蒼天の拳

蒼天の拳

原哲夫の代表作『北斗の拳』の過去にまつわるエピソードを描いたバトル漫画。超人的な戦闘力を持つ拳法家の霞拳志郎が、友のために数々の猛者と拳を交えていくという、漢の生き様が熱く爽快に描かれていく。ただし、登場人物や物語の舞台、時代設定は全く新しいもので、作品の世界観と一部の登場人物だけが『北斗の拳』とリンクする。舞台は第二次世界大戦の直前の1930年代。前作にあたる『北斗の拳』は、少年漫画然としたバトル要素の強い作品だが、本作では現実に起こった歴史的・政治的ファクターが加わっており、より対象年齢の高い作品となっている。『北斗の拳』で原作を担当した武論尊は本作では監修となり、作画は原哲夫、原作は堀江信彦が担当している。

概要

1932年の上海。黒社会の巣窟と化したこの魔都で、青幇(チンパン)と紅華会という二つの秘密結社が激しい勢力争いを繰り広げていた。一方、三国志の時代に生まれた究極の暗殺拳・北斗神拳の伝承者である霞拳志郎は、日本で大学講師を務めながら、争いとは無縁の平穏な日々を送る。そんな彼の元にある日届いたのは、上海が紅華会の手に落ち、かつて共に戦った青幇の仲間たちが皆殺しにされたという報せ。

そして、その中にはかつて彼が愛した女性・潘玉玲までもが含まれていた。義に厚く人との絆を重んじる拳志郎は、これを受け、上海に舞い戻ることを決意する。すでに極悪非道な紅華会の支配する暗黒街になり果てていた上海の街。

殺された朋友たちの復讐を果たすため、魔都に降り立った拳志郎は、仇である紅華会の幹部達を次々と暗殺していく。

登場人物・キャラクター

主人公

究極の暗殺拳・北斗神拳の六十二代目伝承者。閻王の異名を持つ。奔放でつかみ所のない性格をしている一方、朋友(親友の意)と認めたもののためには、命をかけて戦う義に厚い男である。北斗神拳の使い手として比類無... 関連ページ:霞 拳志郎

霞 羅門

霞拳志郎の腹違いの弟。まだ子供っぽさが抜けきらず、笑顔にもあどけなさの残る少年ながら、北斗神拳の使い手で、常人離れした戦闘力を持っている。兄・拳志郎のことを慕い、尊敬している。前作にあたる『北斗の拳』では、リュウケンとして登場する。

北斗劉家拳伝承者。ドイツ軍少尉。北斗劉家拳を学び才覚を現し始めると、あまりにも強い己の力に溺れるようになった。自分の拳は他人のためではなく、乱世をもたらすために使うべきであると考えている。狂気にも近い... 関連ページ:劉 宗武

芯の強いしっかりとした女性。強い者にもひるまぬ心の強さがある。劉宗武と共に北斗劉家拳を学び、やがて彼と恋人同士になった。劉宗武が狂気の道へと走るのをいさめようとしたが、彼はそれを聞かず夏文麗の乳房を抉... 関連ページ:夏 文麗

北斗曹家拳の使い手。紅華会の二番頭。四六時中女を抱いている、人並み外れて女好きな男。特に人のものが欲しくなり、花嫁を盗むことから花嫁泥棒の異名を持つ。これらの傍若無人な振る舞いは、父親との確執に起因し... 関連ページ:張 太炎

北斗孫家拳の使い手。霊王の異名を持つ。非常に好戦的なうえ、強さに対してどん欲な男で北斗神拳を超えるために死の危険のある修行を繰り返していた。紅華会の呉東来の護衛任務のさい霞拳志郎と対決。秘孔の位置その... 関連ページ:芒 狂雲

フランス陸軍情報武官。階級は大佐。北斗孫家拳の使い手で、常人以上の戦闘力を持っているが、表立って肉弾戦闘をするよりも、情報戦をしかけたり知略を巡らせたりすることが得意な知将タイプの男。ナチスによって記... 関連ページ:シャルル・ド・ギーズ

極十字聖拳の使い手。死鳥鬼の異名を持つ。殺伐とした世界に生きていたため慈悲のない冷淡な男だった。ナチスに命を狙われた少女・エリカと出会い、はかなげな彼女を守り続けていくうちに、人間らしい慈愛の感情に目... 関連ページ:流 飛燕

