概要・あらすじ
北海道・静内出身の蒼太(北丘蒼太)は東京でも5本の指に入るという料理人・富田久五郎に見込まれ、銀座の料亭富み久で追回しとして働いている。朴訥で真面目、お人好しな性格が時々騒動の種にもなるが、料理への真摯な姿勢と鋭い感覚を持っている。兄弟子・山村茂樹、青柳啓太郎らの叱咤や励ましを受けながら修業に励む毎日。
寂れてしまった実家の料理店・きたおかを立て直す夢に向けて頑張る蒼太は、焼き方、煮方へと引き上げられていく。ライバル花ノ井清一、富み久の一人娘富田さつき、政治家敷島寛二郎など多くの人々との出会いの中で腕を磨き、その料理は人々の心を捉えてゆく。
登場人物・キャラクター
北丘 蒼太 (きたおか そうた)
坊主頭の男子。北海道・静内出身。東京でも5本の指に入るという料理人・富田久五郎に見込まれ、銀座の料亭・富み久で追回しとして働いている。朴訥で真面目、お人好しな性格が時々騒動の種にもなるが、料理への真摯な姿勢と鋭い感覚を持っている。寂れてしまった実家の料理店・きたおかを立て直す夢に向けて頑張っている。
青柳 啓太郎 (あおやぎ けいたろう)
長いもみあげと厚い唇が特徴の男性。銀座の料亭・富み久で、住み込みで働く。蒼太(北丘蒼太)の兄弟子にあたる。時々強がりを口にするが、料理への熱い思いを持っている。後に富田久五郎の弟弟子にあたる梅本に見出され、料亭・うめもとに移籍し、そこで知り合った杉本ゆかりと結婚する。
富田 久五郎 (とみた きゅうごろう)
銀座の料亭・富み久の主人。東京で5本の指に入ると評判の腕を持っている。板場から身を引いた後も、蒼太(北丘蒼太)、青柳啓太郎、山村茂樹ら弟子達を指導する。蒼太の才能を認め殊のほか目をかけているが、彼の腕が成長するに連れて、密かに将来を考え悩むようになる。
山村 茂樹 (やまむら しげき)
眼鏡をかけた男性。銀座の料亭・富み久の料理人。花板の主人富田久五郎の元で脇板を務めている。蒼太(北丘蒼太)の兄弟子。口数は少ないが、蒼太に的確なアドバイスを送る。後に富田久五郎の跡を継いで花板となる。
富田 さつき (とみた さつき)
肩まで伸びた黒髪の女性。富田久五郎のひとり娘で、蒼太 (北丘蒼太)が密かに好意を持っている。大学で法律学を勉強し、卒業後法律事務所に就職する。在学中は父富田久五郎の営む料亭・富久で仲居をしており、店で働く山村茂樹、青柳啓太郎ら料理人達とも顔なじみ。 屈託が無く明るいが、自由奔放で思ったことをそのまま口に出す性格。
梅本 (うめもと)
角刈りで厳しい顔つきの男性。富田久五郎が以前いた店での弟分。富み久の脇板・山村茂樹 が病気で休養した際、助太刀に来る。厳しい物言いで蒼太 (北丘蒼太)、青柳啓太郎らは当初戸惑った。後に青柳啓太郎の腕を認め、彼を自らの店梅本に移籍させる。
須貝 宏哉 (すがい ひろや)
長髪の男性。銀座の料亭・富み久に追回しとして入る。蒼太(北丘蒼太)にとっては弟弟子。当初はいい加減な振る舞いをしていたが、蒼太や青柳啓太郎の真剣さに触れ頭を丸めて、改めて料理の道に取り組むことを決意する。後に蒼太の幼馴染・吉屋純子に恋をする。
富田 キクヨ (とみた きくよ)
富田久五郎の妻。銀座の料亭・富み久の女将。山村茂樹、蒼太(北丘蒼太)ら料理人からも絶大な信頼を寄せられている。常に笑顔を絶やさず誠意で客を迎え、娘の富田さつきにも接客の大切さを教えていく。
吉屋 純子 (よしや じゅんこ)
ショートヘアーの女性。蒼太(北丘蒼太)の一歳年下の幼馴染。突然蒼太が勤める銀座の料亭・富み久に現れ、働かせてほしいと富田久五郎達に頼みこんだ。一度断られるが富田さつきが辞めた後、急遽仲居として働く事となった。蒼太に対して以前から恋心を抱いていた。
花ノ井 清一 (はなのい せいいち)
京都・北都屋の焼き方を勤める料理人で、「西の天才」とも称されている。高慢な物言いをすることもあるが、富田久五郎に対しては深い尊敬の念を持っている。同じ年の蒼太(北丘蒼太)をライバルと見ている。
赤瀬 雅美 (あかせ まさみ)
日本橋の老舗料亭・神かわの女性料理人。神かわに助っ人に訪れた蒼太(北丘蒼太)に惹かれるようになる。後に蒼太が務める富み久に移籍する。
クレジット
- 原作