた。人魚の手がかりを追う旅をしている湧太は、旅の法師が「成仏しろ」と少女に斬りかかる現場に遭遇する。法師に腕を斬られたのは人魚の見世物小屋で芸をしている少女なつめだった。なつめが見世物小屋の主人である父親・おとうのもとに帰ると、切断された腕はたちまち治ってしまった。

湧太がおとうに尋ねるが、なつめは人魚の肉を食べた者ではない、という。

登場人物・キャラクター

なつめ

十二の歳に人魚の肉を食べて不老長寿になったという触れ込みで、腕の刀傷を瞬時に治す芸をする少女。見世物をして諸国を回る父親・おとうとふたりで暮らしている。人懐っこい性格だが、生きた犬猫の臓物をそのまま食べるなど奇矯な行動を取る。歳が離れすぎているおとうが本当に自分の父親なのか、疑念を抱いている。

おとう

猿と魚を繋ぎあわせた作り物の人魚で見世物をする老人。不老長寿の夢を売っていると語り、どんな形であれ、生きていることに価値があるとの考えを持つ。たったひとりの娘、なつめを大切に思っている。

法師

おとうとなつめを追って旅をしてきた僧侶。なつめの命を狙っている。

関連

人魚シリーズ (にんぎょしりーず)

高橋留美子がその肉を食べると不老不死になれるという人魚を題材にした伝奇ホラー漫画シリーズ。 関連ページ:人魚シリーズ

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