ヤサカ

西斗月拳の使い手。テンガロンハットをかぶり普段は飄々とした態度。かつて西斗月拳の者たちが、北斗神拳の始祖・シュケンに皆殺しにされたことから、北斗神拳に対して強い憎悪を抱く。西斗の恨みは決して忘れず、北斗抹殺のために霞拳志郎たちの前に立ちふさがった。「ヤサカ」は、古代ヘブライ語で「神を見る」の意味。

青幇の頭首。霞拳志郎の朋友。義に厚く仲間想いな人物で、上海の裏社会においてはカリスマ的な存在。人望があり、皆から尊敬されている。敵対する紅華会によって三年もの間、幽閉されていた。霞拳志郎に救われ、青幇... 関連ページ:潘 光琳

潘光琳の妹。霞拳志郎の恋人であり、後に妻になる。非常に肝が据わっており、いかなる強者に対しても物怖じしない強さと美しさを兼ね備えている。紅華会の手によって殺されたかと思われていたが、芒狂雲の慈悲により... 関連ページ:潘 玉玲

青幇の幹部。かつては上海に名前をとどろかせる存在だったが、紅華会との抗争に敗れ、とらわれの身となる。紅華会の主催する残酷ショー・処刑遊戯に参加させられ、重度の火傷を負ったため全身を包帯で覆っている。葉... 関連ページ:

紅華会の一番頭。成人男性を手で掴めるほど巨大な男で、身の回りにあるものは特大サイズのものばかり。自分が大きいと感じることを極端に嫌っており、部下たちには大きさを感じさせないように厳命している。横柄な態... 関連ページ:章 烈山

紅華会の三番頭。顔の左半分を霞拳志郎の北斗神拳によって吹き飛ばされたため、機械化している。拳志郎のことを深く怨んでおり、性格は悪辣で下衆。自分が経営する大新世界にて、生き残りの青幇に対して残酷ショー・... 関連ページ:黄 西飛

呉 東来

紅華会の四番頭。首と背中の一部を霞拳志郎の北斗神拳によって吹き飛ばされたため、機械化している。パドルを回さなければ自分で上半身を起こすこともできない体にした拳志郎のことを深く憎悪。気が短く、かっとなりやすい性格で、我を忘れて銃を乱射しては部下を何人も殺している。

黄西飛の後釜として紅華会の新三番頭になった。カッパハゲの田という蔑称で呼ばれる。ハゲていることを非常に気にしており、鋼鉄のカツラを被って隠そうと努力。この鋼鉄のカツラは非常に重く、転んだり事故に遭うこ... 関連ページ:田 学芳

その他キーワード

北斗神拳

『蒼天の拳』に登場する拳法。北斗神拳の始祖シュケンの生み出した最強の暗殺拳。経絡秘孔と呼ばれるツボを突くことで、人間を体内から破壊できる。人体の潜在能力を限界以上に引き出すことができるため、常人を遙かに超える戦闘力を発揮。経絡秘孔にはさまざまな使い方があり、特定の行動をさせたり、病を癒したりも可能。

北斗三家拳

『蒼天の拳』に登場する拳法。北斗神拳から分派した北斗孫家拳、北斗曹家拳、北斗劉家拳の三つの総称。日本で発展した北斗神拳と違い、北斗三家拳は中国において発展した。北斗神拳と同じように経絡秘孔を操る拳法だ... 関連ページ:北斗三家拳

西斗月拳

『蒼天の拳』に登場する拳法。二千年近く前、月氏の民にのみ伝えられていたという経絡秘孔を操る拳法。これをシュケンが学び極めることで、最強の暗殺拳・北斗神拳が誕生した。一撃必殺の北斗神拳と違い、西斗月拳は複数の経絡秘孔を突くことが特徴。ただし女を殺すことは、月氏の神が許さないとして禁じている。

クレジット

監修

関連

北斗の拳

核戦争の後、暴力が全てを支配する無秩序状態になった世界。北斗神拳の伝承者であるケンシロウは、そんな世紀末世界を恐怖と力で支配しようとする義兄・ラオウに立ち向かう。原作は武論尊。 関連ページ:北斗の拳

アニメ

蒼天の拳

第62代北斗神拳伝承者の霞拳志郎は、かつて上海で残酷非道な秘密結社紅華会を壊滅寸前まで追い込んだことがある。それにより朋友(友人)の潘光琳が総帥である秘密結社青幣(チンパン)が黒社会を仕切っていた。 ... 関連ページ:蒼天の拳

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